夏の季語で、強い日差しのもとで鬱蒼と茂る木立の下の暗がりのことだそう。同じ意味の「こしたやみ」の漢字「木下闇」は私には美しくないなあ。
-子供たちからの誕生日プレゼントはピンチョスの本と桑酒。みごとな選択です。うれしい。ピンチョスのレシピの構成が私好みなのはさすが。読んでいるだけでも楽しい。近江木之本に450年前から続く
山路酒造の桑酒はほろ苦い葉っぱの香りがする珍しい飲み物。ペルノーのニガヨモギの香りとちょっと似ているかも。隠れた伝統をよく見つけて来てくれました。
「国立さんを囲む会」のメールが届きました。できるだけ多くの人に参加していただきたいのでここにアップします。拡散よろしく。
[趣旨]
手をつないで五重の輪をつくって、国立競技場を囲もう。改修案を検討する前に、国立競技場を解体させない。
[内容]
7月5日3時、国立競技場隣接の明治記念公園に、集合する。順次、国立競技場外周に沿って、前後で手の届く距離を保ちながらデモ行進する。最後尾が外周に達した時点で行進を止め、その場で一斉にお互いに手を繋いで輪をつくる。輪が完成したら、そのまま集合場所にデモ行進しながら戻って解散する。
[スタイル]
誰でも、楽しく、のんびりと拡声器を使わない。党派性を超える。事故のないようにゆっくり歩く。せっかくだから青いものを身につけ、スマホで「デイドリームビリーバー」を鳴らして。
[背景]
新国立競技場の計画は、何もかもおかしい。決め方はインチキでコソコソしているし、計画だって場違いなデカさ、役立たずのくせにお金もいくらかかるか分からない。ツケばかり回すのは勘弁してほしい。こんなのを見て見ぬふりはしたくない。おかしいと思ったらみんなで集まって、おかしいと素直に穏やかに伝えていこう。社会はみんなでつくるものである。お上が勝手に決めるものではない。公共建築も都市景観もみんなでつくるものだ。自分たちの暮らしや街、社会のことは誰よりも分かっているから、みんなでつくればずっといい知恵が集まる。五輪を人の手でつくろう。
武満徹の「雨の樹 素描T」で始まり、ドビュッシー、プーランク、バルトーク、野平一郎、ラヴェル。アンコールのプーランク「エディット・ピアフに捧ぐ」の後に朗読
――「雨の木」というのは、夜なかに驟雨があると、翌日は昼すぎまでその茂りの全体から滴をしたたらせて、雨を降らせるようだから。他の木はすぐ乾いてしまうのに、指の腹くらいの小さな葉をびっしりとつけているので、その葉に水滴をためこんでいられるのよ。頭がいい木でしょう。――(『「雨の木」を聴く女たち』大江健三郎)
そして台信遼作曲「秋霖抄」。6月14日。瀬川裕美子さんのリサイタル。よかった。
-閑話休題。よく晴れた日に家の近くで見かけたアゲハチョウはオレンジ色の花にご執心でした。
コーイケルホンディエのマル。今日16日が2歳の誕生日。毛がかなり伸びて来てちょっとコイケルらしくなってきました。体重7.0kg。小型です。
マルとクウが仲良く形をそろえてお昼寝。平和だということなのかな。気持ちよさそうだなあ。
陽に透ける緑はジューンベリーの若葉。実を啄みにやってくる鳥を狙ったカメラの無数のアウトテイクの1枚。
井の頭公園の武蔵野のおもかげの中に差し込む陽に浮かび上がる白い標識は植物の調査のための目印。
線の上の仲良しは測距の光線に少しも揺るぎませんでした。
花びらを透ける光が作り出す薔薇のもうひとつの顔。バラのかげりはまた別のひとつの想い出。
犬たちは傍らが好き。少し距離を置いて何かが起こるのを待ちながらそのうちに眠ってしまったりしています。
ジューンベリーが熟し始めると鳥たちが羽繁く通ってくるようになります。それらを望遠で狙っているのもまた楽し。
そてつすくすく。目に見えて伸びていくこの時分がひときわ瑞々しい。