雨上がりの朝の小さなきらめきに足を止めるひとときのしあわせ。
冬の鳥たちはどこに消えていった。降り積もる雪から身を隠す場所、何処に。
キリンの小規模醸造所Spring Valley Breweryの試作品第5弾「496」が届きました。醸造者名やスペックを手書き文字で綴ったラベルが雰囲気を出しています。「496」の名前の由来は知らないのですが私はどうしても京都限定で販売されていた「1497」を連想してしまいます。話は20年以上前に遡るのですが、ワークショップが1988年に設計した京都の「市場小路」という飲食店で限定販売のビールを出すことになり、その名前を考える集まりにふと出くわした私が「開発番号をつけたらどうですか」と言ったのが採用されて「1497」となったのです。地ビールという言葉がまだなかった頃で珍しかったせいか上面発酵の独特の香りのビールが大いに受けて、やがて京都全体で飲めるようになり、缶ビールまでつくられるほどの商品になり(ただし製法を調整したそうです)2010年の京都ビアパーク閉鎖と共に惜しまれながら終売。懐かしいなあ。
-37年前に大学院を離れて以来、設計事務所自営(最初の17年は共同主宰)を続けています。楽しくやりがいのある仕事なのですが、拡大再生産という資本主義の原則がまったく通用しないので事業としては効率が悪く、それを時間で補うのが日常になってしまいます。そんなわけで、子供たちが小さかった頃は日曜日に家族と過ごす時間を確保するのにたいへんな苦労をしましたが、今では遊んでくれる子供たちもいなくなってしまって、じゃ仕事に行くかという休日が多くなっています。休日の仕事場は基本的にひとりだし電話もまずかかってこないので、好きな音楽を流しながら、エスキス、作文、ネットサーフィン、読書など気ままな時間を楽しんでいます。この前の土曜は逼迫した課題が少なかったので、
lunetteのパテと生ハムサラダのランチにワインを添えてみました。これに根菜のポタージュが付いています。エミリア・ロマーニャの有機ワインは微かに発泡していてぴったり。おかげで午後も楽しい時間が続きました。適度にほぐした方がアタマは働くのかもしれません。ただし日曜はほとんどの店が閉まっていて、一工夫が求められます。
Tokyo Station Galleryの「東京駅100年の記憶」展。100年を3っつの時代で切り取った丸の内エリアのジオラマは見ごたえがありました。
居住空間デザインコースの学生たちも模型製作に参加したそうです。ライトアップは30分毎なので見逃さないように。上下左右に散らばるプラットホームの三次元展示も面白かった。渋谷駅もこういうのがあれば少しは分かりやすくなるかもしれません。
ヒトに連れられたイヌの中には空気を読み切れない輩もいて、隙を見て鳥の群に突進したりすることもあります。鳥たちはとりあえず逃げてはみせますが、たいして気にはしていないようすです。こちらに向かって一斉に歩を進める団体行動が不気味。コンプソグナトスだったら怖いだろうな。
カラスにとってはハトの群ごときより、エサが肝心。鳥並外れた知恵の持ち主のたゆまぬアプローチには脱帽。我を忘れずにヒトの動向だけは視野にいれているのはさすが。
おとなしいというイメージのハトもムクドリに対してはかなり威圧的。群れの中に好戦的な個体がいて執拗にムクドリを追い払っています。一方ハトの群に果敢に挑もうと隙を狙う熱いムクドリもいます。何れにせよ引き際は心得ていて、ヒトのような傷つけあいは目にしたことがありません。
冬の公園は鳥が楽しい。毎朝新宿中央公園を歩き抜けながら鳥たちの世界に迷い込んでしまうことしばしば。種ごとのからだの大きさによるそれなりの序列があるようで、カラスが来ればハトはよけて暫し遠巻きに。さらに周りにはムクドリ、そしてスズメ。
都立大学駅前で気になっていたワインバーmarucanについに寄ってみました。ここも自然派。グラスワインの品揃えがしっかりしています。かわいいキツネのBornard Arbois Ploussard Point Barre 2012と甲州の四恩ローズ橙2014をいってみました。どちらも飲み慣れたワインとは違う爽やかな軽さ。自然派の持ち味が少しわかってきました。いいかも。ホームページは
こちら。
ランチ圏内に素敵なワインバー出現。ランチを何回か楽しんではいたのですが、ついに仕事帰りに寄る機会ができました。ワインを含めてオーガニックにこだわっている、やさしいお店です。写真はマスターの奥さんが描いた店名由来。ホームページは
こちら。
太宰治もよく訪れたという三鷹の跨線橋からの夕景。富士山の左肩に陽が落ちる瞬間。上の写真には鳩の群が写っています。犬たちは迷惑そうに佇んでいました。
解体工事開始目前の国立競技場に行ってきました。寒かった後は熱い懇親会。
神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会を支える女性たちのパワーに感動。建築家の参加があまりにも少ないのには失望。時代は変わってしまっているな。
-定点観測ポストには普段は鳩が並んでいるのですが、珍しくカラス1羽の日。埼玉で100羽くらいの賢いはずのカラス集団餓死の知らせもあれば葛西臨界水族館でのマグロ大量死の知らせもあり。
事務所のランチ圏内に手強いラーメン屋が出現。「製麺rabo」という意表をついた店名。魚出汁の「ラーメン」、「支那そば」、つけ麺と鳥出汁の「中華そば」という珍しいメニュー構成。先ずは「おすすめ(笑)」と書いてある「中華そば」をいってみました。旨い。スープが絶妙で博多ラーメンのような細さの麺に絡みついています。早くほかのもトライしたい。月一ルール、きびしいなあ。
ラベルに惹かれて好きになったアラン島のウィスキー。これを飲めるバーはそう多くはないはず。4連my favorite thingsでした。
-最近出会って気に入ってしまったイタリアの有機ワインlupi reali。ほんとうの狼という意味だそうです。
-新春18きっぷの旅の途中の日暮里駅ホームで出会ったカシオペア。想定外だったのとホームに列車が進入してきていたのとで画像が慌てています。乗ってみたいなあ。雪がくっついてますね。
-初版が売り切れてあせっていたDylanの詩集The Lyrics since 1962がやっと年末に届きました。オリジナルの歌詞のほかにヴァージョン違いも収載されているのがうれしい。彼の場合、いくつかの歌はメロディばかりではなく歌詞も進化します。私の聴き取りは心もとないし歌詞カードはオリジナルをコピーしただけなので本当に待望の出版です。デザインも美しい。装丁は中国製らしい雑さがありますがそんなことはどうでもいいこと。LPサイズで約1000ページ。6kgもあるので家に持ち帰る気にはなれません。当面は事務所のデスクに鎮座させます。
1月17日に「国立さんを囲む会2」が計画されてます。詳しくは
このサイトをご覧ください。みんなで参加しましょう。
「石はら」の斜め前にある「遊山」にも行ってみました。蕎麦で一杯の雰囲気はこちらのほうが上。
封を切って並べただけですが、正月らしい一皿になりました。
-あけましておめでとうございます。富士山の麓での設計も始まっています。2015年がいい年になりますように。