Bottesini 090425
斎藤輝彦さんのリサイタルへ。Eccles、Bruch、Ravel、Gluck、Faure’ときてAmazing Graceを挟んで十八番のBottesini。素晴らしいコントラバスを吉岡裕子さんの透明感あるピアノと共に堪能しました。配られた演者自らの曲目解説も力作です。Bottesiniに「コントラバス史上最大の人物であり、これから人類が何千年生き延びようとも彼を超える者は出てこない。」と最大級の賛辞を送ったついでに「残念ながら、芸術の世界も地球の資源のように有限なのである。」と演者の史観が顔をのぞかせるといった具合です。クラシックはほとんど門外漢といってよい私は「そうか、ディランと同じか」というふうに納得です。今回の3曲のBottesiniは特に難曲が多いようですが、私はそういうテクニカルな部分よりも、なんといっていいかわからない音楽の香りのようなものにかなり惹かれています。ヴァイオリン協奏曲を時々聴くBruchの「コル・ニドライ」も発見でした。満足のリサイタルでした。開場の調布グリーンホール小ホールは大ホールの音が漏れてくるひどい設計だったのだけは残念。会場にはGrappa村のMarco親子も。彼らは一昨日Earth Dinnerを開催した代官山のDeLonghi’sのシェフErnestoさんの同郷の知り合いでもあります。おもしろいリンクですね。Earth Dinnerでは食材のことを少しでも体感しようと、私も厨房に入りErnestoさんのご指導の下、フキノトウを微塵切りにしました。今朝は散歩が終わりかけたころから冷たい雨。塀の上から庭に降りてきている薔薇も雨の中です。
2009/04/25(Sat) 08:28:16 | doglog