生まれた時からということは概ね60年ずっと傍にあった朝日新聞の購読を今日で止めることにしました。今さら遅いよと笑われそうですが、阪神タイガース(53年前から)、万世麺店(45年前から)、MUSIC MAGAZINE(42年前から)の類にさえまだつきあっているような性格の私にとっては、常ならぬ重大な決断。東京新聞と読み比べてみての決心です。中学生の時に愛読していた日曜版の「世界名作の旅」、本多勝一の「カナダエスキモー」などのルポ、懐かしいなあ。最近の日曜版(とは言わないのか)の「うたの旅人」も好きなんだけどなあ。台風由来の重雨が上がって犬たちもほっ。やっぱり陽射しはいいなあ。
ボブの誕生日を祝っての
polka dotsでの飲み会に顔を出しました。ヘッケルさん、立見さんといった大御所以外もみな筋金入りのボブ・フリークで、見たこともない貴重な動画を見ながらのマニアックな会話を端っこで楽しみました。
One of a kind: Bob Dylan at 70と題した2ページの特集を出したJapan TimesのAndrew Kershawさんもいて、ネットでしか見ていなかった実物をいただきました。うれしい。記事の充実ぶりもさることながら写真の選定にも力が入っています。
早い梅雨のおかげで[doghouse]の犬猫たちもおろおろ。知らないうちに入り込んだ私の
[cell]からおそるおそる雨の中に足を踏み出したクウをカメラで捉えました。
あっという間に梅雨になってしまいました。今年に限っては雨が厭わしい。でも庭木もしっとりと濡れて、真っ赤になったジューンベリーにたくさんの鳥たちが賑やか。警戒は怠らないから写真にはなかなか撮れません。街に出ても雨。「鞍馬」も雨。前の日楽しく飲み過ぎて昼になってもお酒には手が出せず「とろろ蕎麦」になりました。これもまたおいしい。
もう15年くらい前のことだったか大貫妙子さんのFM番組にゲストとして出演する機会があって、番組でかける5曲も自分で選んで、CDも持参しました。その中の一枚がBrian EnoとDavid ByrneのMy Life In the Bush of Ghosts。後から制作会社から送り届けられたCDの中に何故かこの一枚だけは含まれていませんでしたが、珍しいCDではないと思ったので一回問い合わせた程度で水に流してしまいました。しばらくして買い直そうとしてびっくり、コーランの詠唱をサンプリングしたQu’ranという曲がCDから削除されてしまっていたのです。手に入らないとなると気になるもの、八方手を尽くしましたがデジタル音源はどうしてもつかりませんでした。2006年にはボーナス曲を7曲とビデオクリップ1本を加えたリマスター盤が登場しましたが、Qu’ranが収録されないどころか付属のブックレットにある制作過程を綴ったノートにもQu’ranの文字さえありませんでした。ところが先日ふと立ち寄ったタワーレコードで手に取ったタワレコ企画のMy Life In the Bush of GhostsにQu’ran収録。何年かぶりで耳にすることができました。めでたしめでたし。音に合わせて?シマトネリコと薄曇りの空を日除けの紗越しにサンプリングしてみました。
ためしよみ中の東京新聞。朝刊の24、5面を見開きで使った『こちら特報部』。見出しを拾ってみると「“原子力銀座”青森知事選を歩く」「情報隠しで避難遅れ 健康も地域もくずれる 統制“チェルノブイリ級”」「“スマートグリッド”送電分離がカギ」「福島原発 作業員の胸中は・・・」。親会社の中日新聞だって記者クラブで飼いならされた大手マスコミのはしくれ、書けないこともいろいろだろうけれども、目立たないところで少なくとも朝日よりは努力しているようです。家族にも評判よく購読決定。それにしても国を挙げての隠蔽工作、ひどい。役立たずの官僚も捏造・隠蔽の類はお手の物で頭の回転だけは速いようだから侮れない。しまった、つまらないはなしになってしまった。気分を変えて雨にも負けず満開の可憐な小さな白い花。オリーブです。ふっと風に吹かれて、ふわっと散るのをフクが狙っています。
新宿御苑の一日から。木はすごいな。枝の先がもう少しで大地に触れてしまうことが分かるのだろうか。おかげでできあがる緑陰の家。明るい芝生から緑の簾をかき分けると虹彩がかっと開くのがからだで感じられます。こういう空間が大好きだった子供のころを思い出しました。そもそもはランドスケープの授業の一環。葉の形状から樹種を同定するのは意外に面白かった。思った以上に絵とそっくりなのです。そう言えばPPMの曲にWhatshernameというのがあったなあ。
停電キャンペーンの影響でほどよい明るさの大江戸線新宿駅。JR総武中央線、小田急線、東横線などが概ね支障なく運行されている反面、都営地下鉄は酷いことになっています。大江戸線は1時間に1本くらいを間引くという信じられない手抜きダイヤ。たまたま抜けたところに当たると12分くらい間があくので酷い目にあいます。健脚でも上り切ると息が乱れるほど異常に深いところにホームがあるのに、電気が余っている通常時にエスカレーターを止めている駅が多いのは、意地悪としか思えません。真夏の電力使用ピーク時にもし本当に足らなくなりそうになったら暫し止めればいいだけのことでしょう。お年寄りも体の不自由な人も利用する公共の乗り物でこういった弱者排除をすることは許されません。小さいエレベーター1台では乗り切れません。新宿線は急行の運行を止めにしていて普段は29分だった新宿本八幡が40分もかかってしまいます。もういい加減に弱い者いじめは止めてください。で、いろいろむしゃくしゃして「東京新聞ためしよみ」。いいかも。
5月24日。ボブ・ディラン70歳。中国、東南アジア、オーストラリアに続いて6月からヨーロッパ・ツアーが始まります。1968年に左下のポスターをデザインしたMilton Glaser が70歳の誕生日を祝して2011年ヴァージョンを作成しました。が、ひねりが足りませんね。「違うだろ!」というボブの唸りが聞こえてきそうです。
courtesy of www.aarp.org
[祖師谷のリフォーム] を[doglog]のホームページ
www.workshop-kino.comにアップしました。3D diagramをクリックすると動くアクソメ・ダイアグラムが見られます。ホームページの方もよろしくね。いろいろと手を加え始めています。
初夏の陽気から一転、薔薇には冷たい雨。昨日16時前後に放射線量が一時上がったということは大気中の放射性粉塵もまだ無視できないということなのかな?静物画のようなこの花瓶の薔薇。静物画をstill lifeと言いかえるとさらに奥行きが深まるようにも感じます。この単語との高校生の頃の出会いはhalf lifeとのこのあいだの出会いよりずっと幸せで、その頃よく聞いていたサイモンとガーファンクルのThe Dangling Conversationという歌の一節でした。dangling、superficialといった難しい「英単語」の合間にEmily Dickinson、 Robert Frost といった「知的な」固有名詞がちりばめられた詩は受験生にとっては衝撃的でした。詩は実にさりげなく始まっていました。
It's a still life water color
簡単な単語だけでできているので辞書を引こうとはしないものだから、「水彩の静物画」にたどりつくまでに時間を要したおかげで、決して忘れない単語になりました。懐かしいなあ。
何事もなかったかのように夏が始まりました。[doghouse]にも日除けが登場。この園芸用の塩ビの紗、重宝しています。今は放射線は上からは降ってきていないはず、デッキは奥さんがしっかり水洗いしているから、大丈夫なのかな?。放射線いっぱいのガスが飛来してもまた内緒にするのだろうから油断はできないけれども・・・。今回、半減期は英語でhalf lifeであることを学習。原発と付き合って行くのなら、片時も忘れてはいけない単語ですね。
次々にバラが花開いています。いろいろな光がぜんぶ集まった白。究極の色。写真の後完全に開いた花びらは限りなく白に近い淡桃色でした。三鷹では昨日オオゼキと(旧)丸正にheartland復活。今日はビール日和のようだし後でカクヤスに行ってみよう。
もういつものように新宿駅へは歩いて帰っています。新宿中央公園ではいつもの餌の時間。適当な個体間距離を保ちながらの猫たちの中に見慣れない個体がひとつ。なんとウサギがうずくまっていました。これから本物の猫おじさんに餌をもらうのでしょうか。
檸檬の花がやっと開きました。まだひとつだけでしかも小さい。少しずつ温暖化しているとは言え、三鷹で檸檬は無理なのかなあ。そのうちにここの土に馴染むかもしれないな。ま、アゲハがたくさんやってきて目を楽しませてくれるのですが、今年はアゲハはまだ見ていません。
気象統計情報の「平年値」が10年に一度更新されるということを最近まで知りませんでした。その「平年値」のことを英語ではnornalsと言うのだそうです。今日5月18日がその10年ぶりの更新の日。今日から使われる「平年値」は1981年から2010年の30年間の平均値。昨日までの「平年値」より0.2〜0.4℃程度高くなっているとのこと。余談ですが地球温暖化への警鐘が原発推進の太鼓でもあったということを私は迂闊にも軽視していました。一時はゴア・ファンでしたしね。しっかりしないとな。写真は最近[doghouse]の花壇に加わった怪しい感じの植物。説明書が見当たらなくなって名前不詳。猫がたいそうお気に入りで、からだをスリスリしています。匂いかな?感触かな?
新宿御苑の濃密な一日の始まりの部分のアルバム。楽しかったなあ。
こんなに豊かな緑が身近にあることにまず感謝。それにしてもこの中央の物体はひどい。
確かに恐竜に似ているカラス。緑色のインコの群れ。キノコ。コロボックルの世界。イギリス風景式庭園もあれば母と子の森も日本庭園もある。これはフランス式整形庭園。確かに
ボルドー郊外の並木もこんな風だった。軸線の先には何もないけれどうまく切り取りさえすれば絵にはなる。
久しぶりの新宿御苑。大東京の憩いの空間。いい天気で子供たちもいっぱい。芝生は放射線量が高いそうだからこういう公共の空間は除染すればいいのになあ。そんな思いはすぐに片隅に置いて楽しい時間を過ごしました。たくさんシャッター押したけれども先ずはこの写真を。
セシウム、テルル、プルトニウム。爽やかな朝にぴったりの華やかなオレンジ色が開きました。近くで見るとオレンジに微妙にサーモン・ピンクが混ざった複雑な色合いです。名前のLady of Shalottは西洋文化の中ではTennysonの詩やJohn William Waterhouseの絵と直結していることがWikipediaで瞬時に解りました。奥は深いな。
[doghouse]中庭のクッションでくつろぐフク。ベルトイヤがあるから屋外。クッションがあるから室内。どっちでもいいな。
路傍の鉢は犬たちの散歩の途中の小さな楽しみです。オニユリ、月下美人に替わって白ヤマブキが登場。右はフジバカマ。左は近所から持ち寄せられた植木鉢。ぶらさがっているのは持ち帰り用のレジ袋。小さな楽しい循環です。
放射線量が高いと噂がたった新宿西口公園夜遅く。ここだけ高いのではなく、ここでの高い測定値の動画がネットにアップされたということのようです。毎晩ほんものの猫おじさんが餌を持ってやってくるのですが、喰べはぐれてしまったのか、実際はもっと暗い街灯に浮かぶ猫独りのシルエットはどこか寂しそうです。
35年間飲み続けてきた
Heartlandが手に入らなくなってしまいました。キリンビール仙台工場の被災が原因らしく、4月に入ってようやく取手工場での生産が始まって先月末から樽生の供給が始まったようです。あの緑色の壜もそろそろ出回ってくるのではと心待ちにしています。替わりに家では何年も飲んだことのなかった褐色の大壜を楽しんでいます(何故か缶より安価)。同じ壜ビールでも雰囲気は違うものですね。写真は数日前撮ったアロニエ。きれいだなあ。
暖かくなって[doghouse]のバラも次々に花が開いています。これはteddy bear。赤白ピンクといったいわゆるバラ色ではなく熊色なのかな?開花した時の色もいいけど、その直前の蕾がまだ固くほぐれかけた頃の色合いが好きです。おいしそうな色ですね。
新しいLPが届きました。Bob Dylanの
1963年のライブ録音。アメリカSony Musicの正規盤です。レーベルはColumbia / Legacy。ジャケット裏面やレーベルが60年代風のデザインになっています。
西荻窪で打ち合わせが昼前に終わってこれ幸い。暫く無沙汰をしていた鞍馬に寄りました。汁ものの気分だったので珍しく「おろし蕎麦」。山盛りのカイワレの真中に大根おろしが柚子皮を添えて載せられています。薬味はおろししょうが。黒胡椒を少し振りました。子供や猫には通用しない風味です。ここの蕎麦はもちろん「せいろ」が身上なのですが、こうした種物も侮れません。満足。調べてみたら10年振り。\50しか値上がりしていませんでした。
「浜岡原発運転停止要請」。初めてのいい知らせが国家元首から発表された。おそらく幾多の障壁・妨害を乗り越えての決定だと思う。ここは素直に英断と評したい。一方で、文科省などによる線量測定で鮮やかに視覚化された
放射能汚染地図や
高崎における放射線核種探知状況pdfでわかってしまった3月15日の首都圏における放射能濃度状況も用注視。
めったにないことなのですが、夕食後にふらっと街に出てcalvetで久しぶりの一杯(ではなく3杯)。一人で行っても何故か飲み仲間ができてしまうのが、地元のいいところ。マスターに勧められるまま岩手県葛巻町の「くずまきワイン」を皮切りに楽しい時を過ごしました。「くずまきワイン」は山ブドウが効いていました。
昨日は、五感で感じられる限りは、爽やかないい天気で、朝晩しっかりお散歩を楽しみました。[doghouse]中庭にはミモザ(と一般的に呼ばれているアカシア)が加わりました。Wikipediaによると「ミモザ」の元になっているMimosa pudicaはオジギソウの学名。懐かしい「アカシアの雨が止む時」のアカシアはまた別のニセアカシアだそう。紛らわしいな。花も楽しみだけれど先ずはこの細やかな柔らかい葉。光に映えているなあ。
誇り高き猫もかわいいもの。抵抗三日目に入る頃には、遺恨を水に流してパクパク。昨晩は我が家にお客様があり、犬たちは大喜び。猫は子供に捕まって抱きすくめられ、腰が抜けたようになっていました。今朝は元気に食餌をとっているから、猫なりに楽しいお休みだったのかも。
今年は暦どおりの連休を[doghouse]で楽しんでいます。ハヤが「とってこい」に興じる横でアウトドア・クッションでくつろぐフク。いつもとは少し違う時間を犬たちもそれぞれ楽しんでいるようです。新しい餌にご不満の猫は丸一日経ってまだ徹底抗戦、餌に口をつけようとしません。根性が据わっています。犬類とは違うな。
新緑の箱根で露天風呂を堪能してきました。火照ったからだを春の雨で冷ましながらの長湯、よかったなあ。放射線量のことは頭から消えていました。地面はわからないけれど雨は昨日は平気でしょう(?)。今回は珍しく家族4人揃い。おかげで、犬たちは猫とお留守番。帰りの中央高速は、喜んでいいのかどうか、いつものような渋滞で、すっかり待ちくたびれさせてしまいましたが、私たちにとっては久しぶりのいい一日になりました。
大昔「ひょっこりひょうたん島」というテレビ番組が好きでした。子供向けと言い捨てられないなかなか小技の効いた脚本で、人喰花につけられていたデンドロ・パクパクという名前が、ラン科の植物の学名Dendrobiumから来ていることにずっと後になって気づきました。こんな感じのキャラクター?でした。