whatshername

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街中に張り巡らされている電柱電線網は日本独特の鬱陶しさだが街に棲む鳥たちには喜ばれているようだ。鳥撮りにとっても樹々の中に姿を消されてしまうよりは格段にいい撮影環境を提供してくれる。肉眼では種類を識別できないほどの距離からほぼ反射的に撮ったこの写真に颯爽と写っているのはカラスでもハトでもないようだ。Whatshername。PPMのAlbum 1700というレコード番号をタイトルにしたLPでPaul Stookeyがソロで唄うウッドベースが効いたジャジーな曲。この後にスリーフィンガーピッキングの柔らかい爪弾きで始まるBob Dylan's Dreamが続く渋い選曲がみごと。1967年の私はDylan作品の方は聴いたこともなかった。収録曲のLeaving on a Jet Planeが2年後の1969年になって大ヒットしている。ヤマハで輸入盤を入手した当時高1だった私は星稜祭の放送部の出し物の一つとして番組を制作した思い出がある。自ら選曲し原稿を書いてアナウンス室の同期の女の子が読んだ。「マリーさん」を「マリー」に直された。生真面目だ。サテライトスタジオは一ツ木通りのガラス屋から大きな厚い硝子を借りて来て作った。重い硝子を数人で持って遅刻坂を登るのは大変だったが懐かしい思い出だ。

ターレ

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ついに築地から問題の豊洲へ市場は移った。閉場間際の感動の築地体験で走り回る姿に目を見張った「電気運搬車」も例外的に場外を自走して引っ越したそうだ。その新聞記事で「ターレ」と呼ばれていることを学習。語源はturret truckで、小回りが利くように駆動部が円筒状になっていることからイタリア語で小さな塔を意味するtorrettaから名付けられたのだそう。意外な建築用語つながりが面白い。

gargery

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2003年にキリンビールの新商品のパイロットショップ[gargery house]を南青山に設計した。gargeryは料飲店のみで販売されrhytonと称する専用グラスで楽しむスタウト。 heartlandの時と同じように立ち上げのチームに参画させてもらったので思い入れも深いのだが家では飲めないので「マイ・スタウト」にはなっていない。そのチームで知り合ったBさんとはfbで再会して彼の「自撮り劇場」が愉快なのですっかりファンになっていた。駅貼りのポスターの前で自撮りをしてドラマのある映像を創り出しているのだが、私などはお気に入りのポスターを撮るだけでも人の眼を気にしてしまうのだから、彼の大胆不敵な所業には感嘆してしまう。ネット上でけっこうな人気を博しているようでついに初めての個展が渋谷のんべい横丁で開催された。3坪ほどのカウンター空間の後ろの怪しい急な階段を登った不思議な空間が会場で狭いからということもあるけれど満員御礼。暫く別の店で飲みながら空きを待った。お気に入りのコもたくさん写っていてうれしい。何よりも十数年ぶりのBさんとの再会がよかった。たくさんの興味深い出会いもあった。のんべい横丁もこうして内に足を踏み入れてみると存外魅力的な飲食世界だ。楽しかった。オイルサーディン缶ごとあたためもコンビーフマヨネーズ添えもよかった。

栃の実

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「荘」の「峠」で珍しい栃の実に出会った次の日に新宿御苑に行った。秋の長雨が途切れた後のくっきり晴れ上がって少し暑いくらいの御苑は気持ちよかった。台風由来の折れた枝葉があちこちに散らばっているのを見て気持ちがざわついた。ガイドマップにある「セイヨウトチノキ」に吸い寄せられるようにいつもはあまり歩かない路を進んだ。路をはずれて付いて行くと前日カウンターの上で出会った実がいっぱい散らばっていてうれしい土産に。秋、ですね。中には栗とよく似た実があり、徹底的に渋抜きをすれば食べられるので食糧難の時代には救荒作物となっていたそう。写真は[bigdog house]に集まったお気に入り。楽しい。

my whishlist

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フェイスブックの使用には少なからず弊害があるようで学生たちの多くはfbを離れて(fb傘下の)インスタに移動しているが、うるさいくらい溢れている情報に紛れている信頼できる人のおいしい店情報は相当な確率で役に立つ。そうしてnotesのwhishlistに記録されていた八丁堀の「ロダン」にやっと行くことができた。洋食屋系の「かつカレー」の先ずはデザインにノックアウト。ハヤシに近い暗褐色に淡い辛子色のライン。おいしかった。お店の雰囲気もあたたかくていい。スタンプカードをいただいてしまった。某誌編集長のNさんありがとう。本郷の「えぴてん屋」もよかったよ。どうでもいいことだが私の外食条例は先月の改正からカレーもカツもチェーン店以外のものは対象外となっている。

荘 栃 峠

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大塚聡さんと小西恵さんが細工町に設計した集合住宅「荘(かざり)」に開業した焼き鳥屋「峠」に行った。宵闇に溶け込んだ黒い外壁の建築の1階角から漏れ溢れる明かりに優しく迎えられる。飾りを削ぎ落とした外観がそのまま続く抑制されたインテリアが私には心地いい。モノトーンの空間の中でコの字の白木カウンターが映える。酒の品揃えに店のこだわりがある。当然常温の酒はない。近頃流行のヌーベルではなく直球勝負。大将の人柄が伝わってくる旨さだった。カウンター奥にさりげなく置かれた見慣れない木の実は栃の実だった。幸せな心持で店を後にした。私の建築にもいい店が入るといいな。

my back pages

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美味しい焼き鳥の後LPが聴ける神楽坂のバー家鴨社に寄った。ジャズの店は多いがここではロックも歌謡曲もあるのがユニーク。入った時はアグネスチャンの英語のカバーがかかっていた。PPMのDay Is Doneなんか歌ってたんだ。3年ぶり4回目なのだがマスターがすかさずディランのAnother Side of Bob DylanをだしてくれたのでB面を所望。満席のほかの若い客には申し訳ない気もするが、うれしい。1964年のギター1本の粗い歌声をスピーカー正面の特等席で楽しんだ。その中の1曲My Back Pagesは珍しくキース・ジャレットが演っていて、次はそれ。見事な選曲。ドライ・マティーニがぴったりだった。ここのはオリーブ別添え。私はmy back pagesというよりto ramonaの心地のよい夜。

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木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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