白金台の集合住宅
[barres]でルーフトップ・パーティ。竣工以来毎年お誘いがあります。設計した建物に招かれて成長を共に確認するのは私たち建築家にとって無上の歓びです。TPOから差し入れの熊本
菅乃屋の馬刺しに合わせて、最近恒例のChateau MercianではなくHeartlandをケースで届けました。最上階のテラスは両側を建物で挟まれています。平面寸法は
[doghouse]と近いものがあります。ここのテラスは3世帯の「結びの領域」。世帯どうしの交流の場として大切な役割を果たしているようです。エレベーターも階段もここに直接アクセスするので重要な接客の場でもあります。パーティには、雨さえ降らなければ、大変都合のよい構成になっているわけです。梅雨の前哨戦のような空模様に「晴れ男」として挑みました。「雨女」もいて苦戦かと少し弱気になりかけましたが、なんとか持ちこたえました。
今朝の紅茶はFortnum & MasonのFountain Blend。アッサムとダージリンという異色のブレンドです。Light and Informalだそうです。気だるい朝にぴったりです
「ズッと一緒に」という邦題がついたDylanの新作のゆるーいアコーディオンの調べが控えめに流れています。ちなみに歌詞・対訳、解説付きの日本盤はDVD付きの限定版が
amazonで\2,334。CDのみの通常版は法律の制限で値引きができないため\2,520の定価で売られています。おもしろいですね。アメリカでは通常版は$9.99。半額以下とは差がありすぎです。同じものがHMVジャパンがおそらく日本の最安値で\1,684で売られています。
建築絵日記という粋なタイトルのブログ5月30日にもこの夜がとりあげられています。いい写真です。
憂鬱な雨もこうしてみると楽しいもの。ブルーベリーがほんのりと色づき始めています。
昨晩は仕事に一区切りで、5日ぶりにワイン。事務所で甲州から生まれた「きいろ香」と「グリグリ」を飲み比べました。ときどき休肝日をつくるようにはしているのですが、週一がせいぜいという日常のなか、4日続けては2008年1月以来の快挙でした。記録し続けている15年間で最高連続記録は5日間で5回あります。なんでもデータベース化して統計をつくるのも小さな楽しみの一つです。
Pommeryのシャンパーニュ・セラーは一部がモダーン・アート・ギャラリーとしても使われていて不思議な空間体験ができるようになっています。地下30mの石灰岩盤空洞だけでもその非日常性に圧倒されてしまいますが、その確固たる空間の中で存在を主張している作品もみごとです。
これはギターのピックアップと生きた小鳥と再生装置を使ったインスタレーション。餌台にピックアップが取り付けられていて十数羽いる小鳥が餌を食べに来ると音が発生するしくみになっています。床を見るとギターの形をした水飲み場があります。小鳥の数が自然増加しているそうです。
なんとか小鳥を捉えました。Woodostockのマークだったかを連想してしまいます。
正面に遠く見えるモニターに映像が映し出されています。突きあたりに窓があるようにも見えます。
こんなストレートな作品もあります。空間の荘厳さが活かされています。
フェイジョアが満開。去年に比べると一週間くらい早いことが過去ログでわかります。去年と同じく暫く雨との予報です。まるい薄緑は蕾です。これがぱっと4っつに割れて中の深紅がちらっとしたところがかわいいのですが、一瞬間なのでなかなか撮れません。
ジューンベリーが豊作です。新緑をバックにして濃い赤が映えています。おいしいので鳥たちも食べにやってきます。赤い鳥ではありませんが。
今朝は気持ちよい五月晴れ。朝の散歩で路上で寛いでいる猫に出会いました。愛嬌のある顔模様です。このショットは遠くから近づいてきた犬たちに猫が気づいたところ。この一瞬後にハヤとフクのアクションが始まり、猫は悠々と家の陰に歩き去っていきます。写真の背景には流行りのマスクも写っていますね。
夕方から隣人と炭火焼きを予定していましたが朝からの雨は上がりそうもありません。「晴れ男」の私も天気予報に従って昼過ぎにはビニールシートを張って準備を整えましたが、そのあと写真のように陽ざしが。シートにシマトネリコのシルエットが浮かび上がって、いい場所ができあがりました。宴が終わった後にまた雨。シートはしっかり役に立ちました。隣人の肉を扱う腕前はますます上達しほぼ完璧なbistecca all’apertoになりました。
愛読誌INAX REPORTのarchitect at homeに取り上げていただけることになりました。うれしい。で、中村好文さんをお迎えして
[all'aperto]でワイン。昼間はちょっと蒸し暑かったのでChateau Mercian甲州小樽仕込2006をスターターにしました。ゆっくりと暮れていく空の下を楽しんだ後の締めは近傍の蕎麦処の中から「きびや」を選びました。いい一日になりました。
photo by Tomomi Sateau
「おともだちが遊びに来て大騒ぎをして遊びました。みんなそろっておやつをもらうところです。」
そういえば「ともだち」といういい歌があったなあ。
ローマ帝国の時代には造られていたという、壮大な石灰岩の地下空洞を利用したシャンパーニュ空間が、地表から階段で30mほど下りたところに延々とつながっています。圧倒的な迫力は私の技術では写真に写し取ることはできませんでした。これらは年代物のシャンパーニュ。
このような熟成庫が縦横無尽に連なっています。左に見えるように壜の口が下になるように斜めにして、口のところにたまった滓(おり)を取り除くのだそうです。
シャンパーニュの中心都市ランスは大聖堂のある町。こちらも見事な空間でした。
上総の国長生郡にそっと置かれた中村好文さんの二つの建築をめぐる旅。風土にしなやかに溶け込んだ家の中に世界中から集められたモノがしっくりとおさまっていました。「上総の家」2階のベッドのあるところから吹き抜けを見下ろしたところ。
建築をしっかりと受け止めたうえで置かれたモノは近づいていっても絵になっています。
museum as it isのこの狭い隙間が気に入りました。
外房の大原から内陸部に向かって国鉄木原線(現いすみ鉄道)。終点の上総中野から小湊鉄道が養老渓谷を経て内房の五井へ。小学生の時に五井から養老渓谷までは来たことがあるのですが、そこから先は未踏。以前から一度は訪ねてみたいと思っていた場所に、思いがけず、心ならずもバスで、やってくることになりました。房総の小江戸とも言われる歴史ある町大多喜で見つけた朝堀のタケノコです。たいへん柔らかくて湯がく必要がありません。輪切りにして油をひかないフライパンで蒸し焼きにしました。ごくわずかの塩をふってそのまま赤の肴にしました。おいしかった。
大多喜の風景。「上総の家」の前も水田でした。
花もまたよし。
これは梨畑です。いいところだなあ。
今回の旅は房総半島は上総の国の東側。宿泊は北の山武郡、目的の建築二つは真ん中の長生郡にあります。長生郡の水田の中を走っていていくつも目に留まったのがこの写真のような直方体の構造物。日よけの葦簀(よしず)のようなモノで四周だけでなく上部も囲ってあります。直射日光を嫌う花の栽培なのか、バスの運転手さんに聞いてみましたが、「水田だからウナギかな」など、よくわかりません。
as it isにも同じようなモノがあります。見事なスケールの窓から囲まれた小庭を眺めた写真です。
「上総の家」で設計者の中村好文さんにお会いして謎が解けました。畑の中の囲いは千両栽培のためのもので、この地方特有のものだそうです。ヴァナキュラーな素材が見事に建築化されています。地域に特有な環境要素で構成された柔らかい半透過の被膜です。環境と建築を繋げる重要な仕掛けになっているわけですね。おみごと。
横芝の宿の前に横たわる防砂林の向こうは九十九里浜です。食事の後、星も月もない真っ暗な中を浜まで探索。波の音だけが聞こえて姿がまったく見えない大海原は怖いと思いました。明けがたは雨が降っていて、楽しみにしていた海からの日の出は見送り。雨があがった隙間を縫って出発前に九十九里浜を確認してきました。誰もいない海は風が吹き荒れ波も高く荒涼という言葉がぴったりでした。湿った砂浜の表面では乾いた砂が風にあおられて、地を這う霧のようにゆっくりと一方向に流れていきます。写真にはこの動きは捉えられないだろうな。砂は地表面から数センチのところを浮いているのです。不思議な体験でした。
吉祥寺ライフを堪能できる集合住宅
[al domino]の9坪の部屋に空きがでたそうです。詳しくは
[al domino]ブログをご覧ください。
中村好文さん設計の
as it isを見学に茂原へ。田植えが終わったばかりの田んぼを抜けてたどりついた山里に、丹精込めてつくられた小さな世界が息づいていました。建築を本気で体験するときにはカメラを手にしていることが邪魔になってしまうので、同行の学生さんたちは鉛筆とメジャーをカメラの代わりに持っています。予定の一時間があっという間に過ぎてしまいました。
勝沼へは毎週中央本線に乗って出かけていますが、今日はそのちょっと先の小渕沢へ車に乗せていただいて出かけました。新緑の中、八ケ岳倶楽部、アウトレットモールなどを見学。晴天にも恵まれ甲斐駒、八ケ岳、富士山などの個性的な眺めも楽しむことができました。わたしたちの国のこれからのことについて朝から晩までいろいろなことを語り合えたのも大きな収穫でした。昼の蕎麦は「翁」ではなく初めて訪れる「月舎(つきや)」へ。写真はお店の前で私たちをお迎えしてくれた兎。納得の蕎麦でした。
これで579回目になる[doglog]アップ。一日も欠かしたことがないのが最大のウリなのではないかと思っています。欧州旅行でそのウリに終止符を打つのは悔しいのでノートパソコン(もちろんvaio)を携行し旅先からのアップに挑戦することにしました。ところがフランスもロンドンもネットアクセスは無線LANが主流。日本でもこれはやったことがないのでなかなか要領がつかめずけっこう苦労しました。朝は移動の準備などで忙しいのでアップするのは夜ホテルに戻ってから。ワインを楽しみながらの食事の後ですから例外なく酔っ払っていて余計に手間がかかります。パリではベッドでパソコンを操作しながらうっかり眠ってしまったこともありました。夜中の2時くらいだったかにふと目覚めたときに窓の外に見えたのがコレ。エッフェル塔全体が白く明滅しているのです。大昔、テレビ放送がその日の番組を終了してブラウン管に何も映らなくなる前のあのザァーっと白くなった画面の感じです。何事だろうと朦朧とした頭なのであっけにとられていると、突然フッと消灯しエッフェル塔は闇の中に姿を消しました。うたかたの蜃気楼。写真は一瞬を切り取ってしまうので明滅の様は捉えようがありませんが、感じはわかっていただけるでしょうか。
パリ東駅の界隈。異国の雰囲気が漂ってどこか幻想的です。パリの国際性は魅力的だと思いました。
AIDAのような完璧な日本料理もある反面、つごうよくアレンジされた不思議な日本料理もたくさんあります。映画の世界のようです。
裏磐梯から峠を越えて北に向かった目的は米沢牛と萬盛庵の蕎麦。リサーチに手抜かりがあり、米沢出身のT氏お薦めの鳥勝牛肉店は予約がとれず、山形市内の萬盛庵はなんとおやすみ。山形まで足をのばす必要がなくなったおかげで大河ドラマに沸く上杉神社でゆっくり。隣にある上杉伯爵邸にも寄ってみました。牡丹が似合う粋な建物の中は宴の最中でした。
米沢も歴史のある静かな町。味のある建物がたくさん残っています。これは1597年創業の造り酒屋東光酒造。見学コースを学習してきました。
米沢牛を賞味せずに帰るわけにはいかないので、鳥勝の代わりに行き当たった店が、江戸時代からの屋敷跡に大正期に建てられた商家造り。ここまで来て「すき焼きは嫌い」との娘の意見を尊重して「しゃぶしゃぶ」にしてしまうところが我ながらエラい、と後悔しましたが、実に満足な肉でした。
裏磐梯桧原湖から北に続く道はすぐに急峻な上り坂になります。峠は岩代と羽前(ほぼ現在の山形県)の国境。振り返ると桧原湖と山間の村落が遠くにかすんでみえました。
峠を越して少し下ったあたりの、まだかなり山深いところにあるのが、白布温泉。しらぶと読みます。茅葺屋根の宿もまだ残る古くからのひなびた温泉です。
将棋の対局に使われる中屋別館不動閣の露天風呂。かけ流しの湯はしっかり熱く、ぴしっと冷えた谷あいの空気を満喫することができました。
桧原湖近くの山は春が始まったところでした。山あり川あり谷あり池ありの中に田畑がひろがる里山の景色も、スケールは大きくはないけれども、いいなあと思いました。
会津出身の方が[doghouse]にいらっしゃった時にいただいた「香木実」というお菓子に惹かれて会津若松の長門屋を訪ねました。ふるくからの城下町にはたくさんの蔵が残っていて、積み重ねられてきた街の歴史がそこここに顔をのぞかせていました。これは漆器問屋「鈴善」でたまたま出会った情景です。
野岩鉄道がどこを走っているのかご存知の方は少ないでしょう。廃線になる路線が多い中、1986年に東武鉄道鬼怒川線と旧国鉄会津線を繋ぐかたちで開業した正真正銘のローカル線です。下野と岩代を結ぶことから野岩で「やがん」と読みます。会津高原尾瀬口駅付近を稀に走る車両を温泉の広間から狙ったショットです。裏磐梯への道中、東北自動車道の渋滞を避けて那須から南会津を抜け、以前から気になっていた野岩鉄道の走る山里に惹き寄せられてしまいました。このあたりではちょうど桜が満開。芽吹き始めた早緑の若葉とともに穏やかな春の景色がひろがっていました。
コート・ド・ニュイのシャトーの一つクロ・ド・ヴージョClos de Vougeotはもともとは修道院。淡い褐色の石灰岩で出来たブドウ畑の真ん中に同じ石で出来た建物が凛として建っています。
建物の中庭のようすです。花の色彩が効いています。
壁にワインのボトルが積み重ねられているだけなのですが、絵になっています。
お隣の畑はロマネ・コンティRomanee Contiです。十字架の下に見える石垣のことをclosと呼んでいて、この地域では畑の境界にclosを築くことから畑の区画そのものをclosと呼ぶのだそうです。
これは別のワイナリーの地下にある竣工間際の貯酒庫。今回の旅の目的の一つはワイナリーの建築を学習することですから、空間的にも設備的にもかなり専門的な視点で視察しています。ついでにテイスティングもします。床仕上げができていないところには砂利が敷かれて、その上にワインの樽が並べられます。砂利の下は地面になっていて地中のほどよい湿気がそこから上がってくるのだそうです。初めのうちはグラスにしっかりと注がれるおいしいワインを全部飲みほしていましたが、適宜床の砂利のところに吐き捨てるのが流儀なのです。数種類は出てくるのですから、確かに、そうしないと酔っ払ってしまいます。ただし、まわりをよごさずにかっこよく吐き出すのは簡単ではありません。
猫は餌を一時に全部は食べずに残しておく習性があるようで、我が家では犬の餌入れが常に空なのに反して猫の餌入れにはいつも餌が残っています。犬たちが日常的には届かない、少し高い所に置いてあるのですが、フクは歳のせいか抑制がきかなくなり、ちょっと目を離すと、例えばテーブルの上に身を乗り上げてペロッとたいらげてしまいます。それどころか時には近くに私がいることを忘れて堂々と盗み食いをし始めて私を慌てさせます。ほんとうに歳なんだなあ。だいじにしてあげなくっちゃ。ということで、長い時間自動車に乗るのはつらいようなので、今回の裏磐梯行きでは、フクがうちにきて以来初めてのお留守番になりました。
Bob Dylan欧州公演も残り1日。5月5日のダブリンでアメリカでも初登場1位となった新作CD"Together Through Life"から
If You Ever Go To Houston が演奏されました。
会津若松で見つけた粋な洋食屋さんです。時の積み重なりがところどころに姿をのぞかせている街歩きで出会いました。いい街だなあ。
ちょっと前のことになるのですが、神楽坂の小さなフレンチで建築家の
椎名政夫さんとご一緒した時に、どういうはずみかラテン語で島を意味するinsulaには共同住宅という意味もあるという話から、イタリア語で島を意味するisolaは街区だという話になり、イタリア建築談義に花が咲きました。その時の「イタリア」のご縁で、椎名さんが伊藤公文さんの編集になる私家本『豊田博之1946-2000』を届けてくださいました。みごとな装丁のグレーの箱に納められた「建築と家具」「人と作品」「著作と写真」と題された3冊は54歳で亡くなられた建築家・豊田博之さんの追悼集。ずっしりと重みのある書籍です。内容の紹介は
難波和彦さんのブログ(2009年1月21日付)と
小川守之さんのブログ(2009年1月24日付)にお任せしましょう。
バラが次々に開いています。これはJacqueline Du Pre。夭折したチェロ奏者の名前がそのまま品種名になっています。香りがとてもいいのだそうです。白い花弁のなかにのぞく蕊が可憐です。思い切って超接近してみました。こんなに美しいのは開いてからはほんの一日くらい。その儚さもいいのでしょうね。
[thyme]で赤ちゃん誕生のお祝いパーティ。
[laatikko] のクライアントのような聡明な建築好き女性に成長するようにLEGOをお祝いに贈ろうと考えていましたが、おくさんのアドバイスで吉祥寺の
nikitikiへ。子供たちが小さい頃よく行った、かわいいモノいっぱいのおもちゃのお店です。建築家夫婦の赤ちゃんにはあの鮮やかに着彩した木の小ピースが集まったパズルのようなオブジェのような積み木?がぴったりのはずです。が、お店について
kosenのぬいぐるみを見て気持が揺らぎました。建築家の子供である前に先ず女の子なのだから「かっこいい」よりは「かわいい」。暫し悩んだ末に結局選んだのは私のお気に入りの褐色の子ウサギ。そう言えば娘が小学校の時に買ったペルシャネコの「ペル」も、いつだったかおくさんにプレゼントした黒猫の「ザネリ」も、何故か今は私の部屋にいます。かわいいなあ。
[thyme]のまわりの植物もこんなに成長しています。一階の角にあるピアノと厨房のある小さな空間からはブログ
「アトリエタイム」が発信されています。
やっとディランの新作が届きました。歯の浮くようなタイトルといいありのままが過ぎるジャケット写真といい、今までに築かれてきたディラン像から大きく逸脱しています。今月で68歳になる大御所の大作というような重みはなく、肩の力の抜けた楽しいセッションになっています。いろいろあったけれど長い音楽人生の末に結局は原点の音楽そのものに戻ってきたということなのでしょうか。パリで体験したライブでのひたすらバンド演奏を楽しんでいる彼の姿と重なるものがあります。周囲が期待する予定調和的ディラン像を裏切って、新しい領域に挑戦していく姿には感動を覚えます。早速英国では1979年のNew Morning以来の売上首位を獲得し、Uncut誌が五つ星の絶賛をしている反面、「並」の評価もかなりあり、評価が二分されているのも面白いところです。Jacques Levyが詞を書きヴァイオリンがフィーチュアされたDesireというアルバムがありましたが、Robert Hunterが詞を手伝いアコーディオンがフィーチュアされているという構成には共通点があります。「Under the Red Skyを10倍くらいよくした感じ?」というヘッケルさんの評はさすがです。
Beyond Here Lies Nothin'のビデオ・クリップはジャケットに使われているMagnumの写真で構成されていて音にピタッとはまっています。2日のリバプールではSomethingが登場。今年の欧州公演もあと4回。新作からの唄が登場するでしょうか。
ブルゴーニュ・ワインの中心の街はBeaune。古い小さな都市で、Hospice de Beauneで知られるオテル・デユー(貧しい人たちの病院)を中心に街が出来上がっています。ビストロやカフェが街にあふれだしていて楽しそうです。
エスカルゴ、赤ワイン煮込み、パテ・ド・カンパーニュなど名物たくさん。フランスの中でもひときわおいしいエリアだとのことです。これは、名前は忘れましたが、赤ワインソースのポーチドエッグ。typical domestic dishだそうです。おいしかった。卵が三個で一人前です。
城壁に囲まれた古いエリアは幾何学とは無縁の成り行きでできあがった石畳の街です。
電信柱も広告看板もないということだけでも東京とは大違いです。
自転車のための石のオブジェ。いいなぁ。
夜の灯りは控えめでとてもいい雰囲気です。