曖昧な空間

長崎のヴィッラ。向こうの食卓と手前の厨房の間に「曖昧な空間」が挟まれています。天井は大平版、床はモルタル、壁は外壁材がまわりこんでいて、内外の仕切りがあるという意味で「内部」であるほかは「外部」仕様の空間になっています。「内部」の生活空間と外部とのあいだの緩衝領域になっているわけです。「曖昧な空間」に面した部屋側の開口部のガラス戸と網戸は両側に引き込まれています。この住宅では居室の仕切りの扉はすべてが引戸になっていて、外との関わりあい方を自由に調整できるようになっています。「曖昧な空間」がどのように使われるのか楽しみです。
120728.jpg

空の下のシャワー

長崎のヴィッラ。竣工写真撮影に立ち会いながら切ったシャッターの数が膨大すぎて整理するだけで大変です。アナログ時代には懐具合も考えて構図を厳選していましたから、隔世の感あり。その時代にウブドゥのアマンダリで体験した壁に囲われた露天風呂が、やっとここでこの屋外シャワーに結実しました。気持ちいいだろうなあ。
120727.jpg

棟の上にも猫

長崎のヴィッラ竣工。15時から翌日15時までの撮影は完璧に天候に恵まれ素晴らしい映像が記録されました。太陽が湾の向こうの山並みに姿を隠そうとするころ、界隈の顔見知りの猫も棟に上がって、絶景かな。目が合うと寄ってくるのでそっと狙いましたが。
120726.jpg

街の夏

海が荒れても開けた日の「武蔵」の一品。湯引き2点はハモとコモンサカタザメ。後者は長崎でも珍しくて島原あたりで「きゃあめ」と呼んで珍重されているそう。サメから遠く離れたおいしさでした。長崎の名残を惜しむなら、街深く踏み入らなくちゃと、翌日の昼はここで教わった寿々屋へ。「名物」ではなく「街の」皿うどんはいけます。当然の極細麺に金蝶ソース。大将のお気に入りは焼きめしに「特製」うどんスープだそうです。「武蔵」の名が口に出たとたんに自家製の「紫蘇茶」が出てきました。街の夏、ですね。
120725a.jpg120725b.jpg

大きな虫

[doghouse]の中庭には虫がいろいろ。アゲハが好きな柑橘類もあるので大型の青虫ものそのそ。でもバラに着いたのが運の尽き。
120724.jpg

大きな空

長崎から羽田への空の旅はおよそ90分。天候、時刻、季節などによって機窓の情景はさまざまで、幾度でも飽きることはありません。夏の夕暮れ時、梅雨の終わりの気まぐれな雲が残ったままのこの日のフライトは、景色の展開が劇的でした。始まりは夕陽の中の有明海。台地から白い蒸気が立ち上がっている感動は、対地速度が速いせいか、意外に暗いのか、カメラの性能のせいか、腕が未熟なのか、捉えきれませんでした。あと一回で仕事が終わってしまうと思うと、さみしい。
120723a.jpg
120723b.jpg
120723c.jpg

小さな旅

龍光寺さんのHOUSE Sを見学に小さな旅。埼玉県行田市持田。熊谷からは一時間に1本のバスではなく秩父鉄道(一時間に2本)を選んで持田駅から歩きました。水田地帯をバイパスが縦断し、工場や物販などの大規模建築物が誘致され、残った隙間を建売住宅が埋め尽くし、過去とのつながりがほとんど見えなくなってしまっている街。セメント板貼りの飾りのない箱が圧倒的な存在感を持っていました。内外装共セメント板という簡素な仕上げを選択したことで、空間構成の意図そのものがわかりやすくなり、とにかく明解です。外部空間を間に挟んで連続する開口部がつくる軸線も効いていました。ただの箱ではありません。帰りはバスを選んだおかげで熊谷旧市街の「うちわ祭り」のまっただ中へ。地域性を喪失してしまった駅前には食指が動きませんが、その裏手に僅かながら残っている昔からの街に出会えたのはラッキーでした。うちわをモチーフにした赤い飾り、名前があるだろうなあ、気に入りました。こういう旅もいいなあ。
120722c.jpg
120722d.jpg120722e.jpg
120722a.jpg120722b.jpg
120722f.jpg120722g.jpg
120722h.jpg120722i.jpg

Profile

image
kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

New Entries

Comments

Categories

Archives(4185)

Link

Search

Library

Counter

30085219