
事務所界隈に古くからある「しながわ三兄弟店」の一つ「味陶庵志奈川」は今はランチだけの店。空間も家具も小物も食器もそれなりの時間を積み重ねてきている。テーブル席がふさがっている時に座る小さなカウンターの目の前に置かれている犬も味がある。

このクマたちはその昔「十二社」と呼ばれていた事務所界隈の青木精肉店のショーケースの中にいる。事務所でスライド会などをやって飲む時にはここでコロッケ、メンチ、カツを揚げてもらう。地域密着の肉屋なので値段は手頃だし何と言っても揚げたては美味しい。隣は広域対応の繁盛店cochin nivas。行列ができてしまうことも多い南インド料理。今はインドに里帰りで3月9日まで1か月の冬休み中。

思うところあって2012年6月から1年間ラーメン断ちを敢行した後、ラーメン月一条例を施行してからもうすぐ5年になる。食べたいときになんとなく食べていたラーメンが月ごとに考え抜いて選ぶ食事になったことでラーメンの存在が大きくなった。普段行きつけないところに出向く時にはその界隈に目ぼしいラーメンがないか探ってみたりもする。それで「今月のラーメン」は荒木町の京紫灯花繚乱の岩のり煮干ラーメン。大量の背脂はあまり好みではないけれども十分にこだわりが感じられる味だった。客席の狭さは圧倒的だ。写真は近くの土曜定休の店で留守番をしていたかわいいクマ。



冬の夕暮れは好きだ。一日には終わりがあり季節には冬があって生き物にも終わりがある。また朝が来て春が訪れるように命もまた繰り返すようにも思える。一日一日のひとつひとつを大切にしたい。ディラン流に言えば
It’s not dark yet, but it’s getting there
次は春に来よう。

淡水池の水辺には葦が繁茂していて枯れ色が美しい。カワウとカモ類が仲良く屯していて絵にもなる。観察窓付きの木製の壁が随所に用意されている。シャッターチャンスが延々と続いて持ち時間があっという間になくなってしまい汽水池までは足を伸ばせなかった。

臨海水族園の隣に鳥類園が在るのは知らなかった。淡水池と汽水池を囲むかなり広い鳥の天国だ。一部を駆け抜けただけだが身近にはいない鳥に出会った。淡水池の枯葦の陰で陸に上がって群れをつくっていた黒い鳥はよく見ると鼻のあたりだけ白いからオオバンのようだ。水に浮いている時とは見え方が違う。