背高鷸

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初めての谷津干潟でセイタカシギに出会った。水辺の遊歩道を散歩している犬連れの女性と目が合ったので「鳥がいますよ」と声をかけたら「セイタカシギですね」と返って来た。愛称かと思っていたらどうも本名らしい。野鳥が生活に根付いているということかな。葛西海浜臨海公園の鴫がちょこちょこと歩き回っていたのに比べると動きが少ない。かわいい。じっと眺めているうちに陽が傾いてきて白いお腹が夕焼け色に染まったのが水面に映った。あとで写真を拡大すると折りたたまれた片脚が写っていたりする。ついでに写ってしまう水が清らかとは言い難いのは気になる。セイタカシギ背高鷸Himantopus himantopusチドリ目セイタカシギ科。英語はblack-winged stilt。

谷津干潟

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習志野の大学に15年も通っているのに足を向けたことのなかった谷津干潟に行った。手前にあるバラ園の前身である谷津遊園には小学校の時に行った記憶が微かにある。そう遠くはない本八幡に当時は住んでいたのだ。全体は朧げなのだが芝生の上で同級生だったかとも一緒にお弁当を食べている情景が鮮明だ。干潟となっているあたりは当時は遠浅の潮干狩りの浜だったはず。あっという間に遥か先まで埋め立ててしまったわけだ。このあたりにはほかにも「船橋ヘルスセンター」「ザウス」とか仇花のように散ってしまった施設があった。あの巨大スキー場はバブルだなあ。そんな荒っぽい都市環境だから対岸の埋め立て地のランドスケープは手放しでは愛でられないがそれでも秋晴れの一日の夕暮れ時は思ったとおりに美しかった。アオサギが小さく写っている。

跡痕址滓

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神田川クルーズ5。水系には歴史の断片がたくさん。江戸城堀の算木積み、空襲の跡、関東大震災の焼け跡などなど。橋が44もあり景色も変化に富んでいてカメラを手放すことができず、持ち込んだワインとつまみには手が出せなかった。

船舟船舶

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神田川クルーズ4。隅田川まで来ると、行き交う船さまざま。松本零士デザイン監修の船もある。こうして人の目に触れれば触れるほど水辺は豊かになって行く。

虚しい熱気

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日本の文化とは縁もゆかりもない異国の慣習がいつの間にか商業化されて少なくとも東京では恒例のイベントになってしまっている。大阪在住のいとこが仕事で上京した折に何十年振りかに再会することになったのがたまたま31日で、私と同じく好奇心旺盛で一回り以上若い彼が渋谷に行きたいというので、一緒にでかけた。ハチ公前交差点は仮装であふれていたが警察の警備も大掛かりで強引な規制を平然とやっていた。とりあえず戯れているだけだからみんな大人しく従っている。こんなことで満足している時勢ではないだろう。

井の頭自然文化園

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grutto pass #15。行きつけの検査クリニックが近くなので用事があったついでに寄った。これでスタンプラリー完。エリアが7つに分かれていて達成はよほどの暇人でないと無理だから賞品が当たるに違いない。大昔「がきデカ」という漫画に載って脚光を浴びた「きょん」がいた囲いではエゾシカの背中にカラスが乗っかって遊ぶ姿を目撃したのだがカメラは間に合わなかった。キョン羌シカ科ホエジカ属Muntiacus reevesi。

江戸水系

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神田川クルーズ3。江戸水系は都市の重要なインフラだった。現代でもゴミ搬送の重要なルート。ドブ川でなくなったので船宿もあるしリバーサイドも見直され始めている。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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