小さな旅
龍光寺さんのHOUSE Sを見学に小さな旅。埼玉県行田市持田。熊谷からは一時間に1本のバスではなく秩父鉄道(一時間に2本)を選んで持田駅から歩きました。水田地帯をバイパスが縦断し、工場や物販などの大規模建築物が誘致され、残った隙間を建売住宅が埋め尽くし、過去とのつながりがほとんど見えなくなってしまっている街。セメント板貼りの飾りのない箱が圧倒的な存在感を持っていました。内外装共セメント板という簡素な仕上げを選択したことで、空間構成の意図そのものがわかりやすくなり、とにかく明解です。外部空間を間に挟んで連続する開口部がつくる軸線も効いていました。ただの箱ではありません。帰りはバスを選んだおかげで熊谷旧市街の「うちわ祭り」のまっただ中へ。地域性を喪失してしまった駅前には食指が動きませんが、その裏手に僅かながら残っている昔からの街に出会えたのはラッキーでした。うちわをモチーフにした赤い飾り、名前があるだろうなあ、気に入りました。こういう旅もいいなあ。
2012/07/22(Sun) 07:24:54 | doglog
Re:小さな旅
近くをすれ違っていたのですね。熊谷の山車の奏でる音がどこか昔ウブドゥで体験した音楽と繋がっているなと感じました。海のシルクロードですね。「熊玉うどん」を食べ損ねました。