
近くに現場があったおかげですっかり馴染になった洗足池だが所在地町名は南千束と「せんぞく」の漢字が異なっているのが不思議だ。調べてみると遅くとも平安時代からあった「千束」という地名から「洗足池」と名付けられその近くに開発された「洗足田園都市」に因んで「洗足駅」が生まれたことから池から離れた北方に「洗足」という町名ができたということらしい。桃の花の色とインコの緑は不思議に馴染んでいる。

東京でも時々群れを見かける野生化した飼いインコには輪掛本青鸚哥という長い名が付いていてインドあたりが原産。このあたりの植生に鮮やかな緑色の群れは合わない。これはインド中部のアーメダバードの階段井戸で撮った写真で500年以上の時を経た背景にぴったり馴染んでいる。

「帰る」の語呂合わせからか母が「カエルもの」好きだったので、私が旅先で求めたカエルが[bigdog house]のあちこちにいる。早速大久保のカエルを出迎えてくれたのはインドのカエル。2007年の来日だ。大久保のカエルの方は出自がまだわかっていない。

日大生産工学部居住空間デザインコースの講師仲間の何人かとはfbともだちになっているので情報交換が迅速だ。このカエルは小川真樹さんのfbで目にとまって私が反応したのがきっかけになって[bigdog house]にやって来ることになった。小川さんが奥様からプレゼントされたものとのことでたいへん恐縮だ、がうれしい。

もう15年も通っている日大生産工学部は習志野市大久保にある。大学の近くにある肉屋で原発禍の直後に撮った写真。もう7年が経つのかぁ。人々の記憶からは見事に消されてしまった。この肉屋には街に開かれた立ち飲み屋も付属していてバイトをしていた学生はもう卒業した。

この捨てられてしまったかのようにも見えるウシは西荻窪のある店の看板。近くの「鞍馬」は十割蕎麦なので時々行く。タンメンが感動的な「はつね」もすぐ近くだがいくら気に入ってもそうは食べられないのが悲しいところ。

住宅でも集合住宅でもクライアントが犬を飼っているケースが多いのはやはり犬の縁なのだろう。2015年に竣工した
[西荻の家]にはバニちゃんというバーニーズがいる。この時は仔犬だったのだが大きくなっているのかなあ。