理想

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photo:三鑰彩音「曖昧」(部分)

三鑰彩音の「曖昧」。髪の毛の表現に現れる不思議なトーンが私には新鮮。技法欄には岩絵具・水干・金箔・高知麻紙とある。水干を調べたら岩絵具の一種だそう。もし自分の思うままに理想の女性を描くことができるようになったとすると私はどうするのだろうか。
 

警戒

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photo:石橋暢之「有楽町」(部分)

石橋暢之の「有楽町」は写真を元にボールペンで描きこまれた細密画。鐡道ファンにはたまらない画題に引き寄せられる。それにしてもよくこんなに細かく描けるものだ。鐡道ファンがある一線を越えて深みにはまるとしたらおそらく一眼レフが引鉄だろう。警戒。
 

感心

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photo:遠藤美香「宙返り」(部分)

絵画のゆくえ2019展。東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館というなんとも間怠い名前の美術館に行ってきた。まだ著名とは言えない公募コンクール「FACE」受賞者の近作を展示することで「絵画のゆくえ」を探る狙い。大きな期待をしていなかった割には面白かったので、写真OKということもあり、印象に残った3点を撮った写真をアップします。遠藤美香の幅5m近い大作「宙返り」の中でひときわ目をひいた猫の姿。木版画での濃淡表現の技に感心。

dylan

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my favorite page-a-day。sonymusicは商売がうまい。去年はオンラインで配信していたディランの詩が書かれた「日めくり」をアナログ化してしまった。毎朝詩を読んで曲名を当てるゲームは楽しいのだが、曲数は優に1000を超えているし読み込んでいない詩も少なくはないので、正答するのはそれほど容易ではない。奥は深いのだ。商品として丁寧に作られているのだが価格がWorkman製の3倍くらいする。箱とディラン千社札小風呂敷付きの特別版も用意されていて、私のような人は入手せざるを得ないことを読まれている。こういう無駄遣いは元気の素なので費用対効果は実はかなり高い、と言ってしまうのは強がりだろうか。

bird

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my favorite page-a-day。同じWorkman製の鳥版があったのでAmazonでゲット。National Audubon Society監修の学名も記載された「日めくり」。Gallery Calendarではない分デザインや写真の質がイマイチ。日本にはいない鳥が大半なので来年はやめよう。世界中の鳥にまで趣味が拡がってしまったらトリ返しがつかない(笑)。

dog

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my favorite page-a-day。Workman製のDog Gallery Calendarはいい写真が多くデザインもすっきりしていてはもう10年くらい前から愛用している。17年も一緒だったラブラドールのfukuが亡くなったのは7年前の1月。息を引き取った日は[長崎のヴィッラ]の地鎮祭でどうしても戻ることができずに翌朝一番で帰った。今はもう身近に犬はいないからなおさらこの日めくりを楽しみにしている。

尉鶲

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新宿御苑の鳥。下の池の東の端に「日本で最初の擬木橋」があるのはどうでもいいのだが、橋の東側は鳥たちの水飲み場になっている。入園してまもなく通りかかった瞬間に動きを察知してカメラに収めた。ズームしている間に姿は消え、暫くは様子をうかがっていたのだが戻っては来なかった。ジョウビタキのメスのようだと思ったが実はシジュウカラのようだ。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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