若林奮美術館

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日大生産工学部デザインコースの前期最優秀作品選考会。刺激的な作品が多く選別には深く迷いました。自身が担当した作品に対する私情は、ここ数年はさらりと流し去ってしまうことができるようになって、バランスよく点を配分。学生にとってはたかだか一票とは簡単に割り切れない重い結果が残るところがつらい。選考会というのはそういうものだから、自分なりにいい記憶をつくりあげればいいと思います。一方個人賞は迷うことなく一番に手を挙げて高野真実さんの[Isao Wakabayashi, Museum]に。一次審査で図面の横に置かれた彼の作品集と酒井忠康の著作「若林奮 犬になった彫刻家」に釘付けになりました。刺激的な出会いに感謝。

銀太

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由比の少し西、倉沢で獲れる鯵と「銀太」の大将。

構成

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ギャラ間つづき。展示の色彩計画がみごと。美しい映像がたくさん撮れました。模型の端々に見られる遊び心も細やか。おそらくそういった構成の美しさや細やかさが彼の建築の身上なのでしょう。不快極まりない結果の選挙以外は豊かな幸せな一日でした。

軸組

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ギャラ間ではSmiljan Radić展。以前何度か日曜に訪れて「休館ショック」を味わっていましたが、いつのまにか改善されていました。こちらもよかったですね。写真好きにとっては絶好の場面が満載。すみませんが建築の説明抜きでご覧ください。展示の台の木の軸組みも技あり。

土木

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土木展つづき。土木サイドからの2枚。何れも砂とコンピューター制御照明の組み合わせによるもの。実際に砂をさわって模様が変化する体験はそうとうに面白い。砂を底まで掘ると水が湧き出てきます。かなり手の込んだ仕掛けなのだろうなということはわかります。そのほかにも単純に面白いものたくさん。こどもたちには受けるんじゃないかなあ。子連れの体験、おすすめです。

悲劇

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21_21 design sightの土木展。PR効果というのでしょうか、あまりよくわからないまま大きな期待をもって出かけましたが、拍子抜けに面白い。civil engineeringとその訳語の土木はかなりニュアンスが異なると思いますがおそらくその幅の広さが面白いところなのでしょう。civil engineeringサイドからはこの2枚。「迷宮」渋谷駅もこうするとなんとか惨憺たる構成の実態がつかめます。渋谷駅の悲劇は基本構成がいかに大切かの見本で、この愚行によりどれだけの時間、金、エネルギー、快適さが失われたか図り知れません。愚行を二度と繰り返さないためのいい絵ですね。もう1枚はドローイングと動画を組み合わせて時の流れを表現する試み。その可能性は写真では伝わらないかな。

足水

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梅雨が明けて先週の日曜日は暑さを凌ぎながら街歩き。ミッドタウンでは足水というのをやっていてせせらぎに足を浸して一時の涼。水底には簾とそれを押さえる白い石。いい雰囲気でした。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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