180210.jpg
臨海公園は樹々も生い茂っていてそこら中に鳥がいる。人懐こくまわりをぴょこぴょこ歩きながらセキレイが付いてくる。樹々の中からヒヨドリが降りて来て地面をつつく。普段はそれほど多くは出会えないツグミも降りてきた。ここでは鳥たちものびのびしている。いいところだ。

180209.jpg
潮が引いた渚を歩く白い鷺を眼で追っているうちにずっと小さな目立たない色の鳥が群れをなしてちょこちょこと歩きつつ何やら啄んでいるのに気づいた。調べてみるとイソシギのようだが同じチドリ目のシロチドリとも似ている。いずれにせよ初対面だ。「いそしぎ」と言えば映画主題歌のThe Shadow of Your Smileが思い浮かぶ。1965年作品でシナトラも唄っているがディランがこの曲を録音する52曲に選ばなかったのは分かるような気がする。ところでディランの新作はいつか出るのだろうか。

生き物

180207a.jpg
180207b.jpg
南に続く海の先にヨットが何艘も見えるけれども手前に無数のスズガモが浮かんでいるのはガイドの学生さんたちに教えてもらった。スズガモは潜るのが得意なハジロ属diving duckで特に二枚貝を好み丸呑みにして砂嚢で砕いて消化するのだそう。かなりぼけているけれど捕食した瞬間を捉えた。生きているさまはかわいい。これくらい写っていればいい(笑)。

動く物

180208a.jpg
180208b.jpg
生き物はみな動くものに敏感なのだろう。葛西臨海海浜公園は刺激的だった。海に浮かぶヨットも望遠で捉えようとすると意外に動きが速い。その背景に見える羽田空港のタクシング中の飛行機もゆっくりと動いている。この日は着陸する飛行機が眼前を横切る風向きだったようで制限枠いっぱいの1.5分毎に目を楽しませてくれた。渚では凧も揚げられていてニアミス写真も狙ってみた。鳥は無数にいるし、紐付きだが犬もいる。目を凝らせばカニもいる。のんびりしている暇はない。楽しい。

葛西臨海海浜公園

180206a.jpg
180206b.jpg
180206c.jpg
東京にしては寒い日が続くなかでの立春。たまたま休みの日に寒さが和らいだので葛西海浜公園へ。手前にある葛西臨海公園内の水族園(谷口吉生1989)には何回か来たことがあったのだが周囲がこんなに豊かであることには迂闊にも気づいていなかった。隣り合わせた都立公園なのに名前が違うのは管轄が港湾局と建設局に別かれているからだそう。ホームページも別かれているが実は一体だ。JR駅からまっすぐ続く軸線を受け止める透明な展望レストハウス(谷口吉生1995)を抜けると眼前に渚と海がひろがっている。きらきらと陽を弾いて輝く美しい海の彼方にゲートブリッジが見える。渚には鳥がいるだろうと思って来たのだが、鳥類園というのもあって期待以上の鳥世界が展開されていた。これほどになるとコンデジでは撮り切れないので、三脚一眼レフ族の仲間入りが頭を過ったりもしたが、鳥を巡る気持ちを分かち合う今の方が幸せだと思いなおした。懐の深い空間の中で時間は足りなかった。谷口吉生の建築の力も大きい。

安息

180205.jpg
もう4回目なのにシェフとの距離がなかなか縮まらないけれどけっこうお気に入りのビストロでほろ酔いになって歩く横浜の夜。海岸教会越しのキング。ライトアップが効いている。

気心

180204.jpg
山下公園の噴水は夜になると被写体として魅力的だ。寒いし暗いし一人で行くのならまだしもと頭の片隅で思っている時の「行く?」はうれしい。

Profile

image
kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

New Entries

Comments

Categories

Archives(4185)

Link

Search

Library

Counter

26943835