年末に
The Wonderful World of Andy Williams というCDのコピーが届きました。その当時Andy Williamsの奥さんだったClaudine Longetが参加しているたいへん珍しい音源です。郵便受けにそっと入っていたのでびっくり。もっと驚いたのは一緒に入っていた写真。夫妻で来日した時のプライベートなもののようです。ちなみにCDにはクルト・ワイルのSeptember Songも収録されています。やるな。一方、年末から探し回っていた
big issueがやっと手に入りました。表紙は絢香で裏表紙がボブ・ディラン。恐竜の折り紙つきでした。販売価格\300のうち\160を販売者の収入にするかたちでホームレスを支援しているのだそうです。新宿駅から西に向かう淋しい「動く歩道」を抜けた高層ビル群の足下。「寒い」と言っていました。

ディランの来日記念盤が「DylanがRock」に決まったようです。ソニー・ミュージックの前身であるCBSソニーは独自編集のレコードで世界的に定評があります。特にLP時代の"Mr. D's Collection #1,#2""Masterpieces"、CDになってからの"Mr. D's Collection #3"" Live 1961-2000"は発売時点で他では手に入らない音源を含んでいたという点で出色でした。今では公式盤に加わっているライブ録音の”At Budokan”も当初は日本のみでの発売でした。おそらくはCBSソニー担当スタッフの熱い情熱の結果によるものなのでしょう。そんな中で1993年に企画された2枚組CD「DylanがRock」は結局発売許可が下りずに販促盤としてごく少数が非公式に市場に出たため、世界中のコレクター垂涎の的になっていたのですが、ついに来日に合わせて3月10日の発売となるようです。ワークショップ時代に設計した原宿・表参道の
beermarket DOMAで名刺代わりのお土産にいただいたものが[doghouse]の家宝になっています。DOMA、懐かしい。販促盤の内容の詳細については
このサイトの最後から3番目の項目をご覧ください。これと同じ曲目になってしまうとすると、私としては"Live 2001-2009"あるいは噂になっている”Complete Budokan”あたりを期待していたので、少し期待はずれです。

犬たちとの散歩は楽しいものです。普段は朝6時台、天気がよければ先ず玉川上水に向かいます。[doghouse]から北に向かって歩き始めると、最近は最初の辻を過ぎたところでハヤの足が止まってしまいます。疲れたわけでも寒いわけでもなく、大好きな井の頭公園のある東の方に向かいたいのです。それほど賢くはありませんから、そこは東に向きを変え二つ目を北に折れると今度は素直に従います。そんなことを二三度繰り返して玉川上水沿いも歩いて辿りつく井の頭公園。西園と呼ばれているグラウンドのある広々としたところにたくさんの犬たちが集まっているのです。しっかり遊んだ後、帰りたくない、と踏ん張っているハヤです。かわいいな。

年の初め。柚子湯につかったあとシャンパーニュ。犬たちや庭にやってくる鳥の写真などを撮りながらのんびりと過ごしました。BS再放送の須賀敦子のイタリアをピエモンテの赤を飲みながらじっくり楽しみました。音楽はディランではなくラフマニノフ。
ドゥ創造性研究所の高橋定孝さんお薦めのByron Janisのピアノ協奏曲。穏やかな賀春でした。

2010年。犬式表記では今日は100101。これまでの10年間は0で始まっていたので少なからず戸惑いがあります。心機一転よい流れの始まりとなりますように。[doghouse]からの賀状のための写真は今年から「ひと」抜きになりました。「建もの探訪」のBS放送中に撮りました。私のお気に入りが並んでいます。ハヤとクウは協力してくれませんでした。

2009年最後の[doglog]。おかげさまで365日一日も休まず続けることができました。一日のクリック数は月平均で2007年末110、2008年末994、2009年末1551と増え続けています。2010年もよろしく。仕事も増えますように。写真は加藤登紀子さんのほろ酔いコンサートの折に直美が銀座で見つけてきてくれた犬。プリミティブ度が私の犬マークに限りなく近く、我が犬のように感じています。2009年の締めくくりです。

ヘッケルさんに誘われて初台DOORSでのディラン・イベントへ。目玉はライブハウスであの「頭脳警察」のパンタ。先ずはMy love she speaks like silenceで始まるDylanのLove Minus Zero/No Limit日本語版。そのあとの寺山修司の詩の朗誦を伴う「時代はサーカスの象にのって」が圧巻でした。立ち飲みでおしゃべりがうるさい客に、怒るでもなく「静かにしゃべってくれる」というところがcool。アンコールにはウディー・ガスリーのDeporteeをディラン通なのに何故かかわいい橋本美香をジョーン・バエズに見立ててデュエット。みごとな選曲でした。パンタの声が昔と変わらず活きていました。パンタ「頭脳警察」というと話は突然38年前に跳んでしまいます。1971年、建築学科一年生の私は学園祭でクラスメイトと二人でArt Farmという名の小さなロック・バーを開き、そこで「頭脳警察」のライブを開催したのでした。ヘッケルさんのお誘いで紛れこんだ打ち上げの席で38年ぶりの再会となったわけです。パンタとディラン談義ができたのはうれしかったな。余談ですが学園祭でのクラスメイトが今のランキン・タクシーです。今夜のもうひとつの収穫はディラン・コレクターの第一人者立見伸一郎さんにご紹介いただけたこと。友達の輪はどんどん濃くなっていきます。MCは越谷政義さんでした。写真は初台に出かける前の犬の散歩での玉川上水。葉の落ちた木々が夕陽で仄かに上気しているかのような冬の一瞬を捉えようとしたのですが。
