[culvert terrace]

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洗足池で鳥を楽しんだ後は[洗足池の集合住宅]で高校同期の宴。ペントハウスからテラスに繋がる細長いデッキが宴のための空間。内と外の仕切りの部分の白いカルバートが中間領域になっているので勝手に[culvert terrace]と呼んでいる。同期会の準備をきっかけとした集まりからここ十数年よく飲んでいる仲間が集まった。この建築もその集まりから生まれたようなものだ。設計した空間でこうして仲間と飲めるのは最上の幸せ。みなさんありがとう。冬はオープンエアというわけにもいかないのでこの空間の本領発揮は春になってからかな。

カワセミ

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柿の木に群がるムクドリたちは池の端の枯木立を根城にしている。木が立っているところは出島のようになっていて水面がまわり込んできている。今年の3月にカワセミと出会ったのはここなのだが夕方が近づいているしまったく期待はしていなかった。木の足もとで何やら啄んでいるムクドリやヤマバトに目を移した時に小さな鮮やかな碧に気づいた。カワセミ発見。いい写真が撮れた。

ムクドリ

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明るい西の空を背景に生まれた柿の木のシルエット。ほとんどモノクロームの柿の実にとりつくムクドリの影絵。

ユリカモメ

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池から突き出た杭はユリカモメのお気に入りの場所。陽が低くなってきたところの穏やかな波紋が美しい背景になった。

メジロ

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[洗足池の集合住宅]での集まりの前にバード・ウォッチングの時間ができた。冬だから渡り鳥がたくさんいるだろうなと楽しみにして家から呑川緑道を35分歩いて洗足池の西端に着くと、熟した柿の実にたくさんの鳥が群がっていた。メジロが一羽だけでムクドリの一群に混ざって柿の実をつついているところ。メジロはウグイス色でウグイスは茶色で少し紛らわしい。

鳥を観る

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鳥を観るのが好きだ。写真に捉えることができればさらにうれしい。観察力が二乗されるから2人でいる方が鳥はよく見える。青く澄み渡った冬の箱根でもたくさんの鳥に出会った。あろうことかHX90Vを家に置き忘れてHX60Vを貸してもらった。ファインダーはないが倍率は同じだ。ジョウビタキを撮ったのは初めて。客室に置いてあった案内によるとカケス、ウソ、シロハラ、エナガなどもいるらしい。

箱根プリンス

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永いあいだ近寄らないようにしていた箱根プリンス(村野藤吾1978)に行ってみることになったのが箱根鉄道の旅のきっかけだった。桃源台港から南に向かう「海賊船」からの遠景に先ず姿が現れる。ジェフリー・バワのカンダラマが湖の対岸に小さく見えてきた時の情景を何故か思い出した。湖畔に並ぶ「龍宮殿」や「山のホテル」は違う。車によるアプローチでは円形平面の宿泊棟は見えない。フロント棟はカンダラマとは違って穏やかでさりげない。山裾と芦ノ湖が出会う淵の中から選び抜かれたのに違いない緩やかに傾斜した敷地に建物はひっそりとおさまっている。フロントと客室棟を結ぶ回廊状のロビーは構成が斬新だと思う。装飾が過剰なところは私のテイストと違うのだが、建築家の強い意志が貫かれた空間には納得させられる。それで朝食はメイン・ダイニングでとることにした。よかった。水際までなだらかに続く木立の中を朝早く歩いた。対岸の風景の中に人工物はひとつもないから見渡す限りが庭のようだ。山並みの向こうには富士がくっきりと在る。鳥の気配が木立に溢れている。やはり私が好きなのはこちらのほうだ。温泉もよかったしいい時間を過ごした。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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