grutto pass #9。ちょっと時間があったので地下鉄博物館に寄ってみた。これもパス効果。メトロ24時間券も必須。日頃丸ノ内線との乗り換えに難渋している新宿三丁目駅の模型が興味深かった。池袋方先端の問題の階段はまっすぐで実際とは異なっている。降りて行くと狭くなるテーパー階段があんなに狭いのはきびしい。エスカレーターつけたのは間違いだな。
日経新聞は朝日新聞に輪をかけて自民党の大本営情報を垂れ流す偏向紙なのだがプロ野球の署名記事と一番裏の文化面は読む価値がある。「100年前にカワセミを撮った男・写真展」が開催されることに気づいたのもその文化面の記事のおかげだ。予てから気になっていながら、我孫子なので足を運びにくい、山階鳥類研究所の主催。野鳥写真の先駆者下村兼史さんの写真を堪能してきた。写真は葛西の野鳥園で再会したアオアシシギ。環境も合わせて写し撮ろうとしてはいるのだが、もちろん、足元にも及ばない。
日大生産工学部デザインコース2年3Qの課題は大学前の街「(習志野市)大久保」の活性化が主題。大学近くの市民プラザ大久保で開かれる
「ならしのスタディーズ」に学生たちがゲスト参加するというので、遠いなとは思いながらも、顔を出してみた。テーマは「習志野市のこれから」。学生たちはこれまでに積み重ねてきた街の活性化の提案を発表。ほかに市民プラザと商店街からも発表があって、50人を超える参加者が3グループに分かれて意見交換。思った以上に活発に意見が飛び交って2時間があっという間に過ぎた。街に期待することは人それぞれだが、仕事の仕方や街とのかかわり方は確実に変わって来ている、という印象。ナマの声から学ぶことは大きい。写真は設計演習初日に学生たちと大久保の街を探訪しているところ。
宮脇さんの高幡不動の住宅地空撮のためにドローンが飛ぶのを見学した。パソコンで定めた飛行計画に従っててきぱき仕事をする。基本的にはGPSで位置を識別するのだがその精度はメートル単位で、離陸地点に正確に戻って来るのは目印のマークを撮影して画像認識できるからだそう。ホバリングして静止することもできるから安定した動画が撮れる。中国製で軍事技術を汎用した成果だという。こんな精密機械が20数万円というから驚きだ。粗悪品をつくっていた国がいつのまにか先進技術大国に成長しているのだ。撮影した情報が本国に吸い上げられる仕組みが埋め込まれているというおまけつきで、合州国では使用禁止になっているという。ボーっとしているうちに世界は怖ろしいビッグデータ社会になっている。写真はブラジル先住民の椅子展から。
grutto pass #8。オペラシティー。隣りで先端アートの洗礼を受けた後のイサム・ノグチが格別だった。やはり見応えあり。作品解説はほとんど不要と言ってもいいだろう。開催の意義に半畳を入れるつもりはないのだが、あのギャラリーにおさまりにくいもの、例えば大きな石の彫刻とか「あかり」とかは数を抑えて、もう少し間を考えた見せ方をした方がいいのにと思った。庵治の蔵の中での体験と想い比べると負けてしまう。ところ狭しと「あかり」が並ぶのはうれしくない。一方興味深いものはほかに数多。1930年に紙にインクで描かれた「北京ドローイング」が新鮮な驚きだった。「私の無」の英語タイトルがMy Muだったりするところも面白い。写真は同展から1950年作の「こいびと」。18日放送の鈴愛と律は感動的だったなあ。
grutto pass #7。イサム・ノグチ展の隣のinter communication centerで開催中のopen space 2018 in transitionも覗いてみた。入場料無料だけれどもgrutto pass適用でスタンプも用意されている。AIなどの先端技術を使ったアートを展示している。なんだ無料かと高をくくっていたらそれぞれがたいへんな力作。文字による説明をしっかり読んでもよくわからない作品も多く、「こども向け鑑賞ガイド」が役に立った。AIの進化は驚くばかりだが先日のNHKスペシャルで紹介されていたシカゴでの犯罪に関連する確率の高い人をリストアップする試みなどアブナイ適用例も少なくない。音楽でもアートでも五感による素朴な感動がたいせつ、などと言っていると、世の中について行けなくなったりするのだろうが、それでもいいかな。写真はブラジル先住民の椅子展から。対極。