学芸大学に集合住宅が竣工した縁でずーっと前から行きたかった[ri.carica]に立て続けに3回も通った。旬の食材、自然派ワイン、気の利くスタッフ、いい店だ。ri caricaはイタリア語で再充電という意味だそう。都立大学の2号店は [carica. ri]、近くの3号店は[あつあつri.carica]とおもしろい。珍しいイタリアのイワシ缶詰に店で出会った直後にシチリアのシャッカで同類品を見つけて、重たいのを持ち帰った。こっちはイワシの塩漬けだった。
Sicilia series。シチリアの都市はどこも個性がある。電信柱、看板、コンビニがない。地域性から遠いどこにでもあるアイコンの類が見当たらないのも幸いしているのだろう。カメラに収めたくなる場面が無数にある。ランダッツォの市庁舎の歴史を刻む開口部にはめ込まれた現代的なサッシには中庭のアーチや窓の実像もあれば広場の反対側の街並みの虚像も重なっている。反対側から街を撮った写真は実像のみだがガラスのひび割れが重なっている。写真は意外にモノを言う。
私たちが設計した[orange house]201が空きました。光が丘公園近くのミニマリズム空間です。廊下や玄関がないので面積の割に広いスペースを楽しめます。小さなアクセス・バルコニー付。たくさん実のなる夏蜜柑の木がシンボルツリーです。住んでみたい方は
tpoのサイトへ。寝室に入口が2つあって2人でシェアすることもできます。極限の2LDKでもあります。屋上のルーフテラスも利用することができます。どうでもいいことかもしれませんし、個人情報保護の上では問題がないとは言えないコメントかもしれませんが、歴代のお二人の居住者は新しい伴侶ができたことで転居されたのだそうです。
西鉄時代からのライオンズファンが西武球場のダグアウトテラステーブルを予約してくれて虎見物に出かけた。無死1,3塁でダブルスチールを決められ一死も取れずに得点されてしまうような素人野球で、予想どおりの惨敗だったが、屋根付きアウトドアの野球空間が気持ちよく、5人で卓を囲む宴は楽しかった。東京ドームの巨大な人工空間とは好対照だし負ける相手が讀賣でないのが何より。ボールパークは本来は露天で天然芝であるべきだと思うが、ここは人工芝のデメリットを活かして試合後の球場を開放しているのが楽しそうだった。藤浪の復調の兆しがあったのが虎の唯一の成果か。
Sicilia series。旅の楽しみの一つはその地の食。今回のシチリアでの最初の食事がカターニャのトラットリアのじゃがいも料理。じゃがいもの産地らしくどこでもよく出てきたが、いきなりの二連発にびっくり。左から牝豚の団子、干し鱈メッシーナ風だけれど大量のじゃがいもが共通している。こうして並べてみても大差なく見える。牝豚が美味しいのだそうでシチリアでははっきり区別されている。東京のスーパーで豚の性別が明記されていた記憶はない。素材の持ち味で勝負する家庭料理といった感じで、期待通りではあるのだが量が多いのにはこまった。