由比の旅 1。掛川の旅の締めは各停で由比に寄って「銀太」で駿河湾鮨。この無謀な行程に2人もつきあってくれたのがうれしい。お酒がいっそうおいしくなりました。しかも一人はかなり熱心な新Dylanファンで、去年のDylanライブを聴いたとのこと、大いに盛り上がりました。話に夢中になって写真を撮る前に手をつけてしまったので、写真は次の日曜の娘と一緒の「銀太」の写真。前週刺身でいただいた「こせ」(ハシキンメ)が石鯛に代わって握りに加わり、真鯛がはら鯛に代わっていました。満足。
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居住空間デザインコースの新入生歓迎会。ゲストの山中祐一郎さん→SOY→豆腐→ホワイトという連想でホワイトをテーマにした会場構成。今年の設計演習が例年以上に熱が入っているせいか、学生たちとの対話がいつになく盛り上がりました。甚八を知っている天浜娘もいました。楽しかった。
掛川の旅 6。鉄道ファンの聖地天竜二俣駅に何故かラーメンで有名な「ホームラン軒」が付属しています。こがしネギ入り特製中華そばにヤマチョウ豆腐店の肉厚油揚げをトッピング。揚げにスープを浸ませる食べ方は初めて。いけました。旅先でラーメンはいかがなものかと思いましたが、今月のラーメン枠を空けておいた価値がありました。
掛川の旅 3。ずっと新幹線から眺めるだけだった資生堂アートハウス(設計:谷口吉生・高宮真介1978年)へ。新幹線車窓を過るランドマークの役割が大きい。方形の展示室の空間構成は1983年の清春白樺美術館に継承されている。団体行動でかつ時間が押してしまったので、ゆっくり空間を体験できなかったのは残念。
掛川の旅 2。昼は30分くらい並んで肴町の甚八。しっかりしたおいしいうな重でした。
かぶとの大将の「いい鰻に山椒はいらない」を思い出して山椒抜きでいただきました。酒がビールだけなのはちょっと残念。おかげで食に専念することになりました。
久しぶりの吉田のうどんはやまや。かんずりをしっかり入れていただきました。玉葱かき揚げもおいしい。
6月17日。大学に松本の銘酒「大信州」が用意されていて、学生たちも一緒に64歳の誕生日を祝ってくれました。幸せな夜をありがとう。
赤坂氷川神社の境内で出会った包丁塚に旨いものありがとう。
通勤途中のお店の前の鉢植えのみどりの明るさに足取りが軽くなる心地の朝。
-西新宿の白龍館で斎藤輝彦さんのコントラバスを聴きました。ピアノは今回は佐藤美佳さん。ホールで畏まって聴くのとは違って、お酒をいただきながらコントラバスの音色に酔うのもまたいいもの。曲ごとに入るウィットにあふれる解説もよかった。リムスキー=コルサコフの歌劇「サトコ」からのインドの歌は新発見。気に入りました。Richard RodgersのClimb Ev’ry Mountainもうれしい。BobもRodgersのSome Enchanted Eveningを録音しています。時代は変わる、です。白眉はやはりボッテジーニ。コントラバスがほかのどの曲よりも生き生きと艶やかにうたいます。今回は「エレジー」と「夢遊病の女」。幸せな夜の締めはlunette。気持ちよく酔って終電を逃したのは失敗。
-夏草が纏いつく打ち捨てられたバイクに佇む猫一匹。
熟れ時を見計らっている鳥たちから逃れた花瓶の枇杷の季節。
翠さんのお店の碧い車にラベンダーがお似合いでつい寄ってしまいます。
濃い緑と若い翠に小さな緋点々とした初夏は過ぎ今は梅雨の走り。
-今回の富士吉田は晴れていて富士の雄姿を満喫。富士の裾野の拡がりは見事ですね。
瀬川裕美子さんのピアノリサイタルを聴きに東京文化会館小ホールへ。今回のプログラムはほとんどバッハ。クラシック門外漢の食わず嫌いかもしれないけれど、実はバッハは苦手。「統合と分岐のはざまで」と題された22ページもあるプログラムノートに書かれた解説で、ゴルトベルグ変奏曲は個性的な曲と技巧的な曲とカノンの「3曲ごとのまとまり」10組で構成されていて、しかも10曲のカノンは同音から9度まで順番に並んでいることを初めて知りました。理解の範疇を遥かに超えた美しいまでに完璧な形式性。まったく手に負えません。ゆとりが少ないように感じられるピアノの熱演より、難解に編曲されたLet It Beはじめヴァイオリンが加わったプログラムの方が音楽として楽しめました。兎にも角にも音楽への激しい情熱に拍手。次も楽しみです。40余年来の友人とのその後のワインも楽しかった。
Johann Sebastian Bach,1685 – 1750。
座・高円寺で「リア」を観劇。シンプルな箱の天井の高さが演出に活かされていました。舞台を俯瞰する客席構成もいいと思います。主演女優渡辺美佐子の82歳に拍手ですが、かわいいおばあちゃんという感じ。Wikiの
1956年の写真を見てあげてください。共演の植本潤の声色の多彩さが光っていました。引けたあとは「きよ香」で泡盛。写真はぐるくんの唐揚げ。高円寺です。
William Shakespeare,1564 ・ 1616。
心優しい差し入れの招待券の1枚は息子に渡して「ボッティチェリとルネサンス」へ。若者でごったがえす渋谷の片隅でこんな時間を過ごせる幸せ。10分のNHKビデオもよくできていました。気持ちは15世紀のフィレンツェに飛んで行っていしまって、うっかりイタリアのチョコレートや鮪の瓶詰を買ってしまいました。お上手。帰り道に1992年にワークショップとして設計したBEAMを覗いてみました。1階角につくった「街に開かれた劇場」は今は吉本になっていて扉のほとんどがつぶされています。富の集積の結果として都市をながめると、彼の地とは大きな違いがあります。
Sandro Botticelli,1445 – 1510。