
森林公園で高木のてっぺんにしばらく留まっていたこの鳥は何だろう。ヒヨドリではない、ムクドリとは違う、カササギに似ている。地図で調べてみたら遠いと思い込んでいた津田沼駅とキャンパスの距離はたかだか3.5km。毎週通っている我が家と洗足池の現場の距離とほぼ同じということは寄り道抜きなら35分。時間をつくってまた行かなくっちゃ。

習志野市森林公園、固有種を育てているというだけのことはあって、しばらく居るあいだに珍しい鳥がカメラに収まった。キツツキのような仕草をしているが大きさがスズメに近いのでおそらくコゲラだろう。キツツキ目キツツキ科Picoides kizuki。学名は採集地杵築に由来。

日大生産工学部居住空間コースの非常勤講師を続けていることの魅力のひとつは仲間の先生たちとの交流にある。集まって飲むことももちろん少なくはないのだがSNSを介したちょっとしたやりとりのなかにも興味深い刺激が少なくない。習志野市森林公園についての山中祐一郎さんのfbもそんな刺激のひとつだった。直ぐに小川真樹さんが反応しまわりの写真もアップされた。どこかキャンパスの近くに古民家があるということは記憶のどこかにあったけれどその大沢家住宅が素晴らしい緑地の中にあって、しかもキャンパスから津田沼駅の途中ということは知らなかった。歩いてみたらなんということはない総行程で30分ちょっとの距離。トライした日は運悪く30℃を超す猛暑だったが森の中では暑さを感じることもなく鳥が遊ぶ池もある素晴らしい環境だった。私のfbにも旧学生からすぐに「固有種を育てているところなんですよ」と反応があった。こういうのもうれしい。ただし古民家そのものが月曜で休館だったという点では犬智慧と言えなくもない(笑)。



Sicilia series 8。エンナ。シチリア島中央部の卓状の丘にできた要塞のような都市。歴史はギリシア時代にまで遡る。南東に続くヴァル・ディ・ノートの都市群との違いは1693年の大地震による崩壊を免れたこと。ギリシア時代につくられノルマン時代にレスタウロされたロンバルディア城、ノルマン時代のドゥオモなど多くの歴史的建築物が現存する。無数の建築物の集合からなる山の景観は刺激的だった。ドゥオモや塔がランドマークとなってある秩序を形成している俯瞰の一角を占める死者の街ネクロポリスが印象的。
fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。

5月の初めの台湾の旅。台中の公園脇での情景。どこにもそれぞれの人生がありドラマがある。旅は面白い。また行きたいなあ。

群れの渡りからはかなり遅れて遥か彼方に仲良く向かう鳥2羽。美しい。冬鳥が戻ってきてにぎやかになるのはいつになるのかなあ。