hard times
小田急に乗るために新宿に向かい、動く舗道を駆け抜けていた時に、それは起こりました。初めて経験する歩きながらの大きな眩暈。新宿西口の高層ビルがしなっているのをこの目で見ました。東京は不幸中の幸いでほとんど実体的被害がないにもかかわらず、直後から携帯が通じなくなり、電車が不通。家族の安否も仕事の打ち合わせも宙に浮き、突然の非日常に突き落とされてしまいました。西新宿の地下街に湧き出てきた人々は興奮冷めやらずとも総じて落ち着いていて、諍いのかげもありません。またたくまにタクシー乗り場に長蛇の列ができ、防災袋とメットを手にした人々が中央公園に向かい始めました。感心。夜は帰宅難民。JRが早い時間に終日運休を発表したのが混乱回避に役立ったと思う。私も迷わず歩きました。2時間30分。歩き慣れているので楽々でしたが、途中の歩行者渋滞でペースを崩されたのは辛かったなあ。永福町まではバスも走ってはいましたが、私の方がずっと速かった。久我山まで来た時には井の頭線が動いていましたが、そこから電車という気持ちにはならず、歩き通しました。仕事場と家の距離をからだで体験できたのはよかった。[doghouse]の被害は吹き抜け上部に立てかけてあった絵が落ちてガラス戸のガラスが割れたくらい。よかった。娘は高校に泊り、さきほど再会。緊急時の家族間連絡手段については考え直さなくては。落ち着き始めたこちらの非日常の中のテレビが震災の現実を伝えています。未曾有の災害。たいへんなことです。原発はどうなっているのでしょう。やはり、怖い。写真は上から落ちてきて身近に在るイラン・ヤニツキーの絵の一部。
2011/03/12(Sat) 12:53:32 | doglog
Re:hard times
私も赤坂見附から2時間歩いてthymeにたどり着きました。ビルの8階の揺れはすごいものでした。近くの高層ビルも相当しなっていました。ご家族もご無事でなによりです。