[doghouse]の近所のくたびれた家からゴミが運び出されて建て替えかなと見ていたら、外部に白いペンキが塗られ始め、思ったより手間をくってしまったのか、この写真を撮った後何日も経って、一階分だけが塗りあがり骨董屋が開業しました。景気凌ぎの一時的なものなのでしょうが、いきなり閉鎖的な「マンション」に建て替わるよりは地域にとって楽しいように思います。

Madeleine Peyrouxの新作。カバー曲を少なめに、メロディーがキャッチーとは言えない自作曲主体でまとめられ、その分全体のトーンに独特の味わいが生まれています。気に入りました。恒例のDylanカバーのI Threw It All Awayは難しすぎたかな。McCartneyの私の苦手なMartha My Dearは生まれ変わっています。自作のタイトル曲Standing On The Rooftopが伴奏も含め秀逸。ジャケット内側の犬写真もかわいい。

建築の旅で奈良へ。しゃきっと暑く、鹿も泳いでいました。

長崎の旅2011年8月¶たまには安心して魚が食べたいと思い、全国チェーンから限りなく遠そうな、クライアントも未踏査の、渋い居酒屋の暖簾をくぐりました。薄暗いカウンター数席に、偏屈を絵に描いたような風貌の大将、細かい気は微塵も利かないおかみさん。あたりでした。近海の海の幸ばかりではなく、大将の長崎旨いもの情報を堪能。話は盛り上がって、カレー粉まぶし鰺フライまで登場。おかみさんが金蝶ソースを求めに走ってくれて、完璧な長崎の味を楽しみました。みんな、旨かった。そうそう、店の名は「武蔵」。知らなかったのは私たちだけの、その筋には知れた店のようでした。


猫側の柔軟な覇権主義のおかげで「フクのソファ」にフクが戻っています。クウもさしたる不満はない様子で平和に惰眠をむさぼっています。クウは桃子に対する緊張も急速に和らげていて、[doghouse]の火種は仔犬のハヤ絡みに絞られてきました。

盛夏の長崎からのフライトは18時45分の夕暮れ時、機体前方A窓際に席を取り、空からの眺めを堪能しました。ルールには素直な性質なのでデジカメをオンにしたのは諫早湾を過ぎて雲の上に抜けた頃。薄く茜色を帯びた雲は瞬く間に姿を変えて行きます。

雲が切れて国東半島を確認した後に見えてきた瀬戸内海。左の大きめの島が祝島。その右の細長い島の右端が上関原発予定地。右手先にはヒロシマ。飛行機はおそらく愛媛の伊方原発の真上あたり。核兵器による大量殺人を精算しないまま結局は戦後がまだ続いているということです。

大空はゆっくりと青みを失い、美しい色彩のグラデーションを網膜に焼き付け、夜の闇に溶け込んでいきます。知多半島から先は街の灯りで地形を読み取ります。100分の空の旅はあっという間に過ぎてしまいました。

日経金曜日朝刊には「過去の人」吉本隆明の読むに堪えない談話。日経の原発キャンペーンのあざとい手口はなかなか巧妙です。しかし、これは読みたくなかったな。