野岩鉄道がどこを走っているのかご存知の方は少ないでしょう。廃線になる路線が多い中、1986年に東武鉄道鬼怒川線と旧国鉄会津線を繋ぐかたちで開業した正真正銘のローカル線です。下野と岩代を結ぶことから野岩で「やがん」と読みます。会津高原尾瀬口駅付近を稀に走る車両を温泉の広間から狙ったショットです。裏磐梯への道中、東北自動車道の渋滞を避けて那須から南会津を抜け、以前から気になっていた野岩鉄道の走る山里に惹き寄せられてしまいました。このあたりではちょうど桜が満開。芽吹き始めた早緑の若葉とともに穏やかな春の景色がひろがっていました。

コート・ド・ニュイのシャトーの一つクロ・ド・ヴージョClos de Vougeotはもともとは修道院。淡い褐色の石灰岩で出来たブドウ畑の真ん中に同じ石で出来た建物が凛として建っています。

建物の中庭のようすです。花の色彩が効いています。

壁にワインのボトルが積み重ねられているだけなのですが、絵になっています。

お隣の畑はロマネ・コンティRomanee Contiです。十字架の下に見える石垣のことをclosと呼んでいて、この地域では畑の境界にclosを築くことから畑の区画そのものをclosと呼ぶのだそうです。

これは別のワイナリーの地下にある竣工間際の貯酒庫。今回の旅の目的の一つはワイナリーの建築を学習することですから、空間的にも設備的にもかなり専門的な視点で視察しています。ついでにテイスティングもします。床仕上げができていないところには砂利が敷かれて、その上にワインの樽が並べられます。砂利の下は地面になっていて地中のほどよい湿気がそこから上がってくるのだそうです。初めのうちはグラスにしっかりと注がれるおいしいワインを全部飲みほしていましたが、適宜床の砂利のところに吐き捨てるのが流儀なのです。数種類は出てくるのですから、確かに、そうしないと酔っ払ってしまいます。ただし、まわりをよごさずにかっこよく吐き出すのは簡単ではありません。

猫は餌を一時に全部は食べずに残しておく習性があるようで、我が家では犬の餌入れが常に空なのに反して猫の餌入れにはいつも餌が残っています。犬たちが日常的には届かない、少し高い所に置いてあるのですが、フクは歳のせいか抑制がきかなくなり、ちょっと目を離すと、例えばテーブルの上に身を乗り上げてペロッとたいらげてしまいます。それどころか時には近くに私がいることを忘れて堂々と盗み食いをし始めて私を慌てさせます。ほんとうに歳なんだなあ。だいじにしてあげなくっちゃ。ということで、長い時間自動車に乗るのはつらいようなので、今回の裏磐梯行きでは、フクがうちにきて以来初めてのお留守番になりました。

Bob Dylan欧州公演も残り1日。5月5日のダブリンでアメリカでも初登場1位となった新作CD"Together Through Life"から
If You Ever Go To Houston が演奏されました。
会津若松で見つけた粋な洋食屋さんです。時の積み重なりがところどころに姿をのぞかせている街歩きで出会いました。いい街だなあ。

ちょっと前のことになるのですが、神楽坂の小さなフレンチで建築家の
椎名政夫さんとご一緒した時に、どういうはずみかラテン語で島を意味するinsulaには共同住宅という意味もあるという話から、イタリア語で島を意味するisolaは街区だという話になり、イタリア建築談義に花が咲きました。その時の「イタリア」のご縁で、椎名さんが伊藤公文さんの編集になる私家本『豊田博之1946-2000』を届けてくださいました。みごとな装丁のグレーの箱に納められた「建築と家具」「人と作品」「著作と写真」と題された3冊は54歳で亡くなられた建築家・豊田博之さんの追悼集。ずっしりと重みのある書籍です。内容の紹介は
難波和彦さんのブログ(2009年1月21日付)と
小川守之さんのブログ(2009年1月24日付)にお任せしましょう。

バラが次々に開いています。これはJacqueline Du Pre。夭折したチェロ奏者の名前がそのまま品種名になっています。香りがとてもいいのだそうです。白い花弁のなかにのぞく蕊が可憐です。思い切って超接近してみました。こんなに美しいのは開いてからはほんの一日くらい。その儚さもいいのでしょうね。

[thyme]で赤ちゃん誕生のお祝いパーティ。
[laatikko] のクライアントのような聡明な建築好き女性に成長するようにLEGOをお祝いに贈ろうと考えていましたが、おくさんのアドバイスで吉祥寺の
nikitikiへ。子供たちが小さい頃よく行った、かわいいモノいっぱいのおもちゃのお店です。建築家夫婦の赤ちゃんにはあの鮮やかに着彩した木の小ピースが集まったパズルのようなオブジェのような積み木?がぴったりのはずです。が、お店について
kosenのぬいぐるみを見て気持が揺らぎました。建築家の子供である前に先ず女の子なのだから「かっこいい」よりは「かわいい」。暫し悩んだ末に結局選んだのは私のお気に入りの褐色の子ウサギ。そう言えば娘が小学校の時に買ったペルシャネコの「ペル」も、いつだったかおくさんにプレゼントした黒猫の「ザネリ」も、何故か今は私の部屋にいます。かわいいなあ。

[thyme]のまわりの植物もこんなに成長しています。一階の角にあるピアノと厨房のある小さな空間からはブログ
「アトリエタイム」が発信されています。