室生山

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3度目の室生。今までは学生たちと一緒に奈良からバスだったが、今回は近鉄の最寄り駅から路線バス。1時間に1本なので時間調整は大変だが室生川沿いの道は楽しい。先ずは室生山上のダニカラヴァン。大人数で短時間だった過去の2回と違ってじっくり空間を楽しんだ。やはり猛暑で日射しは強かったが標高のおかげか暑くはなかった。

剥製

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法師温泉長壽館の味わい深い廊下に置かれている剥製の写真はここぐらいしかアップする場がない(笑)。

蜻蛉

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法師温泉のまわりには鳥がたくさんいるのだが写真は撮れなかった。その代わりに雨の中でじっと樹に留まるトンボ。漢字が蜻蛉なのがわかるような気がする。

窓車

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宇都宮では商業施設として使われていた駅ビルをコンバージョンしたホテルに泊まった。3階の部屋は新幹線の線路際。これはラッキーだった。窓の前を車輛が駆け抜けるのだ。二重窓のおかげでほぼ無音のまま目の前を列車が行き来するのはかなりシュール。音がほとんど聞こえないうえに一瞬で通り過ぎるので写真を撮るのに時間を要した。楽しかった。

石蔵

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大谷へ。宇都宮市内には大谷石の建築、建造物がたくさん。石蔵を飲食店にコンバージョンしたお店もある。インテリア素材として使われている薄板は時間を経ていないので趣きが異なる。

祭礼

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大谷へ。宇都宮で二荒山(ふたあらやま)神社のお祭りに出会えたのはラッキーだった。町内会のたくさんの小ぶりの神輿が100段の階段をまわりの人も一緒に上る。荒々しさはなく街の人がみんなで楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。いい街だなあ。

ディラン

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苗場のフジロックは熱かった。あんなに大勢の老若男女がのびのびと思い思いに音楽を楽しんでいる状況は私の想像をはるかに超えていた。前日の2日目は台風12号の影響で雨だったのだがそんなことはどうでもいいことなのだろう。予定どり台風一過となった3日目は強い陽射しの青空を雲が速く流れ、帽子を飛ばすほどの風が心地よかった。ただ会場のそこここに泥のぬかるみがあり、教え子たちが教えてくれたように長靴で来る場なのだ。気の利く連れのてきぱきした先導でどんどん前に詰め寄って熱い立ち見集団に紛れ込めたのは正解だった。いつもどおり重くタイトなリズムの演奏が始まるともう後はロックの嵐だった。元気いっぱいにピアノを叩きまくるディランは強い風に髪を揺らし会場の雰囲気に乗ったのか楽しそうだ。50回を超すディラン体験の中でも屋外は初めて、日が落ちて刻々と青味を増していく空の下での音楽は気持ちがいい。汗ばんでくるからだに夜風が優しい。60年代の曲も2010年代の曲もどんどん進化しているから全部が今のディランだ。耳では曲目が特定できずに27日のセットリスト情報から頭で類推した曲が2曲あって僅かながら動揺する間もあった。熱い90分が瞬く間に過ぎた。2014年10月からは必ずセットリストに入っていたシナトラナンバーはついに歌われなかった。甘さを切り捨ててロックに徹しラストを「風に吹かれて」で締める構成は旨い。一言も言葉を発せず、それでも彼なりの最大級の気持ちを込めて、仁王立ちで私たちに応えてくれた。かっこいいの一言に尽きる。こんな素晴らしい時間を伴侶と共有できたことも私にとってはことのほかうれしい。遠くまで回り道をして時間をかけて来たのもよかった。忘れられない旅になった。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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