ふるさと

美しい国土にそれぞれのふるさと。長崎からの帰りの飛行機からの眺め。御前崎、駿河湾、三保の松原そして富士山。きれいだなあ。左下の海辺のエリアが浜岡原発。運転休止中とはいえ、たくさんの核燃料が使用済核燃料と共に水の中に潜んでいます。
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長崎 8月9日

長崎への旅¶爆心地は静かでした。原爆落下中心碑と浦上天主堂遺構を望遠で切り取りました。下村脩さんの「私の履歴書」に、観測機器をつけた落下傘が原爆の直前に投下されていた話が載っていました。「実験」でもあったわけです。
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土の学校

丹波篠山は河合雅雄さんの「少年動物誌」を映画化した「森の学校」の舞台でもあります。お気に入りのこの映画もあって篠山への思慕を募らせていただけに、鹿や猪が出没する森、登り窯、古民家などを舞台に左官職人・久住章さんの華麗な鏝さばき、という固定概念ができあがってしまっていました。ところが達人の頭の中は、左官の原点としての「土」だけ。素朴な土積みの灰屋を何点も見て回わって、こちらの頭もようやく「土」に切り替わりました。筍、黒豆、ぼたん、蕎麦などで形づくられていた昼食のイメージもご案内いただいた「アッちゃん食堂」でこなごな。地野菜の小皿ではなくカツやカレーやうどんが定食になったどこにでもある定食屋さん。同行の猫おじさんはカレーライスに生卵を二つ落とし、私はうどん定食。きざみよりずっと幅広の揚げにとろろ昆布の入った出汁は納得でした。圧巻は久住さんのご自宅。地面に合わせて傾斜する床には淡路瓦がでこぼこに敷き詰められ、建築を構成するすべての壁面は湾曲していて、やはり土塗り。想像していた左官の粋を凝らした数寄屋とは遠い世界でした。これはこれで貴重な体験。残念ながら写真は非公開です。京都・白河院まで戻ってのスライド・レクチュアには、ペルー、ジェンネ、トゥンブクトゥーまで登場し、圧倒的な「土の学校」を締めくくりました。
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篠山 灰屋

灰屋、「はんや」と読みます。土を積み固めてつくった小さな構築物の上に屋根を載せた小屋で、中で藁などを焼いて肥料にする草木灰をつくるのだそうです。ここ篠山の他には奈良と山口県豊浦にだけ同じような小屋があるのだそうです。土の積み方にいろいろと種類があります。山に囲まれた稲田の風景に溶け込んでいました。篠山、「しのやま」とも読むんだなあ。
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丹波篠山

丹波篠山、京都の旅。一日目は左官の久住さんのご案内で篠山に残る「土積み」を見て回りました。
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長崎 模様

長崎での一夜の宴卓から切り取った1枚。和でもなく、唐でもなく、長崎、と感じました。100805.jpg

長崎 夕景

港の入口に架かる女神大橋での夕暮れ。暑かった一日の終わりの海風が涼しい。長崎は暑いとみんな言うけれども、今の東京の重い暑さとは違うと思いました。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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