京の冬の旅。地図では出町柳で高野川とY字合流するまでは賀茂川、そこから南は鴨川となっている。よく見れば上賀茂神社、下鴨神社だ。まぎらわしい(笑)。その鴨川の夕暮れに群れるユリカモメ。夕陽は低く空はまだ青いので不思議な絵になった。ウサギの耳のような尾がかわいい。
京の冬の旅。大原からの帰りの国際会館駅での乗り換えに時間があったのでぶらぶらした宝ヶ池畔で出会ったジョウビタキ♂。年末の保田から鳥の世界は続いている。
京の冬の旅。3度目の重森三玲庭園美術館。既成の枠には収まりきれない才能がなんとか庭の世界で開いたということなのだろう。三玲がつくろうとしていたという茶道も華道も庭も含めた総合芸術大学ができていたら建築も今とは違っていたかも。三玲を写真で表現するのは意外に難しい。
京の冬の旅。かなり以前に行ったことはあるのだが記憶が朧げな三千院に足を伸ばした。暮れの28日に降った雪が屋根の上などに残っていた。気まぐれな粉糠雨に周りの山々が霧に煙っていた。寂光院に向かう途中でたまたまふらりと立ち寄った宝泉院のアヴァンギャルドが面白かった。
「正月」が明けた直ぐ後まだ「日常」に戻り切る少し前の京都に行ってきた。「のぞみ」が6日まで正月価格でどうにもならないのを除けば、宿泊料金は穏やかで土曜に限れば普段より安いくらいで、正月休みもほとんど終わっている。京都駅に昼前に着いて駅ビルの「和久傳」での青竹酒から始まるのは今年も同じ。コースの締めの黒鯛鮨までつまみになるところがうれしい。
母の希望で今年は恒例の「お正月」をやめにして二人正月だったのに酒は意外に減っていて元日にカクヤスに行った。カウンターにさりげなく置いてあった「箱根駅伝ガイド」を持ち帰って定番の「大七」は悪いなと思いながら即時配達をお願いした。街の酒屋がなくなるわけだ。初めて目にする「箱根駅伝ガイド」は月刊陸上競技誌の別冊でエントリー選手のデータが詳しく載っているばかりでなく、記者による下馬評座談会、チーム戦力表、放送の舞台裏の紹介など読み応えがある。5人の記者による予想は1位だけは全員一致で青山というほど青山盤石と誰もが思ったのだが結果は違った。途中で戦力表をよく見てみるとAランク人数は東海大1位青山2位になっている。データを冷静に読んでいれば結果を言い当てることも難しくはなかったはずなのだが、ほとんどの人は大きな流れに気を取られて、自身の判断が鈍くなってしまうということだろう。結果が出る頃に家を出て横浜に向かい中華街で高校同期と飲む慣習はもう十年を超えて続いている。まめに声をかけてくれる幹事さんに感謝。いつも決まった店だったのだが東横線が副都心線とつながってから予約がままならなくなり、繁盛しているのかと思っていたら閉店してしまったりして、場当たりで転々としている。みな先のことはわからない。
「道の駅保田小学校」は小学校をリノベーションして道の駅とするコンペの成果。委員長は布野修司さん。北山さんたちのプログラムは宿泊、飲食、温泉、市場などの複合施設。北山さん担当のパートは2階建の教室棟南側に増築した「縁側」。1階では飲食店群のポルティコとなる屋外空間で2階は宿泊施設の中間領域となっている。中間領域は宿泊室の共用空間で室温調整機能を担っている。反射輻射面と吸熱蓄熱面が反転する手動パネルのアイデアがいい。寒い日だったけれど暑いと言っている人もいるくらいの効果だった。この中間領域を時間帯によって来館者に解放しているのもいいと思う。