南榎町の住宅 090815

大学を出て直ぐ、北山恒さんと谷内田章夫さんと三人で始めた設計事務所「ワークショップ」の最初の頃の少なかった仕事のほとんどは我々の回りの人たちの住宅でした。南榎町に建つそういった住宅のひとつを二十数年振りに訪ねました。その住宅で生まれ育って建築の道を歩み始めたばかりの増田信吾さんがその環境に付け加えた作品を講評しエールを贈ろうという趣向です。増田信吾さんも我々と同じように大坪克亘さんとのパートナーシップを組みすでに独立して仕事をしています。SD Review 2008に続き2009年も入選する元気いっぱいのすべりだしです。南榎町の狭い私道に面した新旧二棟が建つ敷地の道沿いに構築された環境が彼らの作品。公と私の境が曖昧になって、宴は自然に道に滲みだしていきました。久しぶりに爽やかな夏の夕空がひろがり、手づくりの料理を肴に、楽しい講評会が続きました。
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ステンレスのエキスパンドメタルを白く塗装したフェンスには不思議な奥行きがあって、古い木造家屋とのあいだにもほどよい隙間ができあがっています。その隙間からフェンス越しに道を眺めたところ。窓のようにも見える開口が効いています。
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少し暗くなってくるとフェンスを挟んだ環境の重なり合いがより認識しやすくなってきます。家の灯り、隙間に形成されている住まい手の「世界」、手前に奥に折れながら続くフェンス、そして道。「コミュニティとプライヴァシー」への優れて日本的な回答でしょう。
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Nothing comes from nothing。うれしい空間体験でした。よかったな。

Dukes 090814

4月の仏英の旅。ロンドン2泊はパリの宿とは対照的な落ち着いた小ホテルを選びました。Dukes。Mayfairという高級住宅街の裏手にあります。入口がクルドサックに面していてわかりにくい分、静かです。2006年にドバイで事業展開しているデベに買収されてはいますが、老舗です。そんな事情だから私の手が届いたのかも。接客のここちよさは特筆ものでした。老舗のスピリッツは保たれているのでしょう。
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半地下のダイニング。ちょっと緊張しました。
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ロビーに飾られていた犬の置物。
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眺めも、これこそロンドンという感じです。こんなクラシカルな部屋でもテレビ画面でインターネットにアクセスできます。リモコン兼用のマウスは慣れるのに時間がかかります。ただし日本語が入力できないので[doglog]を更新するのには有料の無線LANが必要でした。
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Caol Ila 090813

銀座一丁目。ビルとビルのあいだの60cmほどの隙間を歩いて行った先にシングルモルトがぱしっと揃ったバーがありました。写真はアイラ島のCaol Ilaカリラの樽出しの状態で瓶詰めされた「カスクストレングス」。独特の味わいでした。
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結実 090812

ついにゴーヤに実がなりました。2つ。豪雨に気を取られてちょっと目を離した隙に突然大きくなったという感じです。すさまじい成長速度なのでしょう。花の付け根のところをよーく見ると、細長く膨らんでいるのがあって、これが急に大きくなるのでしょう。楽しみがひとつ増えました。それにしても情けない日照り状況です。ぱーっと晴れてほしいな。
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豪雨 090811

よく降るなあ。今回は特に激しい。[doghouse]はこの状態は苦手。傘どころではありません。月曜朝は頻尿のフクが閉じ込められてかわいそうだったので、昨晩は私がウェグナーのデイベッドで寝ました。フクもハヤもクウも一緒。中庭の小さな灯り4っつだけの暗がりの中で、動物たちと潜んでいる楽しい眠りは、明け方の不気味な揺れで破られました。イヤだな。早めに起きて雨が降り出さないうちに散歩を済ませました。写真は昨日の豪雨。あの感じはなかなかカメラに収まりません。上にかかっている日よけシートから滴り落ちてくる水の様子が面白いのですが・・・。
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下保谷の住宅 090810

北山恒さんの住宅を見学。案内状の図面から瞬時に読み取れる「意図」が気持ちよく力強く体現されていました。家の中央にある屋外の茶室のようでもあるこの空間は「まだ定義されていない」空間。想像力を誘発する挑戦に共感です。これを成立させている周りのあれこれもどこかふっきれた感じで頑張っています。朋友の一撃に元気づけられました。
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宴のあと 090809

[doghouse]で久しぶりのパーティ。怪しい空模様を警戒して、恒例の炭火を止めにしたのは正解。じっとり重たい空気に閉じ込められて、窓が開放されたのは夜遅くなってからでした。お客様の中には小さな子どもたちもいて、フクもハヤも一緒に遊んでもらって、楽しそうでした。急に来られなくなったNさんからシャンパンが届いたのにはびっくり。写真は添えられていた絵葉書。イタリアの古切手が貼られています。太い藍色の万年筆で綴られた文字。メールとは違います。気が利いているなあ。宅急便で届いたのと同時に電話までかかってきて、さらにびっくり。恐縮です。直美と準備した食卓には会津のまな板も使ってみました。メインは牛脛肉のシチューとパエリヤ。久しぶりのパエリヤは手順を思い出すのに時間がかかりました。試行錯誤の末の我流です。好評でよかった。料理はけっこう面白いな。みなさん、楽しい時間をありがとう。
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一夜明けて、宴のあとのここちよい虚脱感。音楽は先週に引き続き高橋悠治。1975年録音のドビュッシーです。独特だな。アマゾンからのお薦めメールで、つい購入してしまいました。商売、巧いな。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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