「仔犬のハヤは、おなかがすいたときやお留守番で寂しかったときなどに、ひどく気が荒くなって、わたしに噛みかかったりします。けっこう素早いからかまってやるだけで一仕事です。わたしは仔を生みませんでしたが、こういうのが母親の仕事なのでしょうか。よく「若いね」と言われますが、これが若さの秘訣なのかもしれません。」
[松原のduplex]のお隣の建築のオープンハウスのご案内をいただいて出かけました。なんとさらに隣も建築家の設計。真ん中が
伊藤博之さん。右が
小谷研一さん。似たような敷地形状で建築家住宅が三棟並ぶのは珍しいことでしょう。三者三様の個性で固い街並みを形成しています。ちなみに建築家生年は左から1951、1970、1975です。「僕のは真面目だよね」との感想に「僕も真面目です」と伊藤さんに返されました。ここちよい緊張感のひとときでした。
久しぶりの[松原のduplex]。植物が内外ともさらに増えていました。「冬でも暖房がいらないの」とのクライアントのコメントに一安心。立派に成長しているようです。うっかり後に打ち合わせを入れてしまっていたため、蕎麦屋で一杯のお誘いに応えられなかったのは、反省。
道路側ファサード。花が絵の一部に溶け込んでいます。右下のオレンジドアを開けると土間が道路につながります。
国の内外を問わず、旅の最も大きな楽しみは「おいしいもの」です。インドはお酒の文化は根付いていないようですが、カレーだけでなくいろいろ出会いがありました。
露天のライム・ジュース屋。生水は絶対危ないとのこと、トライしませんでした。視覚的に惹かれて撮りました
。
2,3種類のカレーにナン、チャパティなど。きわめて一般的な食事です。おいしい。
飲み物はスパイスのきいたチャイ。甘いお菓子がついています。
チャパティを焼いています。
国内線の機内食。ミント・マヨネーズというのが好まれているようです。
外国人用でしょうか。おいしいビールもつくられています。独立記念日にはデリーのホテル・レストランでさえ酒類が飲めませんでした。
「おかあさんが新しい首輪を買ってくれました。からだの模様とマッチしていてかっこいいでしょ。僕たちがいるおかげで、おとうさんは『犬通の建築家』になっているようで
産経ニュースにも
[al domino]と一緒に載っているようです。」
一日でこんなに違います。開花ですね。今朝6時はくもり。旧式デジカメの手持ち撮影には明るさがたりません。
定点観測のつもりですが、ズームが少し違いました。2枚下の写真とほとんど同じで面白くないので、今朝立ち寄った国立のプロジェクト予定地で撮影した「桜を啄ばむ鳥」に差し替えます。これはピントが甘い。
「いやぁ、参りました。エサが空になったことをおとうさんが報告しなかったのです。折悪しく、わたし以外の家族全員で八雲のおばあちゃんの誕生祝いにでかけたりしたものだから、まる2日間ワン公のエサ(まずい!)と鰹節で耐え凌がされました。」
玉川上水とむらさき橋で交わる成蹊通りはみごとな桜のアーチになっています。今朝はこんな感じ。もうすぐ開花でしょう。
今日3月22日と明日23日三鷹市芸術文化センター B1F第3展示室で開催される
未来をのぞく住宅展に参加します。住宅の模型や写真と一緒に木下が一日中会場でお待ちしています。会場の三鷹市芸術文化センターはわが町には分不相応な感じの立派な施設で、第二国立劇場をコンペで勝ち取った柳澤孝彦さんの設計です。
三鷹駅から15分くらいの道のりの途中にお酒がおいしく飲めて且つ蕎麦が上質な[犬印]蕎麦屋が2軒あります。「桂庵」は今よりもう少し駅に近いところに開店した頃は、(せいろに海苔が散らされた)ザル蕎麦を注文した客を叱ったりする、「うるさい」系の店主でしたが、ここのところそんな感じではないようです。ここと去年惜しくも閉店した「川義」との中間くらいに新しくできたのが「きびや」。気さくな感じのおいしいお店です。お酒はまだ飲んだことがありません。今日明日は天気が良さそうなので、帰りに玉川上水、井の頭公園を散歩して吉祥寺へ足を伸ばすのもいいかもしれません。もうすぐ開花しそうな桜並木にまじって、山桜や梅の花を楽しむこともできます。吉祥寺には[犬印]たくさん。吉祥寺通り沿いの「上杉」は、ワサビ別注のこだわりが納得の蕎麦。南口「ほさか」は駅前の雑居ビル地下にあり一見ハズレのような立地ですが侮れません。ちょっと酒よりかな。北には「吉祥寺砂場」「まつや」東には「よしむら」もあります。またの機会に詳しくご紹介しましょう。
というわけで今朝7時の玉川上水「風の散歩道」です。
設計事務所「ワークショップ」を3人で始めて4年目、私が31歳の時に4ヶ月間の建築の旅に出ました。アメリカ合州国。グレーハウンドを乗り継ぎYMCAにまで泊まってひたすら建築と都市を見て回りました。一つの主題は国中に散在するルイス・カーンの作品。当時すでに廃墟だったオリベッティの工場、トレントンの入浴施設、フィラデルフィア郊外の住宅などかなりマイナーなものまで制覇しています。そして2007年、インド亜大陸のカーン。ダッカは大切に取っておいて、アーメダバードのインド経営大学に到達。一人旅ならば半日はここで過ごしたと思いますが・・・。
カーンの建築の感動的な部分はどこでも「光」でした。北米の作品では光の扱いはかなり繊細であるのに対し、ここインドでおおらかな感じなのは気候風土によるものなのでしょう。
どこまでもカーンです。
トンネル状のピロティ空間のスケールが面白いと思いました。
美しい階段。
昨日夕刻からずっと雨。左上の葉は乾き気味だったストレリッチア。若葉が日毎に増え続けている元気いっぱいのバラ。ピンク(とはちょっと違う)の可憐な花が目を惹くクリスマスローズ。デッキの真ん中で雨を楽しんでいます。背景の椅子はビッグドッグ・ハウス竣工時以来30年近く愛用しているベルトイヤ。お世話になってきました。
今朝の音楽は昔懐かしいPPMの比較的新しい再結成後1995年作品PPM&。タイトルが示すとおり多くのゲストを迎えての快演です。Judy Collins、Emmylou Harris、B.B.King、John Sebastian、Carly Simon・・・ゲストの名前だけでもすごいでしょ。メキシコからの流浪労働者の悲惨を歌ったWoody Guthrieの名曲DeporteeはRamblin’ Jack Elliottと。いいなあ。でもこの曲はローリング・サンダー・レヴューでのBob Dylanの怒りを叩きつける激しい歌唱の緊迫感の方が上。この映像は日本でもIBMの提供で一度だけテレビ放映され、われわれは血眼でブートレッグ音源を捜し求めたものですが、今ではYouTubeで映像付きが
ワンクリックです。これはこれで、幸せ。
「むらさき橋の交差点で珍しくラブラドール仲間3頭が出会いました。なんと犬種にも流行りがあって、ここのところ仲間は減っています。この一点で3頭揃うのはそうとうの確率です。わたしもご挨拶がしたいのですが、もう若くないですからね、仔犬も一緒だし、ひかえさせられてしまいました。」
「モトくん、開けてください。わたしは最近はモトくんの部屋がお気に入りです。でも、なぜかすぐに鍵をかけてしまうので、出入りが不自由です。しばらく鳴いているとたいがいは開けてくれますが、こうして黙って座っていても、誰かが気づいてくれてなんとかなるものです。」
「風のように」走るハヤです。パピヨンがこんなに運動性能の高い犬種であるということは、飼ってからわかりました。元気いっぱいです。
一昨日の雨で我が家の植物が俄然生き生きとしてきました。天声人語で見つけた「木の芽雨」という言葉がぴったり。北国では「雨一番」とも言うそう。日本語はいいなと思います。三鷹では午後には20℃近くまで上がり、久しぶりに引き戸を開け放ちました。ドッグハウスの季節到来です。
「お散歩の途中でおとうさんが立ち止まってしまうことがあります。そういう時たいがいはフクちゃんは歩くのを止めて座っていて、おとうさんが僕に何か言います。よくわからないのですが、フクちゃんのマネをして座る姿勢をすると、おとうさんはうれしそうです。その姿勢だと鼻が地面から遠くなるので、僕はイヤです。」
アーメダバード市街を流れるサバルマティー川に面してコルビュジエの繊維業会館があります。対岸の投宿したホテルからの写真です。54年前の竣工時の写真と比べると、周囲の木々が成長し背景に建築群が出現しています。
近くから見ると河に面した東面はこうなっています。前面のグリッド状のコンクリートは日除けでブリーズソレイユと名づけられています。縦横の板状のコンクリートが厚みは薄く奥行きがしっかりとられているのが特色です。東面は川への視線も考慮して縦板は開口部に直角になっています。
内側から見たところです。ブリーズソレイユにもその内側の開口部にもガラスが入っていないので風が抜けていきます。外のような内のような空間ができあがっています。その空間の中にいろいろな部屋が固まりとして置かれています。実に明解です。中央の白い固まりは洗面所。
こちらはコンクリートのテーブル。接客スペースです。やはりオープンエアーですね。
西面の開口部に設けられたブリーズソレイユは太陽の方位に合わせて縦板に角度がつけられています。植物が似合います。
下の階のほうの洗面所。曲面がつくる陰は柔らかく曖昧な感じで趣があります。左の打放し、奥のオイルステインのブラウン、白い塊。巧いですねぇ。
直美が大事にしているバラが生き生きしてきました。日当たりのために中庭を囲っている塀の上に上げてあった鉢より、中庭の「陽だまり」に置いていた鉢のほうが元気がいいそうです。
もう10歳になる
階段収納の家を二世帯住宅に改装しました。上階の家族の空間の中にセットした小さな箱が二つの世帯の結びの領域になっています。ご主人の高橋さんには、私の作品を多数見ていただいていますが、つい最近も「木下の最高作は我が家だ」と評していただいて、かなりうれしくなりました。
「おいしそうだなあ。新芽を食べたことに批難が集まっているようですが、こんなところに置いておくのがいけないのだと、わたしは思います。それに、どんどん新しいのが出てくるようだから、少しくらい食べてもいいんじゃない。」
咲き誇っていたシクラメン。落ちてしまう前に直美が切花にしました。二人のお気に入りのArabiaのプルッシャン・ブルーでしょうか、の前で生き返りました。朝から春の優しい雨が降っています。犬の散歩は5時50分。幸いこの時は小止みで傘なしで手短に済ませました。
蔓がこんなに長く伸びてきました。支柱を立てなくちゃ。
「今朝はモモちゃんが学校に言った後、食卓の空いた席に座りました。ツルツルの板の座面は苦手なので、おかあさんが座布団を敷いてくれました。一丁前でしょ。もちろん、前にあるものを勝手に食べたりはしません。」
国内外を問わず、旅先で市場へ行くのが好きです。土地の文化の一局面を直感できるからなのでしょう。デリーのこの市場は活気がありました。が、昼間なのにちょっと暗い。
魚もよく食べるようです。
子供も働いています。
こういうのは、ちょっと、ひいてしまいます。
道端でもいろいろな食物が売られています。こちらはジャイプール。
タマゴ売り。赤いタマネギ?が不思議です。
[松原のduplex]のクライアント
佐藤昭夫さんが新しく代沢にできた蕎麦屋を教えてくださいました。新関さんの
下北沢の家の近傍です。昼だったので先ずは福井の挽きぐるみそばをいただいてみました。今度はお酒も、と思う蕎麦でした。庭がうまく取られている店の雰囲気もおいしい蕎麦にぴったりです。すぐそばにある
「七つ海堂」も好きな蕎麦屋です。こちらには
Heartlandもあります。
今朝は熱海のコンクリート打ち。犬の散歩は15分で切り上げ、朝食は大好きな「深川めし」を車中でいただくことにして、6時35分に家を出ました。時間に余裕がなかったせいか肝心の打心蕎庵の写真アップ失敗。粉雪舞う熱海現場からの写真が暫し代打をつとめました。
よく見てください。新芽を猫のクウに食べられてしまいました。おいしいのでしょうね。
ある日、葉が項垂れているのを見つけて慌てましたが、朝になると元気になるのだということがわかりました。
我が家のお雛様。一体の高さが5cmくらいの小型です。一刀彫の素材感が気に入っています。
菓子のほうも良く見ると細かいところまでつくりこまれています。
陽気に誘われて、散歩の足が伸びました。井の頭の池を一周し、吉祥寺中道通りで買い物。直美と犬2頭、子供抜き。途中で一服したスタバでの光景。チワワ8頭の可愛さには圧倒されました。
春本番の暖かさ。やっと3月です。ジューンベリーの芽吹きを捉えようと向けたカメラの先の電線に鳥。Tim Hardinの唄でも知られるLeonard Cohenの名曲を連想。彼は禅もたしなむ日本贔屓なのに、過去に来日公演は一度もありません。先日ヘッケルさんと飲んだ時に、呼びたいねと意見が合いました。Bob Dylanは彼の1977年のアルバムDeath of a Ladies' Manに客演しています。