granita

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フレンチのグラニテの原型はシチリアのグラニータだそうだ。島の中央部にあるエンナに向かう途中のノートの評判の店でトライ。ここではもう13年になるという日本人パティシエールが修行中。ジェラートと違って乳成分がなく氷の粒が荒い感じ。フレーバーの好みにシチリアの中でも地域性があるそうで写真のアーモンドはカターニャ。これにエスプレッソをかけるのを薦めてくれたガイドさんはやはりカターニャ在住。美意識に欠ける合わせ方になってしまっているが美味しかった。シチリアではブリオッシュに挟む人も多いそうだ。

trenitalia

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子供は動くものが好きだが何故か「かわいいおねえさん」も動くものの範疇に入れている。32年前のイタリア旅行ではイタリア国鉄(FS)の1か月パスで夜行も使いながら回った。やはり民営化されてTrenitaliaとなっている鉄道網は南部は比較的手薄でそう言えばバーリからアルベロベッロに向かう鉄道はパスが使えなかった。タオルミーナの海辺を走る単線はシチリアではそう多くはないTrenitalia。短い滞在のなかで2ショットも撮れたのはラッキーだろう。私は己の趣味のために連れも待たせるような子供ではない(笑)。

cani Italiani

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シチリアには犬もたくさんいた。3年ほど前から身近に犬がいない暮らしになってそのせいで鳥に興味が移ろったのかと思ったこともあったがやはり違うらしい。私のコンデジの挙動を見ていたツアー仲間から「犬が好きでしょ?」と言われた。別のツアー仲間からは旅の終わりに「犬に似ているように見えてきた」と私にとって最大級の賛辞までいただいた。台湾もそうだったが東京とは違って野良ないしは放し飼いの犬が多い。このコたちはセジェスタのギリシア神殿下の駐車場で戯れる牡同士。

Teatro Greco

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5月24日はBob Dylanの76歳の誕生日。Dylanは1989年以降年平均100回前後のライブを続けている。イタリアでは過去通算97回だがシチリアでは2001年のタオルミーナ1回だけのようだ。その会場がこのTeatro Grecoギリシャ劇場。ギリシャ時代には地中海とエトナ山(標高は富士山とほぼ同じ)が舞台背景だったが、ローマ時代には背景にアーチなどの構造物が造られていてそれらが半ば崩壊し、後ろの樹木が今は大きく育ち過ぎている。客席からの眺めは5月18日のTaorminaの写真に任せてここでは近くの山岳都市カステルモーラからの俯瞰。2300年の時が積み重ねられた空間で聴くディラン、いいなあ。ちなみに2015年にはカラカラ浴場で1984年と87年にはヴェローナのローマ劇場で演奏している。余談だが1994年の東大寺(1200年の歴史)でのオーケストラをバックにしたA Hard Rain’s A-Gonna Fallは壮大さという点で極北に位置すると言っていいだろう。

la gazza ladra

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シチリアにもたくさんの鳥がいた。超望遠コンデジが近くに引き寄せてくれてうれしい。これはアグリジェントのギリシャ神殿で捉えたカササギ。飛んでいる姿や遠目の色具合はオナガに似ている。同じスズメ目カラス科だ。イタリア語ではgazzaとくればロッシーニのla gazza ladra泥棒かささぎだからというわけでもないがイタリアらしい鳥。

アマリリス

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久しぶりに帰宅したら、もう咲かないかと諦めていたアマリリスが2輪も開いていた。うれしい。

Cefalu

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シチリア最後の訪問地はチェファルー。海辺の巨大な岩山の際にできた美しい集落。日本にも美しい里は多いがこれほどトポスが強烈な例は知らない。地域性に土地性が加わり都市の容態が極めて多様なところがイタリアの魅力なのだろう。シチリアではそこにカトリック、ビザンチン、アラブが重ね焼きされている。また来なくてはいけない。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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