初めての朝

長崎のヴィッラ。ゲストルームに泊めていただき、初めての朝を迎えました。6時14分朝日が顔を出した瞬間です。
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漆黒に白壁

長崎のヴィッラ。この部屋は床はモルタルの土間。ラワン合板を黒く染めた内部に真っ白の壁がセットされています。倉庫、ギャラリー、ワークショップなどに使われるこの棟のロフトは私の寝床にもなるはずです。幅広い用途を受け止めるこの空間の使われ方によって、「長崎のヴィッラ」は思わぬ成長を遂げるかもしれません。
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これは開口部と同じ形状の展示空間。
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外観はシンプルな寄せ棟の箱。樋はありません。アルポリックの雨戸が閉まっています。
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土壁の部屋

長崎のヴィッラ。この部屋は床がリノリウム。壁と天井には初めて使う霧島のシラス壁。伊礼さんにいろいろ教わりました。こういう繊細な素材もいいですね。壁と床、壁と天井の取り合いは少し工夫しました。落ち着いた空間になったと思います。窓の手前に仕込んだ引戸の開閉により、カーテンやブラインドを使わずに外との関係を調整することができます。
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この部屋も外との繋がり方は同じ。廊下の遠く先の景色は海ではなく東側の山並みの緑。途中にある空間の居心地はまた改めてご紹介します。
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鰹のある宴

とあるガーデンパーティでの1コマ。漁師さんではなく建築家の原尚さんとトム・ヘネガン。おいしそうな鰹でしょ。見事な包丁さばきで5枚に下ろし、炭火で炙って、たたきになりました。緑いっぱいの庭園の中では暑さを感じないのが不思議でした。
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漆喰に橙色

長崎のヴィッラ。この部屋は壁は漆喰。床は勝沼のワイナリーでも使った竹のフローリングです。照明は人感の補助照明とカウンター両脇下の間接口のほかはスタンド対応。東に面した窓には朝陽を遮る引戸が仕込まれています。純白と鮮やかなコントラストをなす微妙な橙色を選びました。もうひとつある橙色の小さな引戸を開けるとバスルームへつながる露地へのくぐり口が現れます。外国からの客の寝室ともなるということもあり、少し遊んでみました。
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水俣と福島

飛行機に乗る時には本は要りませんが、電車の窓に背を向けて座る時には活字が必要です。熊谷への小さな旅の折には石牟礼道子と藤原新也の対談「なみだふるはな」。読んでよかった。水俣と福島を素材にヒトの現代文明の愚かさが痛いほどに語られているけれども、心持は討ち沈むことなく、むしろしゃきっとしました。ネコ、タチウオ、ミナ・・・生き物小話に救われます。フクイチ事故の原点が冷戦の結果としての広島長崎にあると捉えると、ただ福島の問題ではなく、日本だけの問題でもなく、人類全体の問題であるというのが、よくわかります。脱原発への抵抗が強固で執拗なのも、そういう背景があるからなのでしょう。写真はデイベッドを挟んでうつらうつらのハヤとクウ。平和だなあ。
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開口七変化

長崎のヴィッラ。この部屋も扉を開けると外、海と山が枠に切り取られます。レベル差はありません。この開口部には5本の引戸がセットされています。アルポリックの雨戸、格子戸、ガラス戸、障子そして網戸。5本を3列におさめるのにはちょっと知恵を使いました。吊り込みがたいへんなのです。おかげで外との関係を幾様にも調整することができます。もちろん、開けっぱなしが一番、ですね。西に向いていて夕日はこの開口に沈みます。夏の夕暮れ、気持ちいいだろうなあ。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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