Catania
Sicilia series。カターニャは日本での知名度は高くないが空港はイタリアで3番目の大きさでシチリアにおいては経済と食においてはパレルモを凌いでいる。シチリア島の東岸にあって時々噴火することで知られるエトナ山の南麓にある。シチリア東部は日本と同じ地震多発地帯で17世紀末に大規模な地震が発生しカターニャ、ラグーサなどの都市が壊滅している。その復興時期に隆盛をきわめていたゴシック様式が都市の基本的なトーンを決定している。とは言えギリシア劇場はあるしアラブの面影もあちこちにあってシチリア的折衷都市であることに変わりはない。野口教授のレクチュアを聴いてその場では理解したつもりなのだが改めて写真を整理してみたりするとあやふやなことも多い。とりあえず印象に残っている部分的映像を3枚並べて街の香りをお伝えすることにしよう。上から、城をレスタウロした美術館の屋上テラスからの屋根越しの街。カターニャ大学の中庭。ドゥオモの床のパターン。