散歩犬2

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これはジオラマではなく呑川緑道脇の公園の情景。うちの犬たちも何度かエリザベス・カラーの世話になったがこんな風に2頭揃うのは珍しい。仲良しなのだろう。

岩山羊6

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シチリアの岩山のような写真だがこれは原鉄道模型博物館のジオラマ。点景が日増しに増補されているようでこの山羊も以前はいなかったように思うこれらの細かい造作をみているだけでも楽しい。

Cefalù

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Sicilia series。チェファルー。パレルモから東に50kmほどの標高250mの岩山と地中海に挟まれた街。カルタゴ起源ともギリシア起源とも言われる。エリーチェとは異なり、岩山には城壁と神殿跡だけが残っている。岩山に登ると街に刻み込まれた歴史が分かり易く見える。海に向かって走る計画的街路はギリシア起源でその奥にひろがる迷路街がアラブ起源。2本の尖塔がランドマークになるカテドラーレはノルマン王国時代の建築。薄いベージュの壁にオレンジの屋根瓦は共通で地中海の青を背景に美しい。激しい風が海から吹き付けていて海辺と岩山では目を開けていられないほどだったが石造りの街の中は穏やかで観光客でいっぱいだった。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

原鉄道模

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原鉄道模型博物館は車輌や鉄道以外のジオラマのつくりも魅力的だ。実は動いている車両は手持ちカメラでは撮りにくいのだがジオラマの小さな情景は比較的うまく獲れていい場面を切り取ることができる。

型博物館

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誕生日の横浜散歩で原鉄道模型博物館にお付き合いしてもらった。架線から電気を取り継ぎ目のある線路を走る車輌はやはり存在感がある。3度目のせいか写真にはさほどのめり込まなかった。

車輌鉄路

170626.jpg鉄道にはこころ惹かれる。恒例の遅延のあおりで大宮駅で湘南新宿ラインを乗り換える時に出会った不思議な貨物車輌。コンデジのおかげで面白い絵になった。

Palermo

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Sicilia series。パレルモ。ここまではギリシアの植民都市を起源とした都市が多く登場した。ローマ時代の痕跡はそこにローマ人が手を加えたものも多い。ローマ時代のモザイクタイルが残る豪邸ピアッツア・アルメリーナは観光名所のひとつにもなっているけれどここではスキップして時代を中世に進めよう。多神教のローマ帝国がカトリックになって終焉したあとシチリアはビザンツ、イスラムと覇権が変遷し12世紀にはノルマンの王国ができる。現在はヨーロッパの周縁と見做されている小さな島は、中世には多様な文化が重なり入り混じる文化の要衝であったと捉えなおされている。それ故に建築史的に見どころが多いのだそうでたかだか数日の短い旅では捉えきれないものも多い。教授が率いる団体旅行ということもあり街を歩き回る時間はほとんどなく、メルカート(市場)にも行けなかった。ほぼ唯一の現代建築としてスカルパがレスタウロした州立美術館くらいは行きたかったのだがこちらは曜日の巡りが悪かった。街一番のジェラートには在住の知り合いに連れられてありついた。遅くまで開いていて明るいという意味でコンビニのような店で街のグラッパも体験した。が、パレルモの街はあらためて歩かなくてはいけない。脈絡を切った断片的コラージュでパレルモの文化的重合性を感じていただければと思う。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

安石榴

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梅雨の緑に映えるザクロの花の路の先にある椋鳥の森の賑やかさに脚を止める朝のひととき。

小米柳

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洗足池では渡り鳥が姿を消し水辺のコゴメヤナギの繊細な緑を過る鳥影はうたかたの幻のよう。

白詰草

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ほどほどに雨も降るからシロツメクサの牧場も美しく育って椋鳥の番いは仲が良さそう。

Sciacca

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Sicilia series。アグリジェントからシチリア島南西部を海沿いにバスは走る。このあたりは西南西に150kmくらい向こうがチュニジアで、古くから現在までアフリカ大陸との玄関口になっている。ブドウ、オリーブ、レモン、小麦が育てられる穏やかな丘陵地帯にギリシアがつくった都市の遺構が散在する。心優しい同行のおかげで必ず窓際に位置している私はカメラを構えて居眠りをする暇もない。電柱がない、看板がない、工場でつくったモノがない田園風景は美しい。そこに石積みの小屋、巨大な岩石、石橋などがときどきぽつんと姿を現す。羊の群れもいた。そんなシークエンスで遠くの岩山の上に街が一瞬姿を見せた。あとで野口教授に確認してもらったら思った通りシャッカだった。アラブ人がつくった港を起源とするアラブ色濃い街なのだそうだ。彼は40年来の建築友だちで私のなかでは「野口くん」なのだが、今は藝大教授でシチリアを研究している。事前に読んでおくべき本を尋ねたら、陣内秀信の「シチリア・南の再発見」と高山博の「中世シチリア王国」の2冊が必要十分であると明解な答えが返ってきた。その陣内さんの本に大きく取り上げられている10の都市の中で今回の野口さん設計のツアーに含まれていない2つの1つがシャッカなのだ。ここは今では良質のアンチョビ産地として有名で、ここを訪れるのは次の機会になったけれど、近くでお土産に入手できたのはうれしかった。田園風景にパッチワークされるギリシアとアラブの圖。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

オナガに風

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強い風に羽毛を巻き上げられてさすがにちょっと寒そうに見えるオナガ。コンデジの光学30倍ズームならではのショット。もう1歩近づいてファインダーを覗いたらもう姿はなかった。この趣味のおかげで歩くことで脳が活性化するしくみができあがっている。

スズメに髭

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巣作りの季節になってきているようだ。口になにやら咥えた鳥をよく見かけるが写真に収めるのはかなり難しい。こうしてみると髭がはえているようでユーモラスだ。

カブリオレに犬

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通勤途上で思わず撮ってしまった写真。カブリオレに愛犬が似合っている、いいなあ。こんなに立派な車でなくてもいいし、隣は犬でなくてもいいから、なんとかならないかな(笑)。そう言えば今日は66歳の誕生日だ。このヒトは好んで姿を晒しているはずだから盗撮にはならないと感じるけれども、相談の結果、少し手を加えておこう。盗撮は禁句。

Siracusa

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Sicilia series。シラクーザ。ローマ人はここのギリシア劇場は模擬海戦用にレスタウロするのを止めて近くに新築している。ギリシア劇場は音楽祭の最中で現代オペラのセットが組まれ客席の大部分は板製の客席が組まれていた。海戦や剣闘士ショーは過去完了だがギリシア時代のエンターテインメントは基本的に継続されているわけだ。オルティージャと呼ばれる海に囲まれた島状の旧市街が魅力的だった。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

オカメザサと梅雨

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「二軒家アパートメンツ」と遊歩道際のオカメザサが地に着いている。雑草が繁茂していた頃は自転車が駐められたりゴミが投げ捨てられたりもしたが今はこの隙間が街を楽しくするのに一役買っている。一斉に新芽が出る今頃はこちらまで元気が出るようでうれしくなる。これもハナミドリのおかげかな。

ショウブと中華

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食に一家言ある知り合いがfbに見頃になった堀切菖蒲園のショウブをアップしていた。花の写真の末尾にくっついていたフカヒレあんかけ炒飯がたまたまではないことがわかるので無性に行ってみたくなって仕事で忙しいひとに無理を言ってしまった。初めての堀切菖蒲園は思った以上に小ぢんまりしている割に花の種類が矢鱈に多く青白紫が入り乱れて取りとめもない印象だった。色鉛筆の芯のように固く巻かれて花開くのを待つ姿が一番お気に入りかな。引き鉄になった「鳴」という味わい深い店名の駅前中華は旬を大切にしたメニューでいい中華飲みになった。満足。

ユリと夜

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艶やかな花。素晴らしい香りが家に満ちている。4輪目が週末まで持つかな。ヤマユリLilium auratumユリ科ユリ属。

Taormina

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Sicilia series。タオルミーナ。ギリシア人がつくってローマ人が手を加えたギリシア劇場で有名な観光都市。私たちが訪れた一週間後にG7が開催されたのですでに警備が物々しかった。迷彩服の軍人が機関銃を剥き出しで持っている姿は刺激的だ。この島でテロを起こしても逃げるのが容易ではないのでテロは起きにくいと説明されて納得。警戒態勢のためケーブルカーが動いていなかったのは残念。ウンベルト大通りに直行する路地は北に登り南に降りている。ギリシア都市と中世都市が併存している。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

しばらく休業

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中軽井沢建築の旅。Ray Coffee Houseは食事が無いので夕食は少し上に歩いた「うしたに」に決めていた。営業日時はもちろん確かめて、OK。新緑が気持ちいい森をまっすぐ抜けて辿り着くとなんと「しばらく休業」。道すがら珍しい雉に出会ったことを慰めにあてはなく次ぎへ。近くにはほんとうは近寄りたくなかった星野リゾートしかないようなので、「村民食堂」は名前が小聡明い、「ハルニレテラス」はドリカムかとぼやきながら小洒落たテラスに連なる[cercle]に入ってみたら店売りのワインをcorkage \500でテーブルに上げられる納得のトラットリア。大満足して帰りの車中のワインも仕入れることに。一夜明けた翌日は大学で授業。ランチ定番の「柚子」が大将のワイン修行のための臨時休業なので乗換駅本八幡の「大黒屋」の永井荷風御用達カツ丼を久しぶりに楽しむことに決めていました。実は僅かながらの不安が頭の片隅を過ぎってはいたのですが、いそいそと回り道をしてみたら、なんと「しばらく休業」。ショックでした。ギヤはかつ丼に入っていて後には下がれません。当てがないのでうろたえていたところ京成大久保商店街で「山昭亭」発見。ラーメンとかつ丼を出すような店はそれなりというのが常識ですが、止むを得ません。ラーメンスープ味のカツを玉子でとじるのではなく半熟の目玉焼きのようなポーチドエッグがトッピングされています。定番の辛子は見当たりません。変化球だらけですがけっこういけるから不思議です。おそらく再訪するでしょう。定番や常識にとらわれずに心を広く開いてなんでもトライしてみましょうという学習になりました。けれども何日も前から食べるものまで決めて何度も何度も反芻(とは言わないか)するのもやはり楽しい。それはそれとして[doglog]に「しばらく休業」のお知らせを出す日ができるだけ先になりますように。

songs are unlike literature

Dylanのノーベル文学賞受賞レクチュアが6月5日に公表された。10日が期限だそうだから学生の再提出ぎりぎりすべりこみみたいなものでかわいい。受賞のあと自身の歌と文学の関係について考えたとレクチュアの冒頭で語っているが本当にまじめに考え抜いてぎりぎりになったのかもしれない。外連味のない素直な文章で彼の歌について語っている。Dylanがリズミカルに読むテキストはもうそれ自体が作品だ。1964年にカーネギーホールでのコンサートで披露された7分余の朗読Last Thoughts on Woody Guthrieを思い出す。バックに流れる不思議なピアノは最初の日本公演の時に同行しているAlan Pasquaであることが直ぐネットで明らかになった。レクチュアの構成は型どおりでよくできている。Buddy Hollyとの出会いを引き合いに音楽との出会いを語ったあとで影響を受けた文学として「白鯨」「西部戦線異状なし」「オデュッセイア」を紹介。全4000語のうち2600語を3作の紹介に充てて量的にも大作に仕立て上げている。要領もいいな。人を惹きつける物語3本に再構成しているところはさすが名うてのストーリーテラーだ。しかもいくつかの部分は2人称で語られている。人称を使い分けてストーリーに厚みを持たせるのは彼の得意技だ。you tooを繰り返すくだりにメロディを乗せれば彼らしい歌になりそうだ。彼の歌作りの方法の核心に触れる文が散りばめられている。「誰も聴いたことがないような歌を書きたかった」「歌は感動を伝えるもので論理をつたえるものではない」「あらゆる種類の物事を歌にしてきたがひとつひとつの意味は気にしていない」。最後に歌と文学は違うものだと述べたあとの「オデュッセイア」からの引用「女神よ私に歌わせたまえ、そうして私に語らせたまえ」で私は考え込んでしまうけれど彼はどうだ恰好いいだろうと見栄をきっているのだろう。私はノーベル文学賞に相応しくないと受賞を拒否しこのパフォーマンスで応えていればそれはそれで絶賛だっただろう。受賞の知らせをすぐには受け取らず、授賞式には出ず、ストックホルムでのライブのついでにこそこそと泥棒猫のようにメダルを受け取り、賞金獲得期限ぎりぎりに破天荒かつ真摯なパフォーマンスを発表。万事がディラン流だ。お見事です。
このパフォーマンスはテキストを読むより耳で聴くのが何倍もいい。たいへんわかりやすい英語だが私にはこの字幕付きがうれしい。

6月13日に日本語訳も公開されているので興味ある方はこのサイトをご覧ください。

Ray Coffee House

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ずっと気になっていた「千住博美術館」に出かけた脚で高校同期が第二の人生を送るRay Coffee Houseへ。大学で一緒に教えている渡辺康さん設計なのは奇遇とも言えるのだが、少し冷静に考えると、ここのところ数年の人の縁の要がほかならぬ彼なのだから、ここに導かれて来たのは必然であるのかもしれない。まっすぐな木のアプローチを設けることで路際の樹木群とカフェのあいだに森の陽が集まる場がつくられている。鳥の餌台と栗鼠の皿にはヒマワリの種や胡桃が置かれていて、一時間ちょっとのあいだだけでも3種の小鳥たちを目にすることができた。梁に使われていた古材のカウンターがその庭に向き合って配されアプローチ側の屋外まで伸びている。暫くすると2階の住まいで待機中だった柴犬の松吉が連れて来られて半屋外カウンターの向かいに設えられた彼の場に就いた。1歳8ヶ月、看板犬修行中だそうだ。光が美しい優しい空間でいただく自信に満ちたストレートコーヒーは文句なく旨い。目の前を行き交う鳥に気を取られて時の経つのを忘れる。客がほかにいなかったあいだコーヒーを淹れながら話をきかせてくれた。床は大工さんが骨をおってくれたタモの木煉瓦。白い吹き抜けに浮く木の枝でつくったモビールは10年前の渡辺一家がオープンのサプライズで贈ったものだそうだ。柔らかい影が壁を彩っていた。高校同期が設計者に完璧に満足していることがよく解かってこちらの気持ちまで優しくなる。いい時間だったなあ。

千住博美術館

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中軽井沢「千住博美術館」(設計:西沢立衛)、よかった。土地の起伏は周辺と連続させ、周辺とは必ずしも連続しない繊細で入念なランドスケープを中庭も含めた敷地に施すことで、内部と自然との境界を意識上消失させている。外壁のガラスに半透過のシートを重ねたことで外との連続性がかえって高まっていると思った。うまい。天も地も水平ではない円形の中庭開口に用意されたシェードは閉じると下端が水平な垂れ幕になるようだが、閉じた状態を見たかった。唯一残念な中庭越しに見えてしまう隣家も消去されるに違いない。内部は写真を撮ることができないが、このランドスケープの写真は当たらずと雖も遠からず。ともあれ自らのからだで体験されることを強くおすすめしたい。名を知らぬものも多い植栽の中で私のお気に入りは写真右上のイヌコリヤナギSalix integra。

Erice

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Sicilia series。エーリチェ。フェニキア人が作ったと言われるシチリア島北西部のこの街は紀元前10世紀のエトルリア人の痕跡も刻まれているというほど古い歴史を持つ。ギリシア、ローマ、アラブ、ノルマンと積み重ねられた歴史を建築的に読み解く前にまず標高750mの岩山に実在する石畳の街の強い土地性に圧倒される。緩やかな起伏の大地に天から降ってきたかのように存在する巨大な岩の塊の頂部が街になっているのは尋常ではない。外敵の脅威がいかに熾烈なものだったかを物語っているのだろうか。土地への強固な執着を前提にした莫大な財力・労働力があったことは確かだろう。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

as it is

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谷内田さんに誘われて日大居住空間コースで教え始めて13年目になる。昔話が最近は多いな。このコースは先生たちの懇親の場がいろいろとあってみんなが仲がいいのが特色だ。その輪の要と言っていいのが宮脇檀さんの研究所教授を引き継いだ創設時からのメンバーの中村好文さん。新著「集いの建築、円いの空間」は素敵なサイン入り。ありがとうございます。永く教えているうちに私もだんだんと馴染んできて、教える時の気持ちの懐がそれなりに深みを増したのか、今までよりずっと豊かな視点で課題作品と向き合えるようになってきている。教えながらこちらも育っているのだ。ありがたい。

as time goes by

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13年前に白金台に竣工した集合住宅[barres]で5年振りのパーティ。ペントハウスにオーナー世帯が共有する中庭的テラスがあって鍵付きのエレベーターがここに直行する。テラスを基準にすれば並行する平屋に挟まれた空間で空が独占できて居心地が良い。[doghouse]の中庭はこのテラスの寸法を体感しながら決めていった。世帯の間の結びの領域となっている屋外テラスはパーティ空間としても最適である。こうして設計した空間の育ちぶりを確認しつつ楽しくお酒をいただけるのは幸せ。雨が心配でしたが元スタッフの「雨女」の参加にもかかわらず快晴。楽しい夜になりました。小さかった子供たちはもうおとなだし、私の2回り上のお父様はもう他界されている。住まい手に比べると建築は堅固で経時変化が少なく不朽にさえ思える。

my clue

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毎週木曜日は洗足池の集合住宅の現場打合せ。建設会社は辰で現場監督は2度目のお付き合いになる村山さん。監督制作のポスターが先週から現場に張り出された。うちのスタッフが作ったかのような気持ちの入り方だ。うれしい。建築はチームワークの結晶物だから魅力的なのだと思う。こういった建築ごころあふれるお付き合いは何度でも繰り返したいものだ。

my tune

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好きなものは好きだとはっきり言った方が、例外はないとは言えないが、人生は楽しくなる。46年前からずっと歌手として好きな南沙織の話は[doglog]でも触れたことがあると思うが、彼女を音楽的に支えてきた筒美京平まで好きが拡がっていると語るのは気恥ずかしかった。なんたって歌謡曲の「巨人」。その作品数十曲を断片的につなぎ合わせたCD[tsutsumix]が2種出た。シングルB面やLPの片隅に埋もれていた名曲も登場する南沙織版には言葉がないが同時期の女性歌手のヒット曲網羅の歌姫版にはあの時代の記憶が混ざりあっていて意外に楽しめる。Sony Records(Dylanと同じ)の制作のせいか小林麻美、麻丘めぐみ、いしだあゆみが含まれていないのはちょっと残念。写真はまったく無関係に昨日のランチ。週に1回はmargoのベジタリアンサラダをランチにしている。

my June

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旅で忙しかった5月も休肝日10日を達成できてこれで4か月連続休肝日2桁となった。1994年に記録を付け始めてから4度目の「大記録」でしかも2003年以来14年振り。趣味の記録ごっこで健康管理ができるのだから一石二犬。写真は数年前の高校同期からの誕生祝。そうだまたひとつ歳をとる。

Sgt. Pepper’s Renewal

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月が変って閑話休題。欧州の著作権制度のおかげで50年を経過する直前の未発表音源が次々に商品化されている。DylanはもともとBootleg Seriesという高額ボックスセットもあるので毎年相当な額を予算化しておかなくてはならないからDylan以外の旧譜には手を出さないことにしているのだがこれだけは避けて通れなかった。DVDが含まれているおかげでAmazonで値引きになった日本盤をゲット。どうでもいいものかもしれないが欧米版にはない立版古という立体紙細工が付いているのがうれしい。こういうボックスをつくらせたら日本にかなう国はない。Beatlesの魅力の本質は実はコーラスにあると私は思うがライブを止めてスタジオワークに徹することにしたこの時期の音造りは今でも刺激的だ。同時期に録音されたStrawberry Field’s Foreverが外されていなかったらかなり異なったコンセプトアルバムになっていたに違いないしおそらくもっとJohn色が強かっただろう。が、これほど一般受けしなかったかもしれない。想像する楽しみが止まらなくなる刺激的なボックスだ。まだ聴いていないアウトテイク集が楽しみ。

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木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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