よしうら

「集まって住もう」の編集会議で曙町の彰国社に集まった帰りは必ず近くで「反省会」をやっていました。およそ月1回のペースで通ううちにしばらくして発見したのが魚のおいしい居酒屋「よしうら」。1937年創業という歴史が醸し出す肩の凝らない雰囲気が気に入り、通い続けることになりました。執筆に思った以上の時間がかかったということもあり、出版までに都合19回もの「よしうら」通い。なんとか出版が実現したのはよかったのですが、「よしうら」で集まって飲む理由がなくなり、少し淋しくなってきたので、久しぶりにコア・メンバー全員で「よしうら」に集まりました。「集まって住もう」はおかげさまで売れ行き好調で、早くも重版の声がかかっています。よかった。左の写真は2階の廊下になにげなく貼り付けられているレコード。Columbiaのロゴが6っつレベルは珍しい。
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圓通寺

京都東山建築めぐりG。伊東忠太の濃密な世界をくぐり抜けた後は京都在住のM教授のご案内に身を任せることになりました。これが大正解。先ずは意表をつかれて三条のイノダでハムサンドと昔ながらのフレンチ?・コーヒー。そして大原でも東山でも嵐山でも東福寺でもなく岩倉の圓通寺へ。何十年ぶりかな。晴天に恵まれ正面にはくっきりと秋の比叡山、ちょうど見頃の紅葉が右手に黄色左手に紅の彩りを添え、借景で有名な庭園はまさに絵のよう。思わず見入ってしまいました。録音での解説を拝聴した後、裏で人の群れから離れて同行4人でお抹茶をいただき、M教授から菓子皿や瓦に刻まれた菊の紋が十六葉であることの意味を教わりました。皇室の祈願所なのですね。消火器が目障りだなどと軽口をたたいていると、ふと住職が現れて一同びっくり。含蓄のあるお話をひととき伺って名刺交換までさせていただきました。貴重な体験。京都の秋が美しいのは寺社がこころして紅葉を植えているからで、その中でも圓通寺の紅葉は他には東宮御所にしかない特別な種類なのだそうです。確かに右下の写真の外庭の紅葉は他になく鮮やかで、廊下側からの逆光での紅さは感動ものでした。最盛期のわりには人はさほど多くないし、紅葉は圓通寺ということで納得。
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圓通寺は右端中央。比叡山は右側ずっと先。こんなところにまで触手を伸ばしてきている開発の魔の手が恐ろしい。庭に比べるとグリーンは大きいんだなあ。
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courtesy of Google Map

勝沼 初冬

天気もよかったので、午後からふらっと車で勝沼に向かいました。高速すいすい。冬晴れの[シャトー・メルシャン]は風もなく穏やかで、周りの山並みには野焼きの煙が立ち上り、ぶどう棚テラスのテーブルは爽やかでした。
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落ち葉の敷物

天気のいい朝の散歩は犬たちも気持ちがのって遠くまで足が伸びることがあります。井の頭公園の西園を抜けた東側には武蔵野の雑木林そのままのところがあって、しっかり積もった落ち葉の上をさくさく歩くのは人ならずとも気持ちが昂ぶるようです。樹木の影が長く伸びた落ち葉の敷物に思わず足が止まったのは私だけでした。
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西本願寺伝道院

京都東山建築めぐりF。二日目は東山から離れて伊東忠太の西本願寺伝道院の修復工事の見学。凝りに凝った折衷様式のコラージュ建築は私の建築観の対極に位置するものですが、忠太に心酔する設計担当の方の熱のこもった解説もあって、伊東忠太の情念のようなものの一端を覗くことができたのは収穫。部屋ごとに天井、腰壁、床などの造作・意匠がことごとく異なっているそうで、その理由がわからないので、ごくろうさまとしか言いようがありませんが、それらを読み取った手描き図面の山にはただただ敬服。採算という概念が存在しない浮世離れした建築現場なのだろうな。
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[al domino] live

[al domino]で開かれたファミリー・ライブの写真が届きました。フルートが井原和子さん、ピアノが博多幸代さん。フルートの構えを見て大昔大好きだったフルート・メインのロックバンドJethro Tullを思い出してしまいました。あの空間は二層分吹き抜けだから音響効果はいいんじゃないかな。ちょっとライブ過ぎるかしれないけれど。楽しそうだなあ。建築も成長していきます。こういうニュースはうれしいですね。[al domino]さん、ありがとうございます。
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courtesy of [al domino]

黒谷さん

京都東山建築めぐりE。洛陽荘の朝、食事前に軽く散歩。東の南禅寺方面ではなく北に向かいました。岡崎神社の脇の階段を上ると閑静な住宅街の裏手に「黒谷(くろだに)さん」と呼ばれる金戒光明寺の境内が広がっています。散歩はいつも犬と一緒なので一抹の淋しさを覚え、「貸し犬」でもと考えたりするのですが、フクがいないから淋しいのだと考えなおして歩いていると、「犬禁」の標識があって、きれいに気持ちが整理。朝7時、まだ明るくなりきらない冷っとした空気の中に朝の心構えか僧侶の唱和する声が流れていました。墓所が入り混じった起伏の多い壮大な境内は紅葉のまっさかり。散歩、ジョギングの近所の人に交じって、カメラを構えた観光客が早くも出動しています。手ぶれ補正なしの手持ち撮影にはまだ少し暗いので、シャッター・ポイントの選定が微妙です。紅い落ち葉の石畳を進みながら、落ち葉焚きの白い煙に惹きよせられたり、墓所の奥深くまで足を踏み入れてみたり、秋の黒谷さんを楽しみました。去年坪庭めぐりでなんとか辿り着いた西雲院はこの界隈。知らずにこんな名勝に迷い込んでいたのでした。今度はジョギングのおじさんに抜け道を教わって、登るのは遠慮したいほど坂道を抜けて白川通りへ。あっという間に一時間が過ぎてしまいました。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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