気持ちだけはせめて少し落ち着かせて、朝の光の中のクレマチス。被災地での懸命の捜索も続いています。

3月15日の斎藤輝彦さんのコントラバス・リサイタルが会場の都合により中止になりました。斎藤さん、ボチーニさん、吉岡さんは「このような状況こそ音楽が必要と」いう心意気だったのですが、残念。こんな時だから停電も止むなしと思いますが、無責任に停電の噂をまき散らして人々に不安を与え、交通を混乱させ、経済活動の足を引っ張るのは、あまりにも反社会的な行為だと思います。一丸となって危機を乗り越えようという時に肝心の経済活動を控えろというのは道理が通りません。被災者が避難している施設が無責任停電が実行されることになった僅かの地域の中に含まれていた事実にも唖然。信じられません。計画が杜撰で無責任なことに情けなくなります。どのグループに属しているかを知るための資料の出来の悪さは惨憺たるものです。こんな間抜けなものしかできないのは「それどころではない」事態だからなのかな、などとつい余計なことを思ってしまいます。こんな組織だけにこんなに大事なことをまかせておくのではなく政府が総合的に指揮すべき事態なのでは。電気の供給のしくみについては門外漢ですからよくわかりませんが、ピーク時の最大使用量を抑えればいいのであれば、サマータイムとか時差出勤とかで集中を避けるやり方のほうがよほど合理的なような気がします。しまった。こんなつまらない文章には合わせる写真がない!で、ガラス取り換え作業のため中庭に閉めだされた動物たちが右往左往するの図。

気温が上がって天気だけは穏やかな日曜日。クウは気持ちよさそうでした。これからが私たちの正念場です。

明日のフィレンツェ歌劇場来日公演初日は予定どおり開催されるようです。フィレンツェからやってきたボチーニさんも常ならぬ揺れにびっくりしたことでしょう。写真は1985年のイタリアの旅から、フィレンツェの街並み。いい街だったなあ。想いはフィレンツェへ。

小田急に乗るために新宿に向かい、動く舗道を駆け抜けていた時に、それは起こりました。初めて経験する歩きながらの大きな眩暈。新宿西口の高層ビルがしなっているのをこの目で見ました。東京は不幸中の幸いでほとんど実体的被害がないにもかかわらず、直後から携帯が通じなくなり、電車が不通。家族の安否も仕事の打ち合わせも宙に浮き、突然の非日常に突き落とされてしまいました。西新宿の地下街に湧き出てきた人々は興奮冷めやらずとも総じて落ち着いていて、諍いのかげもありません。またたくまにタクシー乗り場に長蛇の列ができ、防災袋とメットを手にした人々が中央公園に向かい始めました。感心。夜は帰宅難民。JRが早い時間に終日運休を発表したのが混乱回避に役立ったと思う。私も迷わず歩きました。2時間30分。歩き慣れているので楽々でしたが、途中の歩行者渋滞でペースを崩されたのは辛かったなあ。永福町まではバスも走ってはいましたが、私の方がずっと速かった。久我山まで来た時には井の頭線が動いていましたが、そこから電車という気持ちにはならず、歩き通しました。仕事場と家の距離をからだで体験できたのはよかった。[doghouse]の被害は吹き抜け上部に立てかけてあった絵が落ちてガラス戸のガラスが割れたくらい。よかった。娘は高校に泊り、さきほど再会。緊急時の家族間連絡手段については考え直さなくては。落ち着き始めたこちらの非日常の中のテレビが震災の現実を伝えています。未曾有の災害。たいへんなことです。原発はどうなっているのでしょう。やはり、怖い。写真は上から落ちてきて身近に在るイラン・ヤニツキーの絵の一部。

3月15日の斎藤輝彦さんとアルベルト・ボチーニさんのコントラバス・デュオ・リサイタルが近づいてきました。フィレンツェ五月祭歌劇場の管弦楽団首席のボチーニさんが
フィレンツェ歌劇団公演に合わせて来日し、[doghouse]のお隣で斎藤さん吉岡裕子さんとリハーサル。帰りにみんなで[doghouse]に立ち寄ってくださいました。世界の第一人者の腕前は圧倒的だったようです。メイン・ディッシュはどこから現れたのか本場prosciutto(プロシュート)の塊。ワインにはこれで十分という感じ。私は久しぶりのパエリアに挑戦。楽しい飲み会になりました。一番下の写真はlardo di Colonnata。こちらでは珍しい豚の脂塊で、薄く切ってパンにのせていただきました。ラードとは思えないおいしさです。ボチーニさんのi-padでディランを聴けたのもうれしかったな。リサイタルの詳細、ボチーニさんの動画などは
吉岡裕子さんのブログでどうぞ。生で聴くコントラバスの競演、楽しみです。



11月12日の[doglog]に登場したBob Dylan LIVE 1963。販促用としてファンの気持ちを惹きつけておいて、役目が終わったところでアメリカでの正規盤発売が発表されました。ずるい!。日本だけはMONO BOXとWitmark Demoの両方を買った人へのプレゼントという設定となり、今頃やっと届きました。ペーパー・スリーブに裸のCDをほうりこんだだけのアメリカ盤と比べると中袋も外袋も解説書もある丁寧なつくりです。並べてみるとジャケットの大きさがかなり違い、よく見ると「COLUMBIA」の商標が使えないのでデザインが僅かに違っていますが、中身の音楽は同じです。正規盤はBob Dylan Encyclopediaの編者Michael Greyの解説付きでジュエル・ケース入りだそうで4月12日発売。入手しないわけにもいかないので、困ったものですが、Amazonで\991で済んだのが幸いでした。1963年風に仕上げたLPも出るそうです。去年は今頃から春の嵐のような来日公演。すごかったなあ。今年は日本を素通りして4月3日の台北から。北京、上海もやっと国の許可がおりたようです。
