一週間の締めの打ち合わせが首尾よく終わり三鷹に戻ってきた宵の口にお疲れさまのギネス・パイント。CRTに流れるPatti SmithとのデュエットのDark Eyesがうれしい。別の止まり木で顔なじみとワインを一杯。ぶらりと歩いて[doghouse]の横丁へ折れたところで生垣の前で立ち話の二人。雨が降りそうなので雛が巣立つ間際の鳩の巣に傘をかけたとのこと。思わず「ありがとう」。翌朝の案の定の雨の散歩で立ち寄ってみると大きな雛が母鳩を待ちわびているところでした。いい街だなあ。

フクが天国に行って2ヶ月。晴れでも雨でも、寒くても暗くても、毎朝6時に散歩していた「いつも」は過ぎてしまった想い出になりました。この写真は2006年3月、9歳の春。中庭に出した専用のソファで朝の空気を満喫しています。

私の膝の上が大好きなハヤ。向こうは体温38℃だから冬はとても暖か。うっかり落ちないようにこちらは姿勢を保ちます。虚ろな視線の先にはクウ。別に警戒するわけでもなくテーブル下の指定席で床暖を取っています。

長崎、龍馬の道で早くも咲いている桜。ソメイヨシノのように見受けられますが特別な種類なのでしょうか。塀と歩道に使われている地の石がほとんど白に近い仄かな桜色を引き立てています。

長崎の海が見える丘の上に1911年から1947年まで報時測候所が建っていたのだそうです。市史に載っていない話でした。しかもその「報時」の方法が驚きです。高さ27mのポールに引き上げられた直径2mの赤い球が正午に正確に落下するのだそうです。正午に空砲ドンというのは耳にしたことがありましたが、球がドスンはびっくり。timeball(報時球)、なんだかいい響きの単語ですね。

3・11。あえて集会等には行かず久しぶりに[doghouse]で過ごしました。うっかりテレビがついていて、式典や特番が苦しみ続けている人々にまた新たな負担を強いている有様を横目で見てしまいました。それはそれとして、東日本を廃墟にしてしまう可能性もないとは言えない数多の使用済み(ばかりではない)核燃料が、いまだに野ざらしに近い壊れかけたプールで息をひそめている事実をどのように捉えればいいのでしょう。せめて写真だけでも明るく、長崎から宅配した檸檬、はるか、椪柑。おいしそうな色だなあ。
