この秋の陽は井の頭公園西園。犬たちや子供を連れて何百回と行った懐かしい場所だ。三鷹を4年前に離れた後に少し整備が行われているが雰囲気はそう変わってはいない。この脇にあるバードサンクチュアリ―は当時は興味の対象外だった。長男が小学生のころその近くの樹々の中に「基地」をつくっていたのを思い出したりした。
ピンクのカーネーションがデスクを明るくしてくれている。ナデシコ科ナデシコ属。撫子のほかにこんな漢字もある。
どちらがいいかという話は別にして野球発祥の地では試合は勝ちか負けかで引き分けがないのに対して日本では引き分けがある。たまたまMLBのワールドシリーズでダジャーズが18回裏にレッドソックスにサヨナラ勝ちした日に日本シリーズは12回で引き分けとなった。アメリカでサッカーが流行らないのは引き分けがあるせいだという話もある。ゲームのルールひとつとってもお国柄があるということ。写真は谷津干潟のアオサギなのだがこのポーズをこの角度で撮ると別の生き物のようだ。
うちのスタッフの卒業設計最優秀賞の舞台となっている富士の麓の四尾連湖が事務所の前の花屋さんのお気に入りのキャンプサイトだったという不思議な縁のはなしは以前
このブログに書いたのだが、フェイスブックのおせっかいのおかげで山の中の小さな湖の縁で繋がった二人の誕生日が同じであることがわかった。フェイスブックがいろいろとおせっかいなことをするのは収益を上げるための仕掛けに過ぎないのだが、知り合いの誕生日をまめに教えてくれるおかげでコミュニケーションチャンスはずいぶんと増えている。神田川を闊歩するセキレイは楽しそうだ。
東横線から山手線に渋谷で乗り換えるのは健康にいいのは確かなのだが、天気や気分や体調によってはそのまままっすぐ副都心線という日も少なくはない。降りるのは、たくさん歩きたければ新宿、天気が悪ければ西新宿、神田川が鳥で賑わっていそうなら中野坂上と気まぐれだ。そんな選択肢のなかでたまたま中野坂上で降りた朝に台湾在住の知り合いに出会ったのはやはり奇遇と言えるだろう。お互い再会を驚きあって、彼女は手に持っていた袋の中から台湾土産の499乾麺という袋詰めインスタント麺を渡してくれた。湯を沸かして3分間茹でるところまでは普通なのだが、茹で汁から麺を取り出して添付の麻辣ソースで和え、茹で汁に添付の塩味調味料を加えてスープとする。これには驚いたなあ。素晴らしい。写真はfbとインスタにアップしたのでここでは神田川を泳ぐ鴨の群れ。
葉山に行った。目的は県立近代美術館の「アルヴァ・アアルト−もう一つの自然」展。ヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館企画の巡回展というだけの見応えあり。模型台の下が展示用図面ケースになっているのに感心。ただし建築家展とは思えない混みようで抽斗を引いて図面を見終わった後の閉めるタイミングが難しい。講堂で開催された島崎信さんのレクチャー「家具から探るアルヴァ・アアルト」も興味深かった。建築、家具を設計するだけでなく、それらを創り出す仕組みにまで取り組むアアルトの行動力を知った。フィンランドの自然を中心に据えた戦略も見事だ。講演会の司会は見覚えある人だなあと思ったのだが、ワークショップ時代の1992年にfrom DANCEでお世話になった水沢勉さんだった。声をかけることができてよかった。館長だ。葉山の海が見える大きな窓のあるのびやかな空間にアアルトの家具や照明がセットされたAalto Roomで余韻に浸れたのもよかった。彼と縁の深いArtekとiittalaの協力によるものだそう。今回は駅から珍しくバスに乗ったのだが、ついに本格的に席を譲られてしまった(苦笑)。気持ちがあたたかくなる小旅行。