傾いてはいけない

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居住空間コース3年生の前期設計課題「スケルトン・インフィル」の講評会は力作揃い。fbにアップした写真は僅か1度傾いているだけで居心地が悪いのでここに再掲します。島根県の離島に計画する定住者誘致の低層集住。2戸1組の十字形の設備コアがスケルトン。これが路までも規定するところが面白い。インフィルはこのコアを拠り所に自由自在。

鉄砲百合

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ドウダンツツジはまだ元気なのだがハナミドリが来週は夏休みとのことなので白いテッポウユリをゲット。柔らかな緑と清らかな白がよくにあっています。ユリ目 ユリ科Lilium longiflorum Thunb.英名Easter lily。

灯台躑躅

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もう3週目になっているのにドウダンツツジが元気。特にハロゲンとの相性がいいようで夜のテーブルを楽しくしてくれています。

記憶

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由比街歩きから。旧東海道沿いの民家は隣棟間に隙間のない町屋形式になっている。妻を接した状態で建て替えが繰り返されて空地や駐車場といった隙間ができているところにはこの写真のような家の残像が残っているところが少なくない。歴史のある街だからこその懐かしい情景。


桜海老

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由比街歩きから。この街にはおいしいものいろいろ。由比缶詰所のマグロ缶、イチウロコの黒はんぺん、渡辺忠男商店のサクラエビにシラスがおすすめ。近くの清水や焼津が遠洋漁業の基地であるのに対して、由比漁港には水深が異常に深い駿河湾に育つ地の魚とサクラエビが水揚げされる。これは桜えび通りと称される旧東海道に面した「店」の暗い家中を海側に向かって撮った写真。適度にデフォルメされたエビが闇の中に美しい。


海に向かう階段

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由比街歩きから。海に向き合った街では神社も同じ向きのようで、旧東海道を東西に歩いていると山側の道の先に直階段がいくつもあり大概はその先に神社。境内から振り返ると階段と海への道が一文字に続きその先の家並み超しに大海原。東名の存在もどこかに消えて由比の本来の良さがしみじみわかります。海に向かうなだらかな傾斜の中に島のような小山もいくつかあってっそれもまたよし。こんないい街までの電車賃は東京から往復\7,340と安くはないので18きっぷ(1回分\2,370相当)がうれしい。この夏にまた行くかな。


鷺に思う

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大学生の娘が清水にいるおかげですっかり馴染になった街、由比。駿河湾に臨む小さな漁港で江戸時代は東海道の宿場町の一つで、昔日の面影がそこここに残る。背ろには山がせまり東西に走る道とそれに直行する海に向かう小坂が街の基本構成。1968年に海辺に東名ができあがるまではのどかな東海道本線が海辺を走っているだけで駿河湾と街が視覚的にも一体であったに違いないが今の街歩きでは鼻だけが海の存在を知る。川には鳥がたくさんやってくるので橋の上でカメラを構えているのが好きなのだが海を背景にはできない。この日は鷺が東海道線の橋梁に悠然と。向こうには東名を走る大型車の姿と空。河口に架かる二つの橋をくぐれば砂浜なのだろうが、ほんものの犬でもない限りそれは叶わない。どうしてこんなことをしてしまったのだろう。お気に入りの寿司屋の大将は「人がいないよな」と街訪れるヒトの減少を嘆くが、経済成長優先の浅知恵のツケであることは間違いない。すぐ脇を列車が通り過ぎまもなく鷺は山の方に飛び去った。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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