St. Pancras Station 090731

ユーロスターのロンドン側のターミナルは2007年からセント・パンクラス駅。1868年建設の古い駅舎を改装したもの。この巨大なアーチ状のガラス屋根には圧倒されてしまいます。大きな吹き抜けでホーム階と下階がつながっているので、下階のアーケードやウェイティングも快適です。地下にごちゃごちゃと売店を並べた東京駅とは大違い。
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愛嬌のあるオブジェがあちこちに置かれています。
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リニューアルで延長された部分の屋根は大屋根と対照的デザイン。ユーロスターとぴったりです。
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対話 090730

村上から鶴岡へは海岸沿いの道を走りました。険しい山が海に迫り、数知れない切り通しやトンネルのあいだに小さな村落が繰り返し現れる楽しい道です。おまけに横を羽越本線が走っています。途中には笹川流れと名付けられた景勝地も。ほぼ真北に向かっているということは左手の日本海が西。晴れていればこの上なく美しい夕景になったに違いありません。途中小さな砂浜で一服。薄茶色の少し粗めのきれいな砂の上を渚に近づき、久しぶりの日本海の水を足にかぶってきました。海の上に微かに見えた島影は佐渡ではなく粟島であることが後でわかりました。海の気配を捉えようと構えていたカメラに、餌を漁るカラスの滑空がおさまりました。
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カラスが羽を休める大岩の上には小さな海鳥の先客。緊張感のある対話のように見えました。
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滝湯 090729

5月13日に登場した白布温泉。山形県の南の端、峠を越えると裏磐梯という、深い山里の湯です。今回は西屋旅館に一泊。昔のままの木造のほんとうの旅館です。滝のように流れ落ちる三条の湯は豪快。打たせ湯は頭にではなく肩にという注意書きがあるほどです。湯とともに上から落ちてくる光が素晴らしい。
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浴槽は時を積み重ねて真っ黒。中庭側を二重の建具で仕切って、障子越しのあかりを取り入れる構成が効果的。
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ざぶざぶという感じで溢れていく湯は、この建具の下を流れて、中庭側に流れていきます。そこここにいい湯。日本はいいなあ。
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酒田 090728

村上から海沿いを北上して鶴岡泊。酒田では土門拳記念館で亀倉雄策、勅使河原蒼風との三人三様展を観た後、山居倉庫へ。ここの中庭もいいなと思いました。雨上がりです。[doghouse]が懐かしくなってきました。フク、ハヤ、クウはどうしているだろう。
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村上 090727

越後村上。ずっと気になっていた鮭の町にやっと辿り着きました。骨董市が開かれているわりには日曜にしては人の出が少ない目抜き通りに創業370年の店があります。暖簾も店構えも立派ですが、家の奥で歴史を刻んでいる、鮭を中心に展開されている生活空間の存在感には圧倒されてしまいました。
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蓴菜 090726

野鳥や虫が賑やかな植物群生地、裏磐梯レンゲ沼。ジュンサイで覆われた水面を砕氷船のように進む鴨2羽。ジュンサイBrasenia schreberi。スイレン目。英名water shield。日本の食事は奥が深い。西洋では食卓に上がることはまずないでしょう。しかし、自生しているところを見る機会はそうありません。不思議な植物です。浮きのように水面からちょこんと飛び出しているのが花だそうです。ペンション・オーナー友坂さんの植物ガイド・トレッキングでこんな情景に出会いました。教わったたくさんの植物名は敢無く忘れてしまいましたが、いい写真がたくさん撮れました。
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ジュンサイは量的には秋田が一番だそうですが、質の高いものが裏磐梯から東京、京都に出荷されているのだそうです。近くで採れたばかりのジュンサイのコリコリ感は抜群。生姜と塩だけでいただきました。お酒はボルドーの赤。いけました。

会津 090725

南会津、下郷。裏磐梯への旅の途中に寄りました。白河から鬱蒼と広葉樹の茂る山道に入って、長いトンネルをぬけたところから青空。昼食は下野街道沿いの大内宿で「ねぎ蕎麦」。たっぷりの冷たい汁につかったしっかりした蕎麦と大根おろしをまるごとの葱を齧りながらいただきます。
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会津若松に向かう途中、下りてきたばかりの南会津の山をふりかえったところ。美しい日本の風景です。
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乗鉄 090724

鉄道ファンにもいろいろあって、実際に乗るのがなにより好きなタイプは「乗鉄」と分類されるのだそうです。子供は多くはこれですね。で、あこがれのユーロスター。電車式の新幹線とは違ってTGV同様電気機関車が牽引します。パリ北駅にはほかにもいろいろな列車が乗り入れていて、思わず「撮鉄」になってしまいました。
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イエローとグレーのカラリングは気に入りました。
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これはTGVなのかな。九州にもこんな特急があったような気もします。典型的流線型。
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ユーロスターの車内。落ち着いたデザインです。
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食事は飛行機のエコノミークラスより上。シャンパン、ワイン付きです。「のぞみ」とは比べることができません。一昔前の新幹線の2階食堂車は、おいしくはないけれど、好きだったなあ。在来線の車窓の眺めは世界に誇れる水準だから、質の高いデザインの、食堂車や展望車のついた列車を走らせると受けるだろうな。鶴岡行き、黒姫行き、会津若松行き・・・。いいなあ。

大暑 090723

暦の上では大暑。[laatikko]ブログに夕暮れ時の[laatikko]ようすが載っています。この写真のスクリーンの向こうに透けて見える階段状の屋根の上で、夕空の下、七輪で一献。いいなあ。
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photo by Isao Imbe

昼猫 090722

ダイニングと中庭の境目あたりに敷かれた絨毯がクウのお気に入りの場所です。ここにいる時はうるさい仔犬がうろついていても平気で横になっています。中庭は梅雨が戻ってきたような空模様。日食どころではない天気ですね。
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昼寝 090721

ハヤがデイベッドでお昼寝。この夏から登場したインド製のカバリングとぴったりあって涼しそうです。23日に4歳になります。いつまでも元気な男の子みたいです。
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夕暮 090720

虎の快勝を見届けてから夕方の散歩。井の頭公園の樹林に足を踏み入れた時の涼気がここちよい。上水を戻ってくるころにちょうど日が沈みました。虹も見えたそうです。
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鉄橋 090719

三鷹駅の西側には広大な車両基地があって、だから黄色や青の電車は三鷹始発だったり、三鷹事件が起こったりもするわけです。そのたくさんの線路の上に架かるいわゆる「三鷹跨線橋」まで今日は足を伸ばしました。太宰治もよく訪れたということでも有名な鉄橋です。小雨がぱらつくいま一つの天気で、富士山どころではありませんでしたが、鉄道の好きな私には楽しいひとときでした。フクにとってはいい迷惑だったことでしょう。
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通勤車両ばかりですが、整然と並ぶと絵になるものです。右端に走行中の中央線電車が写っています。
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花卉 090718

[doghouse]の前で元気に育っている植物のおかげで思わぬご近所づきあいが始まることもあります。この不思議な球形の花を咲かせる植物が言葉を交わすきっかけになるということは今までにもしばしばありました。名前がわからないために余計に話題にもなったのですが、ご近所から銀ネムだという情報が寄せられ、調べてみたところネムノキ科のギンネムLeucaena leucocephalaらしいということになってきました。ただし、ネット上で見られるギンネムの花や実?の写真と合致していますが、葉の形状は合致とは言えないようにも思います。なにはともあれ、一歩前進。虎も鮮やかに「死に馬蹴り」を決めて逆転勝ち。
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北駅 090717

Gare du Nord。パリ北駅。ここからユーロスターでロンドンへ。ヨーロッパの大都市のターミナルは単純に「駅」と訳したのでは伝わらない何かがあります。旅あるいはドラマの始まりを強く感じさせる都市の中の舞台のような空間です。一昔前の上野駅にはこれと近い雰囲気がありましたが、新幹線という合理的輸送手段によって一掃されてしまいました。「120分毎のユーロスターでの旅」か「3分毎の新幹線での移動」かの選択は人生観にもかかわる問題です。どっちがいいんだろ?
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大空間の妻側がガラスで開放されているのが旅立つ気持ちを後押しするのでしょうか。
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アルジェリアやモロッコあたりからの人に違いない、と旅する男の夢は未だ見ぬアフリカにまで飛んでしまいます。
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犬も一人前に旅に参加しています。
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ユーロスターのゲートは上の階にあります。出国手続きと入国手続きを相次いで済ませ、専用ホームに降りて行きます。
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勝沼 090716

勝沼も暑い一日でした。夕方の太陽を照り返す日川です。葡萄もいきいき。
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小暑 090715

気持ちよい暑さがやってきました。暫く小暑。七十二候では温風至、蓮始開、鷹乃学習と続きます。いいなあ。ここでは朝から日除けが活躍しています。
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散髪 090714

梅雨も明けたのかな。暑くなってきたのでハヤの毛を夏仕様に刈りました。パピヨンではなくなってネコのようです。いつものように膝の上で落ち着いています。
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大虫 090713

日曜日の日経「うたの動物記」でまた学習。「虫」には生き物全体をあらわす字義があって、古代中国では虎のことを「大虫」とも称したのだそうです。知らなかったついでにネットで調べてみて、寅年寅月寅の日生まれで「政虎さま」とも呼ばれる上杉謙信が「大虫」と呼ばれる婦人病で亡くなったという話を発見。だから謙信は女性だという説もあるのだそうです。トラPanthera tigris。ネコ目Carnivora ネコ科 Felidae ヒョウ亜科 Pantheriaeに分類。 一方我が国の虎は、昨年の躓き以来、見る影もありません。去年の今頃は読売に13.5ゲーム差をつけて圧倒的首位。こんなに激しい落差も珍しい。まぁ、三連戦、熱戦ではありましたが。
写真は、もう軒下まで伸び、どんどん花が咲き始めたニガウリ。虎色ですね。こちらは元気いっぱい。
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選挙 090712

今日はなんてったって選挙。四の五の言わず、取るものも取りあえず「変える」ことでしょう。我が家の息子は今日が初めての参政。行くんだろうな。こちらは昨日から新建築の原稿にマジで取り組んでいます。音楽もお預け。肩の力は抜かなくっちゃ。兎にも角にも、これが終わるまでは飲めない。
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写真は小さな花が咲いたローズマリー。Rosmarinus officinalis。シソ科Lamiaceaeだそうです。かわいい。

おおおとうさん 090711

大きな「おとうさん」がやってきました。[二軒家アパートメント]3階のテラスでもあり階段でもある屋外専有空間で記念撮影。りっぱだなぁ。ハヤがびっくりするだろうな。
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Paris brule-t'il? 090710

ディランのコンサート会場の真上がホテルだったので、パリでの宿は普段は近づかない高層ホテルになりました。一泊公称600ユーロの1/4くらいでしたが、それでも高い。おかげで経験したことのないアングルでのパリを眺めることができました。これはただの道路。オレンジ色のジグザグが気に入りました。おそらく駐禁でしょう。日本とは違うな。
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かなり望遠で撮った街並み。歴史が感じられます。高校生の時だったかに観たルネ・クレマンの「パリは燃えているか」でモノクロだった画面がカラーに変わり空からのパリの姿が展開されるエンド・タイトルは強烈でした。モーリス・ジャールの音楽もあのメロディよりも構成の過激さが好きでした。余談ですがYou Tubeでチェックしていて脚本にコッポラの名がクレジットされているのに気付きました。
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これは北駅の前の広場でのショット。シェア・サイクルです。こういう駐輪機がところどころにあって時間制でレンタルするのだそうです。面白いアイデアだと思いました。
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Katsunuma Express 090709

勝沼へ朝入り。犬の散歩のときにはぱらついていた雨は上がりました。甲府盆地は雲がいっぱい。湿度の高い一日でした。
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昼の勝沼行きの時に記録した中央線120周年の弁当。沿線の食材で構成されている風で少し楽しみましたがCPは悪い。
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cartographia 090708

日経書評に載っていた「地図の歴史」が届きました。現題はCartographia: Mapping Civilizations。地図製作を意味するcartographyからの派生で「地図製作術」といったところでしょうか。古今東西、興味の尽きないさまざまな地図の実例も掲載されていて、とりあえずは眺めているだけでも楽しい。実は小さいころから地図が好きで、小学生のころには架空の街を地図に描くことが、楽しみのひとつだったりしました。建築の図面は広い意味では地図なのかもしれませんね。
写真は最近家の中で元気のいい、名前もわからない植物。
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felis silvestris catus 090707

日曜日は犬たちも一緒に直美と吉祥寺まで散歩がてら中町通りで買い物。途中の井の頭公園脇で出会った大きな長いネコ。ネコ属Felisヤマネコ種Silvestrisイエネコ亜種Catus。虎の遠戚であることがわからなくもありません。そう言えばアメリカのマンガのネコでシルヴェスターというのがいたな。羅和辞典を引いてみるとsilvestrisは森を意味する名詞silvaから派生した形容詞で「森の」のほかに「野生の」という意味もあります。
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bitter melon rising 090706

ゴーヤがどんどん大きくなっています。出てきたばかりの葉はいきいきとしていて美しい。もともと夏の陽はほとんど室内まで届かないとはいえ、ゴーヤの前あたりが犬猫たちのお気に入りの場所になることでしょう。都城に毎週通っていたころ、宮崎でよく食べたゴーヤ焼き、おいしかったなあ。フランスでは食べられないだろうな。
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Forgetful Heart 090705

ディランともだちが2009年4月8日パリの公演録音を届けてくれました。この手のものも最近はネット上に溢れているとは言え実際に体験した公演の録音がCD2枚にきちんとおさまっているとなるとまた格別です。しかも客席で録ったとは思えない音質。独り繰り返し聴いてあの感動を反芻しています。この日はシャルル・アズナブールのThe Times We’ve Known (Les Bons Moments)というサプライズが一つのハイライトだったわけですが、当のアズナブール本人が会場にいたのだそうです。Dylanがこの歌を公演で歌うのは10年以上前のニューヨーク以来で2回目。まことに稀有な体験をしたことになります。前日にはディラン・ファンのサルコジもカーラ・ブルーニと共に聴きに来ていたそうです。7月1日からは合州国公演が始まりTogether Through Lifeからの曲が少しずつ初登場しています。Forgetful HeartではCDでの客演のアコーディオンに代わってBobが感動的なハープを聞かせています。今年の秋に来日する可能性もなくはないとのこと、しっかり準備しておかなくっちゃ。
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写真は[baoli]の中庭。ここでは手摺に苦労しました。階段部分では存在感を消去するために限りなくシンプルに。手前のブリッジでは常ならぬ形態を与えて手摺らしくなく見えるように。手摺の機能は残しながら手摺という「記号」を排除しようというのですから、苦労してあたりまえですね。気にいっています。

[baoli] revisited 090704

自由が丘の[baoli]で二度目の新建築撮影。「晴れ男」が今回も梅雨の雨雲を撃退して僅かながら晴れ間さえ出る撮影日和となりました。最上階にしつらえた「アウトドア・ダイニング」を入居開始後初めて訪問。見事にセットアップされた空間に納得しました。ここで冷えたワイン。最高だろうなあ。
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上の写真だと、曇天の南イタリアとかに見えなくもありませんが、実際は眼前に地中海ではなく東京の現実が広がっています。
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ボルドー 夜 090703

ディナーはガロンヌ川の対岸からボルドーの街の夜景を楽しみながらになりました。オイスターにグラーヴの白。
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大都会の夜景がこんなに静かなのは日本的感覚では信じられません。旅行中にアップした090411の写真が一番雰囲気が出ています。少しブレているのがかえっていいのかも。ちなみに手ぶれ補正がなかった時代のデジカメです。街中も美しくライトアップされていて、深夜まで人通りが絶えませんでした。

ごちそう 090702

市ヶ谷のドイツ料理屋で食べた本格的アイスバインの骨を持ち帰り、一晩かけて塩出ししました。フクが大喜びです。
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ドイツ料理。前に行ったときの「奉行」は南ドイツ出身で多種多様大量のソーセージに圧倒されましたが、今回は魚料理もいろいろとあってしかもおいしいことがわかりました。

梅雨に梅酒 090701

京都で仕入れてきた水ナスの糠漬けに珍しく梅酒を合わせてみました。おいしい梅酒でもやはり甘い。スターターとしてなかなかの組み合わせでした。箸置きはカンボジアで入手した兎。箸は信じられないくらい安価なおそらく中国の竹製。アジア・モンスーンの彩りです。そう考えるとこの湿っぽさも、いいな。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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