型博物館

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誕生日の横浜散歩で原鉄道模型博物館にお付き合いしてもらった。架線から電気を取り継ぎ目のある線路を走る車輌はやはり存在感がある。3度目のせいか写真にはさほどのめり込まなかった。

車輌鉄路

170626.jpg鉄道にはこころ惹かれる。恒例の遅延のあおりで大宮駅で湘南新宿ラインを乗り換える時に出会った不思議な貨物車輌。コンデジのおかげで面白い絵になった。

Palermo

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Sicilia series。パレルモ。ここまではギリシアの植民都市を起源とした都市が多く登場した。ローマ時代の痕跡はそこにローマ人が手を加えたものも多い。ローマ時代のモザイクタイルが残る豪邸ピアッツア・アルメリーナは観光名所のひとつにもなっているけれどここではスキップして時代を中世に進めよう。多神教のローマ帝国がカトリックになって終焉したあとシチリアはビザンツ、イスラムと覇権が変遷し12世紀にはノルマンの王国ができる。現在はヨーロッパの周縁と見做されている小さな島は、中世には多様な文化が重なり入り混じる文化の要衝であったと捉えなおされている。それ故に建築史的に見どころが多いのだそうでたかだか数日の短い旅では捉えきれないものも多い。教授が率いる団体旅行ということもあり街を歩き回る時間はほとんどなく、メルカート(市場)にも行けなかった。ほぼ唯一の現代建築としてスカルパがレスタウロした州立美術館くらいは行きたかったのだがこちらは曜日の巡りが悪かった。街一番のジェラートには在住の知り合いに連れられてありついた。遅くまで開いていて明るいという意味でコンビニのような店で街のグラッパも体験した。が、パレルモの街はあらためて歩かなくてはいけない。脈絡を切った断片的コラージュでパレルモの文化的重合性を感じていただければと思う。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

安石榴

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梅雨の緑に映えるザクロの花の路の先にある椋鳥の森の賑やかさに脚を止める朝のひととき。

小米柳

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洗足池では渡り鳥が姿を消し水辺のコゴメヤナギの繊細な緑を過る鳥影はうたかたの幻のよう。

白詰草

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ほどほどに雨も降るからシロツメクサの牧場も美しく育って椋鳥の番いは仲が良さそう。

Sciacca

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Sicilia series。アグリジェントからシチリア島南西部を海沿いにバスは走る。このあたりは西南西に150kmくらい向こうがチュニジアで、古くから現在までアフリカ大陸との玄関口になっている。ブドウ、オリーブ、レモン、小麦が育てられる穏やかな丘陵地帯にギリシアがつくった都市の遺構が散在する。心優しい同行のおかげで必ず窓際に位置している私はカメラを構えて居眠りをする暇もない。電柱がない、看板がない、工場でつくったモノがない田園風景は美しい。そこに石積みの小屋、巨大な岩石、石橋などがときどきぽつんと姿を現す。羊の群れもいた。そんなシークエンスで遠くの岩山の上に街が一瞬姿を見せた。あとで野口教授に確認してもらったら思った通りシャッカだった。アラブ人がつくった港を起源とするアラブ色濃い街なのだそうだ。彼は40年来の建築友だちで私のなかでは「野口くん」なのだが、今は藝大教授でシチリアを研究している。事前に読んでおくべき本を尋ねたら、陣内秀信の「シチリア・南の再発見」と高山博の「中世シチリア王国」の2冊が必要十分であると明解な答えが返ってきた。その陣内さんの本に大きく取り上げられている10の都市の中で今回の野口さん設計のツアーに含まれていない2つの1つがシャッカなのだ。ここは今では良質のアンチョビ産地として有名で、ここを訪れるのは次の機会になったけれど、近くでお土産に入手できたのはうれしかった。田園風景にパッチワークされるギリシアとアラブの圖。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

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木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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