熱海の街を見下ろす急斜面に設計した住宅がやっと着工になりました。工事契約に訪れた伊東で手に入れたサンマです。メザシのサンマ版といった趣の、秋刀魚とはかなり違った脂のぬけたサンマの干物は、お酒の肴にぴったりです。あまりに素朴なせいか、お土産としての知名度は低く、表には出ていなかったりさえします。私も何年か前に地元の方に教えていただいて出会いました。今回のは、いつもの「山六ひもの」製ではなく、しかも「さんまのはりこ」と名がついていました。お土産の仲間入りをし始めているのでしょうか。
「炙っている香りに誘われて、おとうさんの隣にずーっと座っていました。しっぽだけ分けてくれました。」
杉並区梅里に設計した
[thyme]とクライアントとの偶然の出会いが[al domino]の始まりです。街に実存する作品を気にいっていただいて、新たなプロジェクトにつながっていく「建築の繋がり」は、建築家にとって何よりもうれしいものです。 [al domino]のたくさんの試案のなかからここに実現した、半地下の思いのほかのびやかな空間は、これからの仕事の中でも大きく発展していくような気がしています。
テーマ・カラーの
ヴァミリオンをところどころに使ってみました。すごく小さな「表札」も気に入っています。
室内は基本的にモノトーンです。包容力のある空間だと思います。
賃貸住宅としても評判上々、空きはもう2室しかありません。吉祥寺の人気と
tpoの機動力のおかげですね。
スタッフが我が家の受験生のために「合格銀杏」を届けてくれました。うれしい。背景の布はその受験生が私の誕生日に贈ってくれたものです。いい趣味でしょ。
「僕はからだが小さくて寒さに弱いので、最近は「お洋服」を着ています。飼い主はこういう「趣味」が嫌いなようでしたが、分かってくれて助かっています。」
24日は満月。明るい夜が続いています。はっきりと樹木の影がみえるほどでしたが、昨夜はうす曇、明るさもひかえめでした。日が変わる頃の[doghouse]です。まだみんな起きています。
不思議な縁です。[al domino]のクライアントと私は井の頭公園で出会っていたのです。街で出会うたくさんの犬友達はおおむね飼い犬の名前だけで識別されるので、飼い主のことはほとんど記憶にないのですが、シーズーのモモちゃんのことははっきり覚えています。サッカー犬モモちゃんの勇姿は
ultramomoでご覧ください。
賃貸のお問い合わせは
tpoへ。
「家庭内広場」は上階のギャラリーへつながります。幅を広く取ったことで廊下とは違う「場」になりました。
非常勤講師をしている日大居住空間コースの卒業制作の中間審査に行ってきました。クリティックは私にとってはいつも真剣勝負。つい厳しいことを言い過ぎてしまうこともあります。
写真は2006年に居住空間コースの学生と先生たちが[doghouse]に集まったときのものです。この時はパエリヤ、会津蕎麦などのごちそうにピアノも加わりました。我が家のピアノからそれまで一度も出たことのなかった力強い華やかな音がでました。一人残らずピアノのまわりに集まりました。
猫も酔っ払っています。
吉祥寺四軒寺に賃貸集合住宅が間もなく竣工します。[al domino]という名前はAl JolsonとFats Dominoという2人の音楽家の名前から出来ています。音楽好きのクライアントによる命名です。写真はクライアント・ユニットの吹抜け空間。風が抜け、光あふれる「家庭内広場」です。賃貸のお問い合わせは
tpoへ。
Fats Dominoのトリビュート・アルバム
Goin' Home: A Tribute to Fats Dominoが素晴らしいできばえです。ニューオーリンズのハリケーン禍への支援も兼ねたニューオーリンズから生まれた音楽賛歌になっています。Elton John 、Allen Toussaint 、Paul McCartney、Dr. John 、Randy Newman 、Neil Young 、Norah Jones 、Lucinda Williams、Los Lobos。参加アーティストの顔ぶれも豪華です。
気持ちのよい玉川上水でした。もちろん犬たちと一緒です。
[doghouse]では、スリガラスに陽があたって、こんなシルエットができていました。一瞬です。
既存の住宅をレッド・シーダーのルーバーですっぽりくるみました。開かずの窓の外側に小さな[街庭]が生まれ、予想以上に快適な半戸外空間になりました。視線をほどよく遮るだけでなく、西側から差し込む低い日差しをカットするようにルーバーの角度を決めています。
背景の高層建築のうち都庁以外は2年前には存在しませんでした。急速に街が変貌しています。
2005年11月18日の[all'aperto]です。一番奥の紅い葉はジューンベリー。この時はお向かいの家の松がよく見えていました。
2007年11月18日ほぼ同じ位置から。手前のシマトネリコは2年でこんなに背が高くなりました。檸檬の木が大きくなって手前のブルーベリーの紅い葉が見えています。
「室内」編集部にいらしたころからお世話になっている鈴木さんと佐野さんが[doghouse]に取材にいらっしゃいました。いつものようにhayaはおおはしゃぎ。天候に恵まれ柔らかい陽光が差し込む中、想い出話もまじえながらの楽しいひとときでした。
寒くなってきたので、僕たちも一緒にトグロを巻いてお昼寝しています。
アッラペルト。イタリア語で「屋根のない」という意味だそうです。お隣の斉藤輝彦さんが[doghouse]の中庭につけてくれた名前です。今日はここでご近所3家族の持ち寄りパーティです。日が暮れた[all'aperto]に吹いた強い風に負けず炭火で鴨を炙りました。La Grande Dameを皮切りにたくさんのワインを楽しみました。豊かな楽しい宴でした。
目玉はイタリアから飛行機で飛んできた生ハム。斉藤さんが木工で生ハム支持台をつくってみんなで削ぎ切りました。今までに味わったことのない生ハムでした。
で、あくる朝の静寂・・・
奥さんの誕生日に
dos gatosでバースデー・ケーキを焼いていただきました。いつもは家族揃ってくるのですが、今年は勉強で忙しい子供たちを家に残して、2人だけのバースデー・ディナーでした。何年ぶりでしょう。いいものですね。
これは家に持ち帰ってみんなで食べました。
気持ちのいい朝です。陽光が[doghouse]のなかまで差し込んで犬猫たちも気持ちよさそうです。
1986年以来の飲み友達、前田仁さんが「ビビ」という猫の絵本を送ってくださいました。猫の絵本と言っても、猫好きのためでもなく、子供のためでもなく、作者の
田川一郎さんは出て行ってしまった飼い猫への「詫び状」と表現されています。ちょっとせつないけれども、心にほのかな暖かさの残る物語です。
写真は私の知り合いの中で一番の別嬪の猫で、中学の同級生のために設計した[鵠沼海岸の家]の住人です。名前は「雛」です。
「ビビ」という名は田川さんが栽培しているブルーベリーからきています。
blueberry → BB → ビビ
これは[doghouse]の今朝のブルーベリーです。真っ赤です。
地球温暖化を考える集いに参加しました。Jリーグの岡田武史さんの講演にあったアメリカ先住民のことわざ「地球は子孫からの借り物」が強く心に残りました。
会場の彩りとなっていた柿の実と野草です。山ブドウは甘味も酸味もしっかりしていて、おいしい。
建築雑誌の取材で
[金沢文庫の家]を訪れました。
早くも(予定どおり)新しい住人が増えていました。マル君。ボストン・テリアとミニチュア・ピンシャーのミックス。まだ2ヶ月にもなっていないほんとうの仔犬です。ものすごくかわいい。黒に近いこげ茶色が空間にフィットしています。この家は中庭と室内が連続しているので、ワンちゃんにも居心地よくできているはずです。
中庭の外土間に面したところに見慣れないモノがぶらさがっていました。子供さんたちが栽培・収穫した蕎麦を乾燥させているところだそうです。軒先に等間隔にねじ込んだヒートンが思わぬことに役立ちました。
後ろの壁はこんなふうになっています。フレキを着色ウレタンで染色しています。ペンキやさんには苦労させてしまいましたが、素材感はしっかり残りました。
Bob Dylanの変わり続ける人生の虚実を基に製作された映画
I'm Not ThereのサウンドトラックCDが届きました。収録されている34曲はすべてDylan作品。そのうち彼自身が歌っているのは40年前録音のタイトル曲のみですが、残りのカバー曲がSonic youth、Calexico、Jeff Tweedy、Los Lobos、Jack Johnsonなどかなりの力作ぞろいです。Dylanを演じるのが6人の俳優で、リチャード・ギアもいればケイト・ブランシェット(この作品でヴェネチア国際映画祭優秀女優賞受賞)もいれば黒人の子供もいる、という設定だけでも興味がそそられます。公開(されるのかな?)が楽しみです。
photo by M.Matsushima
マニュアル撮影に挑戦してみました。結果をすぐ検証できるデジカメの威力発揮ですが、今のところはまだまだ初心者レベルです。右側の壁の小さなあかりは、壁に開けた穴にミニ球を入れただけの簡単なもので、自然な感じが気に入っています。
Dollyの飼い主の結婚式に出席しました。ファンタスティックな一夜でした。小川晋一さん、谷内田章夫さん、高木栄一さんと四人でじっくり飲んだ二軒目のバーでは闇に近い空間にボッテジーニが流れていました。三軒目では美しい花嫁さんとゆっくり話ができました。小川さんのもとに参集した教え子たちの結束力が印象的でした。四軒目のバーDolphyのマティーニは絶品でした。オイル漬けのオリーブが別皿に添えられていました。ゆっくり豊かに時は流れていきました。
photo by Y.Nakagawa
犬たちと散歩に行く時に必要なモノが玄関脇にこうして置かれています。中央が20年くらい前のトルコ旅行で入手した使い古された袋。ラクダの背中にかけて使われていたものだそうです。左は
「トラカムバック」。ネーミングがいいですね。野生のトラの保護とネパールの女性支援を目的とした阪神タイガース公認のフェアトレード商品です。虎を応援しながらいろいろなことに、ほんの少しずつですが、役に立つのがとてもうれしい。この中に犬の糞の後始末に必要な水、袋、紙を入れて散歩にでかけています。買い物ではLサイズのトラカムバックでレジ袋削減を心がけています。
僕たちもトラカムバックが好きです。
今日は朝から雨。やっと秋らしさが深まってきた[doghouse]の植物です。
ジューンベリー。初夏にかわいい赤い実をつけます。
アロニア。なぜか実がついています。
ブルーベリー。おいしい実がなります。上のほうは野鳥、下のほうを犬たち、残りをわれわれが賞味します。
自由が丘プロジェクト[baoli]の安全祈願祭が熊野神社で執り行われました。建築基準法等改変後、初めての着工です。審査上未知の領域を極力避けた結果、影響を最小限にくい止めて設計契約から5ヶ月での着工となりました。できあがる建築の質とはおよそ無関係の多大な労力は嘆かわしい限りです。方形の中庭がすべて階段になっている小さな都市的空間が2008年秋には誕生する予定です。
控え室の卓上に目がとまりました。
熊野神社の境内には、周囲の賑やかな街とは異なり、ゆっくりと時が流れていました。すぐそばにあった蕎麦屋「福松」がなくなっていたのは残念でした。
事務所の近くにある台湾家庭料理のお店
[吟品]でいただいたメジャー「風水尺」です。なんと寸法にも吉凶があるようです。興味のある方は
こちらをどうぞ。
去年4月に竣工した
[蒲田の家]を久しぶりに訪れました。小さな住宅を研究課題としている大阪市大の学生さんと一緒です。
薄日のさす[縁]はNeil Youngのトロントでのアコースティック・ライブがぴったりはまっていました。
この感覚がよくわかります。
時計も納得です。
モノトーンの空間に色が映えます。
こんなにたくさん「犬」がいました。
厳選されたモノが絶妙の「間」で置かれていました。空間をかなり繊細に堪能していただいていることがよくわかります。研究のテーマである「狭さ」についての質問への「狭いとは思っていない」との答えが印象的です。数量化し難い空間の質を学生さんは感じ取ってくれるでしょうか。
ちょっと季節はずれのような気もしますが、[doghouse]のイモ?の葉にカタツムリが這っていました。
富士山の麓、大自然の中
[Music & Rhythms in Fuji]で音楽を楽しんできました。お誘いくださったのは、ステーションの田村光男さん。1986年のHeartland以来の飲み友達で高校の先輩でもあります。田村さん、ありがとう。
森の中の立方体のエディキュラ。この結界から「場」がひろがっていきます。
モンゴル、韓国、インドそして日本。太鼓、踊り、笛、歌などが森の中の其処此処から湧き上がり繋がって「音楽と踊りの時」が瞬く間に過ぎていきました。大自然の懐の心地よさは格別でした。
たくさんのLPが棚におさまりました。
トイレの植物がきれいです。
紙皿にマークをつけました。左の木下マークに刺激されて、小学生のお子さんが右の紙皿を仕上げました。
今年の9月に竣工した[金沢文庫の家]で宴がありました。携わった大工さんたちがすべて集まり、われわれも含めて20人近くにもなった宴が、中庭にすっぽりおさまりました。写真は中庭で炭火をおこしているところです。
こんな風に使われています。
調度品のひとつひとつがみごとに空間に溶け込んでいるのもとてもうれしい。生活が始まってから気づかれた空間の魅力のあれこれをご家族が熱っぽく聞かせてくださり、私はすっかり酔っ払ってしまいました。
私の設計事務所がある「二軒家アパートメント」のペントハウスに卯年の仲間が集まってお月見をしました。
[doghouse]のカーテンボックスにはさまざまなものがぶらさがっています。シナ合板を墨色に着色した壁面がいい背景になっています。