圓通寺

京都東山建築めぐりG。伊東忠太の濃密な世界をくぐり抜けた後は京都在住のM教授のご案内に身を任せることになりました。これが大正解。先ずは意表をつかれて三条のイノダでハムサンドと昔ながらのフレンチ?・コーヒー。そして大原でも東山でも嵐山でも東福寺でもなく岩倉の圓通寺へ。何十年ぶりかな。晴天に恵まれ正面にはくっきりと秋の比叡山、ちょうど見頃の紅葉が右手に黄色左手に紅の彩りを添え、借景で有名な庭園はまさに絵のよう。思わず見入ってしまいました。録音での解説を拝聴した後、裏で人の群れから離れて同行4人でお抹茶をいただき、M教授から菓子皿や瓦に刻まれた菊の紋が十六葉であることの意味を教わりました。皇室の祈願所なのですね。消火器が目障りだなどと軽口をたたいていると、ふと住職が現れて一同びっくり。含蓄のあるお話をひととき伺って名刺交換までさせていただきました。貴重な体験。京都の秋が美しいのは寺社がこころして紅葉を植えているからで、その中でも圓通寺の紅葉は他には東宮御所にしかない特別な種類なのだそうです。確かに右下の写真の外庭の紅葉は他になく鮮やかで、廊下側からの逆光での紅さは感動ものでした。最盛期のわりには人はさほど多くないし、紅葉は圓通寺ということで納得。
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圓通寺は右端中央。比叡山は右側ずっと先。こんなところにまで触手を伸ばしてきている開発の魔の手が恐ろしい。庭に比べるとグリーンは大きいんだなあ。
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courtesy of Google Map
2010/12/14(Tue) 06:48:18 | 京都
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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