街を歩けば

一週間の締めの打ち合わせが首尾よく終わり三鷹に戻ってきた宵の口にお疲れさまのギネス・パイント。CRTに流れるPatti SmithとのデュエットのDark Eyesがうれしい。別の止まり木で顔なじみとワインを一杯。ぶらりと歩いて[doghouse]の横丁へ折れたところで生垣の前で立ち話の二人。雨が降りそうなので雛が巣立つ間際の鳩の巣に傘をかけたとのこと。思わず「ありがとう」。翌朝の案の定の雨の散歩で立ち寄ってみると大きな雛が母鳩を待ちわびているところでした。いい街だなあ。120318.jpg

doghouse morning

フクが天国に行って2ヶ月。晴れでも雨でも、寒くても暗くても、毎朝6時に散歩していた「いつも」は過ぎてしまった想い出になりました。この写真は2006年3月、9歳の春。中庭に出した専用のソファで朝の空気を満喫しています。
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緩い間 暖かい時

私の膝の上が大好きなハヤ。向こうは体温38℃だから冬はとても暖か。うっかり落ちないようにこちらは姿勢を保ちます。虚ろな視線の先にはクウ。別に警戒するわけでもなくテーブル下の指定席で床暖を取っています。
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sakura

長崎、龍馬の道で早くも咲いている桜。ソメイヨシノのように見受けられますが特別な種類なのでしょうか。塀と歩道に使われている地の石がほとんど白に近い仄かな桜色を引き立てています。
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やっと武蔵

長崎。行きつけの「武蔵」は海が荒れたりして地魚が入らないと店を閉めてしまいます。夜市内に着いて定宿への道すがら、小さな赤い提灯の灯りを認めた時の歓びは格別なものがあります。今回はおよそ一月ぶりの「武蔵」。魚はアラカブを選んで、先ずは刺身を出来たばかりの自家製塩で。頭と骨は唐揚げにまわして、味噌汁は旬のアオサと初めての黒貝。地のムール貝といったところでしょうか。いい出汁が出ていました。そうそう有明海のアゲマキも塩焼きでいただきました。
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timeball

長崎の海が見える丘の上に1911年から1947年まで報時測候所が建っていたのだそうです。市史に載っていない話でした。しかもその「報時」の方法が驚きです。高さ27mのポールに引き上げられた直径2mの赤い球が正午に正確に落下するのだそうです。正午に空砲ドンというのは耳にしたことがありましたが、球がドスンはびっくり。timeball(報時球)、なんだかいい響きの単語ですね。
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檸檬はるか椪柑

3・11。あえて集会等には行かず久しぶりに[doghouse]で過ごしました。うっかりテレビがついていて、式典や特番が苦しみ続けている人々にまた新たな負担を強いている有様を横目で見てしまいました。それはそれとして、東日本を廃墟にしてしまう可能性もないとは言えない数多の使用済み(ばかりではない)核燃料が、いまだに野ざらしに近い壊れかけたプールで息をひそめている事実をどのように捉えればいいのでしょう。せめて写真だけでも明るく、長崎から宅配した檸檬、はるか、椪柑。おいしそうな色だなあ。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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