浮月

青空にうっすらと浮かんだ半月もどこか秋。
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すみれ

今月のラーメンは札幌に本店がある「すみれ」の味噌ラーメン。黄色いちぢれ麺、こってりした塩気控えめの味噌スープ、肉味噌風の挽肉。初めての味にわずかにとまどいましたが、強い個性にひっぱられて、最後は満足。札幌で味わえればなお良かったはずですが、なんと新横浜ラーメン博物館。中国からの観光客と思しき集団が観光バスで乗り付ける演出された空間での一食。入館料\300取って、平日の昼前にこれだけ賑わっているのだから立派かもしれませんが、やっぱりラーメンは街あってこそ。どこか妙な後味が残ってしまいました。
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寺町

谷根千歩きで拾い集めた記号いくつか。谷に沿って走る坂上に寺町が連なっていることも界隈の大切な要素。そう言えば長崎の寺町の下もいい街だったなあ。
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蓮 蓮

谷根千歩きは都営ワンデーパスを使ったので起点は上野広小路あたり。不忍池を廻ると根津はもうすぐ。青々と元気いっぱいの蓮の群生に足が止まります。池を取り巻く不揃いなスカイラインや屋上の巨大広告棟が悲しい。
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いい街の情景

祭囃子が楽しい根津の街歩きでの一コマ。こういう情景に出会うことは最近はほとんどなくなりました。新しい「街のさかなや」を目指す若主人と近所の仲間の、お酒も入る寄合に出かける前の、ちょっとした話し合い。物語です。
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飛魚

東京ステーション・ギャラリーの大野麥風展へ。単なる細密画とは趣を異にする独特の魚表現。版画であるというのが驚きです。私が惹かれるのはおいしそうだからなのかも。あらためて日本の海の幸の豊かさを思うと共に、それらのほとんどが食するに相応しくない状況に陥っていることが悲しくなります。込み入った垂直動線のおかげで移動中に建物巡りができるのはうれしい。階段が苦手な人には申し訳ないですが・・・。そうそうかわいい入場券はfbでご覧下さい。
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二度目の秋

まだ二度目の秋だというのに、いろいろと想うところもあるようなコーイケルホンディエのマル。
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蕎麦 よし房 凛

根津での蕎麦はいつもの「鷹匠」ではなく、初めての「よし房 凛」。勝手な推測ですが、光が丘の「桔梗屋」が雇われだとして、こちらは家のなりわいという感じ。写真には捉えられない部分に歴然とした差がありました。満足。焼き海苔はこうじゃなくっちゃ。外で待つ客のための簾もうれしい。
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秋祭りの街

後期は日大生産工学部のデザインコースで設計の授業があって、すでにその舞台に決定している谷中・根津・千駄木を歩いてみました。もちろんここも秋祭り。八百万の神様が近くに棲む街。悪くありませんね。三鷹の神輿はバス通り、駅前通りが中心ですが、ここでは路地に入り込んで行きます。経済原則に流されるままにしておくと、街の魅力が質を変えてしまうことは確実です。ここで学生たちが何を提案できるか。楽しみでありかつ難しい課題です。久しぶりに歩いてみて良かったと思っています。
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蕎麦 桔梗屋

何故か現場近くにいい蕎麦屋あり。光が丘の「桔梗屋」は美術館の敷地内に移築された古民家。秋の草花に彩られたアプローチだけでも立派に蕎麦気分。今回は「かけ」の体調でしたが「もり」もいけそう。蕎麦の写真は忘れてしまいました。現場の楽しみまたひとつ。
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秋の空

建築の現場にいてもふと雲に目がとまり、コンデジで空を引き寄せてパチパチ。澄み切った青い空はもう秋。白い吹き流しは刻々と姿を変えていくので、またパチパチ。
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どこか秋の色

仄かに白く縁どられた紫を帯びた青。秋の始まりに咲いた名も知らぬ花。
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thoroughly Italian

ふっとイタリア土産が登場してうれしい一杯。日本ではお目にかかれない個性的なチーズにさすが本場のサラミ。グリッシーニを丸めたようなワインの友タラルッチは初めて。Antonio Matteiのビスコッティをマキアートに浸して締め。大きいのがBrutti Buoniです。見せていただいた写真はアルプス、肉、コントラバス。徹底的なイタリアの夜でした。
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枯蘇鉄 新芽

10年以上前から事務所にあるソテツが暑さのせいかついに枯れてしまったと思ったら、新しい芽がそこここに吹き出しているのを発見。なんだかうれしくなってしまいました。
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雨 雨

台風の雨被害を東京は免れましたが、思わぬ洪水が随所に発生しびっくり。
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麺喜 やしま

富ヶ谷の現場近くで気になっていたうどん屋「やしま」へ。先ずはシンプルな「揚げ玉生醤油うどん」、温かい方を選びました。少量の出汁がかかった讃岐うどんに山盛りの揚げ玉がのっているだけなのですが、出汁で緩んだ揚げ玉とうどんの腰のからみ具合が絶妙。気に入りました。お店の外の不思議な雰囲気は、中の空気にも通じるところがあって、おそらくうどんへの拘りの表れなのではないでしょうか。
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帷鳥 夜汽車

夕空に浮かぶ鳥に見送らて葡萄畑の坂道を登りきる頃には、長い一日にも帷が降りて葡萄の丘も夕闇のなか。勝沼ぶどう郷駅からの215系はもう夜汽車になっていました。すれ違っているのはEF210形(桃太郎)に牽かれるJRFの貨物列車。笹子トンネルを抜けて大月で途中下車したのに、吉田のうどんがもう終わっていたのは残念。
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甲州

中庭の葡萄棚は「甲州」という品種。この地域の特産である「甲州」が勝沼ワインの切り札です。輸入ワインとは違った独特の持ち味がある白ワインになっています。華やかな香りの西洋種と比べて、穏やかで優しい「大和撫子」と評する人もいます。扱い方で個性が華開くのだそうです。写真に写っているのはその甲州飲み比べセット。「きいろ香キュヴェ」も加わっています。色合いだけでも個性の奥行きがおわかりいただけるかと思います。
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勝沼ワイナリー

2010年に竣工した[シャトー・メルシャン]。葡萄と蔦がかなり茂ってきていていい雰囲気です。閉店間際で夕立ち上がりだったのですが賑わっていました。勝沼ワインファンが定着している様子でした。ここでしか飲めないワインもいろいろあります。料理完売でグリッシーニしかなかったのは残念。
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勝沼ぶどう郷

小淵沢駅から115系で勝沼ぶどう郷駅途中下車。葡萄畑を久しぶりに歩きました。今年は勝沼は猛烈に暑く、最高気温全国一を何度か記録しました。それでも明け方は東京よりもずっと気温が下がるところが、葡萄に適しているのだそうです。
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小海線

JR鉄道最高地点(標高1375m)で知られる小海線。標高881mの小淵沢駅をスタートして最高点を通過し、駅として最高地の野辺山駅(1345m)で時間の都合で折り返しました。単線非電化で乗車したのは2両編成のキハ110系。すれ違い待ちの対向車両キハE200形はディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池によるハイブリッド。
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森の中を走っている時に突然シカが出現。速度を落とし警笛を鳴らして「シカと衝撃」を回避。こちらはカメラを構えていたものの急な事態に即応できず、茶色の塊を画面の隅に捉えるのがやっと。千載一遇の機会を逃した動揺で次に現れた親子連れは完全に逃してしまいました。未熟さを反省。
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このラクダは沿線にある平山郁夫シルクロード美術館の裏庭の置物。
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215系

青春18きっぷ。3枚目は子供に譲っての4枚目。もう完全にモトはとれていますが、長躯小海線を目指しました。[doglog]でもお馴染みの215系のダブルデッカー「ホリデー快速ビューやまなし」に初めて新宿から小淵沢まで乗車。グリーン車に負けない乗り得車両です。
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m

コーイケルホンディエのマルの写真が寝姿ばかりなのは、動きにカメラというか私が着いていけないから。じゃれついてくる時もかわいいですよ。
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h 

ウサギのように見えなくもないパピヨンのハヤ。たまに昼間ずっとつきあってみると、犬たちはほとんどの時間を眠っていることがわかります。
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fish are jumping

ひょんなことで横浜港の象の鼻でぼんやりしていた時の写真。不意に跳ね出してくる魚を捉えるのにかなり苦労しました。向こうも動いているしこちらは手持ちだしどうしてもブレてしまいます。すぐ近くで様子をうかがっているカモメも手は出せません。summertimeです。
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bluebottle

炎天下の昼下がり焼け石に水の打ち水に渇きを癒すアオスジアゲハ一匹。
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鉄路は続く

福島に行ってみようと思いつきで出かけた青春18きっぷ会津日帰りは思いもかけず乗鉄の旅になりました。宇都宮、黒磯と乗り継いで郡山までは通勤電車でただ景色を見ているだけだったのですが、先ず郡山で美しい車両を発見。
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なんと路線メンテ用のキヤE193系事業用気動車です。ここで行き先を変更し磐越西線で会津若松へ。ここから旅らしくなってきました。会津若松駅には観光車両を牽く蒸気機関車。
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散策の終点は只見線の七日町。味のあるプラットホームです。一時間に1、2本しか来ない車両の一つがたまたま鬼怒川温泉発で会津鉄道から乗りいれてきているAT-400形キハ40系気動車。
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帰りは特急用の485系(国鉄特急色)車両を惜しげもなく使った「あいづライナー」。
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どこまでも

青春18きっぷその後。とある休みの日に福島への日帰り旅を試みました。結局、会津若松を散策すること2時間。食事は駅弁とつまみとビール。一人気ままの意外に味わい深い旅になりましたが、ちょっと疲れましたね。
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夏と秋のあいだ

暑い一日だったけれどわずかに爽やかで空の雲は少し秋。
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to the wind

趣きがあるとは言い難い西新宿副都心ですが、歩いているとたまには面白い情景と出会います。「新宿クリエーターズ・フェスタ」からNot losing to the wind。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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