すっきりしない曇天の下、楽しかった昨夜のお酒の名残をからだの片隅に抱えながら、軽いとは言えない足どりでたどりついた北山恒さんの「祐天寺の集合住宅」。気合の入った建築を体験して、もやもやしていたいろいろが、ほとんど吹き飛びました。よかった。気分も一新、祐天寺駅前の鉄っちゃんのお店を携帯に記録し、足どり軽く八雲の実家に向かいました。
vinpicoeur。ちょっとユニークなワイン・バーに出会いました。メニューの中心が豚。いろいろな部位を焼き鳥のように炭で焙ったものをいただきます。写真はふんわりと柔らかい特製レバーペースト。付け合わせはおそらく黒すぐりのプレザーブ。意外なマッチングでした。
中村好文さんの「普通の住宅、普通の別荘」出版記念パーティで出会った便利グッズ。グラスが小さな凹みの中央にあけられた円形の穴にぴたっとおさまります。気が利いていますね。ダウンライトの真下にグラスが来ると床の本磨きの石にきれいなシルエットが写りました。赤より白の方がくっきり。
New York,1982年12月12日。外国の旅をしていて初めての町に着いた時は、先ず一番高いところに登ります。この時はエンパイア・ステート・ビル。マンハッタン南側のスカイラインの中央は今では幻になってしまったあの建築。
ポモドーロ・ランチで初夏を楽しみました。いろいろな種類のトマトの盛り合わせを3種のディップで。テラス席の先にはキューバでの映像と見紛うオープンエアのアメ車。さすがTokyo。ですね。
先週末だったか、2,3日続く雨の予報を受けて花瓶に場所を変えた我が家のバラ。ひととき楽しませてくれた後、ガラスの器の中の花びらの集まりになりました。今は袋でぶらさがって乾燥中。ポプリになるかな。右下に写ってしまったベルトイヤ。ファインダーでは気にならなかったんだけど・・・。
お気に入りの立ち飲みバールのおつまみ。アーティチョークにアンダルシアの殻付きアーモンド。スペイン風オムレツにはトルティーヤという紛らわしい名前もあります。おいしい。
5月24日。Bob Dylan、69歳の誕生日。1986年から毎年100回前後のライブ・ツアーが続いています。果てしなく続くライブでの試行錯誤の末に、類のない独自の表現世界に辿り着いたのでしょう。3月の公演でよく解りました。29日に欧州危機の発信地ギリシャからツアが始まります。トルコ、ルーマニア、ブルガリア、マケドニア、セルビア、クロアティア、スロバキア、チェコ、オーストリア、スロベニアと巡ってイタリア、フランス、スペイン。一緒に旅をしたら楽しいだろうなあ。ということで今日は1967年のGreatest Hitsに封入されていたMilton Glazerのポスター。Peter, Paul & Maryのロゴタイプをデザインしたのもこの人です。
designed by Milton Glazer
仲良く眠るハヤとフク。犬たちは人が大好きですが、なにかのはずみでかまってもらえない時は、こんなふうに群れの世界に戻ります。なんだか幸せそう。夢をみることもあるのかなあ。
勝沼で進行している3棟の建築の一つが竣工検査を迎えました。勝沼ぶどう郷駅を歩き始めたのは8時40分。ぶどうの葉がぐんぐん成長しています。
帰りは竜王に新しく出来た安藤さんをちらっと見て、甲府から「スーパーあずさ」。途中八王子だけにしか止まらない韋駄天にやっと乗ることができました。竜王駅は強い陽射しで出きたこのモアレがきれいでした。
クイズ:この建築は?の答はLouis KahnのOlivetti Underwood Factory。フィラデルフィアの西140kmハリスバーグの郊外にあるオリベッティの工場です。竣工は1970年。この作品の写真が掲載されていることは稀なので、ピンと来た人は少なかったかもしれません。27年前にワークショップのスライド会で観た人の記憶も薄くなっていることでしょう。1982年10月、私が建築の旅を始めて25日目、シカゴからグレイハウンドの夜行でピッツバーグへ。レンタカーを借り、Kahnの初期の作品の新聞社のあるグリーンズバーグに寄って、250kmを独りで走ってこの建築に辿り着きました。私が訪れた時はガードマン一人が駐在している休眠状態で、内部はもぬけの殻。廃墟のように見えなくもないことから、取り壊し寸前だったように誤解していました。建築名称をネットで確認する過程で最近アップされた航空写真を発見。まだ健在のようです。深いこだわりを持った建築であることがわかります。
photo by Joe Ekaitis
こちらは、1982年の「廃墟」のようすです。
うちの界隈では猫好きで名が通っていた加藤一二三さんが「猫将棋」でマスコミを賑わせています。玉川上水沿いのいつもの犬の散歩道から話題のテラスハウスのほうへちょっと寄り道してみたら、ずーっと今まで建っていた家々が姿を消してしまっていて新しく建築の始まる空き地があって、その向こうに山本有三記念館の目にしたことのなかった姿を認めました。わずかながら昔の武蔵野の面影あり。ここが別荘地だった頃もあったんだなあ。
交流戦で躓いて苦戦が続く虎。でも岩隈相手に勝ったり、昨晩は馬原を打って追いつき逆点勝利。いい試合でした。何れも最後の藤川が冷や汗でしたが・・・。桃子が送ってくれたtigers trainの写真。宣伝なのでしょうか?中吊とか映像とかはどうなっているのでしょう。
photo by Momoko Kinoshita
苧環、オダマキ。キンポウゲ科オダマキ属。いろいろ種類があるようで、これはどちらかと言えばセイヨウオダマキAquilegia vulgariiに近いかな。蕾を一つだけつけている檸檬の樹の下で可憐な花をたのしませてくれています。種子を抱え込んだ花が落ちた後の萼?もかわいい。Wikipediaによれば語源の「苧環」は機織りの際に麻糸をまいたものとのこと。おもしろい言葉ですね。
[doghouse]の前の電線で毛づくろいする山鳩を望遠で捉えました。番い同志で時々場を変わったり一緒にいたりしています。「プオッ」と短い言葉を交わします。
空気は冷たいけれどもいい天気。特に早朝はきりりと爽やかでした。久しぶりにゆっくりと[doghouse]。中庭で膝にハヤを乗せ新聞を読みながらダージリンを傍らに新緑、鳥、花、軽飛行機、空・・・いろいろな情景をカメラにおさめました。
勝沼散策で出会った道の上の家。道が道に見えないので迷ってしまいました。この先に日川に架かる吊橋があります。
突然ですが気分を変えて、建築カルト・クイズです。誰が設計した、なんという建築でしょう?
アップにしたほうが、わかりやすいかな?
ヒントをゆっくり追加していきますね。
まず大きなヒントを右下に小さく。
撮影は1982年10月26日。合州国ペンシルバニア州です。
やっと
文蔵再訪。30分外に並んで、10分席で待ち、前回出会った常連さんのアドヴァイスに従い「つけめん」。確かに手のかかったスープをストレートに楽しむにはラーメンよりこちら。チャーシューの断片をすくいがてらそのままではちょっと味の濃いスープを何度も味わってしまいました。汗ばむ陽気だったので「熱もり」はまたの機会に。感動の5分は瞬く間に過ぎ、店を出た14時15分には行列に売り切れ仕舞いの札が出ていました。
写真に記録されているのは「つけめん得」¥950。「つけめん」に¥200プラスで黄身がとろとの煮たまごが付きチャーシューとメンマが増量されます。納得です。
おまけの一枚はなんの関係もなく、久しぶりのクウ。
勝沼散策で出会った紫の絨毯。これも春と夏のあいだかな。勝沼の風土にもしっかりと馴染んできて、素直に赤ではなく「甲州」が飲めるようになりました。
モッコウバラ満開。木香薔薇Rosa banksiae。中国が原産だそうです。
春と夏のあいだの思わせぶりに切り取られた空の画の中を鳥ではなく軽飛行機が横切りました。
留守番続きで遊びが足りないハヤとボール投げで遊びました。フクも必ず参加するのでボールは2つ用意してあります。遊びが終わるとフクはすぐ昼寝。ハヤは仕舞われてしまったボールを暫くの間探し回っています。
先日、泉幸甫さんの
「而邸」でお目にかかった竹原義二さんのgallery maでの展覧会just as it is。外にも内にも配された「木による構成?」が図面も模型も写真も圧倒していました。傾きかけた陽の光が木の隙間から差し込む狭い回廊に立ち止まりました。
連休の蕎麦はここ。久しぶりに
[onze]オーナーご夫妻と「甲子」を楽しみました。締めの蕎麦はお気に入りの「
とろろそば」。帰りには[onze]にも寄せていただいて成長ぶりを確認しましたが、お酒が入りすぎて、写真を忘れました。
端午の節句。都会ではほとんど見られなくなった鯉のぼりの写真は勝沼でのもの。我が家では菖蒲湯。五月晴れで建具を開け放ち中庭との境目がなくなってしまう[doghouse]日和が続いています。お天気に誘われて8時過ぎには三鷹駅へ。高尾、大月と各停を乗り継いで勝沼ぶどう郷に着いたのは10時半。初夏の勝沼の若芽が日に日に育っているブドウ畑の中をカメラと共にしっかりと歩きまわりました。ランチはゆっくりと
la casitaで地の野菜プレート。ワインはボトルが小売価格で提供されていて「飲み残しはお持ち帰りを」という心憎いサービスにつられてルミエールの「光」甲州2006を選びました。満足。いい時間を過ごしました。お酒がほどよく入った帰り道は往きとは逆の上り勾配。シャッタースポットで何度も休みながら歩き切りました。4時には勝沼ぶどう郷から先ずは大月へ。立川行きを待つ間にお気に入りの吉田のうどん。[doghouse]には6時には帰りつき、開け放った中庭で焼き肉。いい一日でした。
勝沼散策で出会った「バスていのあつまるところ」。人里離れた谷地であたりにはブドウ畑しかありません。不法投棄とは違うように見受けられました。コレクションでもないだろうし、奇妙なのですが、不思議に馴染んでいるように感じました。今日は天気がいいし子どもたちはみんな出かけてしまったから、仕事抜きで勝沼を歩いてみようかな。
AmazonでJames JoyceのA Portrait of the Artist As a Young Manが送料込\269(どういう仕組みになっているのでしょう)で売られていたので日本語訳を読み始める前に取り寄せました。ちょっと覗いてみると出だしはこんな風です。
Once upon a time and a very good time it was there was a moocow coming down along the road and this moocow that was coming down along the road met a nicens little boy named baby tuckoo….
ガーン。これがワン・センテンス。おそらく造語と思われる3個以外は易しい単語ばかりで、雰囲気はわからなくもありませんし、どうぶつっぽい感じに感じてしまいますが、訳せと言われると私ごときに手に負える代物ではありません。ちなみに丸谷才一の訳文は
むかし むかし、とても たのしい ころのこと、いっぴきの うしもうもうが、みちを やってきました。みちを やってきた、うしもうもうは、くいしんぼぼうやという、かわいい、ちっちゃな、おとこのこに、あいました……
読むのが楽しみになってきました。moocowとtuckooにだけ訳注があります。それはそれとして、ペンギン・ブックスの装丁、かわいいですね。春の色です。
天候も悪かったし、今年も花はつかないようですが、元気に若葉が出で、そこに産み付けられたアゲハのタマゴを見つけました。ブルーベリー、チョークベリー、ジューンベリーでさえ、気まぐれな天候の影響を受けたのか、花実の付きは悪いようです。2011年の檸檬再生に期待しましょう。ところで檸檬の別名が枸櫞(くえん)で、だからクエン酸だということをWikipediaで習いました。
ジューンベリーの可憐な花の向こうに怪しい影。仲良く2羽で並んでいた鳩を追い払ったカラス。ファインダーで首を振っている様を見ていると、恐竜と近い縁であるという話にも納得がいきます。ピントはカラスには合わせられませんでした。