重森三玲

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冬の京の旅。今回の3日間は始まりの松尾大社と締めの瑞峯院に重森三玲の庭。鶴だの亀だのの見立てを基本にした固い定型の世界の中での型破りが刺激的だ。松尾大社の「蓬莱の庭」(長男との合作)に写実的な亀の彫刻を置いたのは三玲なのだろう。写真は「即興の庭」のお気に入りショット。こういう三玲が好きだ。

staff notation

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冬の京の旅。両足院で若冲の鶏を観たあと高台寺に向かうつもりで西に歩いていた。スマホなしでも分かるという自信が邪魔をして気づくのに時間がかかった。猫のように太陽の位置で方位を判断することはできないのだ。この日の朝には一条余計に南下する間違いもおかしていて結局一日で19.3kmも歩いた。寄り道をすることで予期せぬ街を発見できたと慰めてもらったが以降はスマホを重用するようにした。その方向感覚を失った原点の建仁寺境内で見かけた塀の五線グラデーション。京都らしかぬ斬新な発想に当てられたというわけではないだろう。昨日からタイトルが英文なので五線譜の英語をググってstaff notationなのを学習。英単語も意外に知らないなあ。

猫風景

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冬の京の旅。京都は川が多いせいか街中で鷺の類を見かけることも少なくない。軒先や欄干などに微動だにせず立っている鷺は飾り物かなと疑ってみたりもするがこの黒猫は飾り物だ。おもしろい。若冲の「雪梅雄鶏図」が特別公開されている建仁寺両足院から高台寺に向かうあたりでの一枚。

寒中鳥

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晴れた日には鳥たちが賑やかだ。冬はおおかたの樹々の葉も落ちているから彼らの挙動が眼にとまり易いけれど、細かく動く鳥の表情まで捉えることができるのはほぼ偶然だ。この鵯はかわいい。新宿中央公園。

詩仙堂

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冬の京の旅。以前にちらっと書いた思い出深い詩仙堂へ。当時名前すら知らなかったのを何年か後に確認に出かけて以降は、恋する乙女の残像が強過ぎて、遠ざかっていた。忍び寄りつつある夕暮れのおかげかやはり寂しさが漂っていた。外国人には人気がないのか時刻のせいかすいていたからかもしれない。「凹凸窠」という名前のとおり高低差の多い庭も味わい深い。静けさの中の鹿威しの音が大きかった。「僧都」「添水」という呼び名があることは初めて知った。障子の開いた残月軒に佇む老猫の写真が一番雰囲気を表しているかな。

建縁

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当ワークショップは一昨日6日が仕事始め。今いろいろとお世話になっている建設会社の辰が年賀の手拭を持ってきてくれた。鮮やかな赤の本染めのデザインは野老朝雄さん。オリンピック・エンブレムの革新的デザインで俄かに時の人となった野老さんと辰の縁を繋いだのはワークショップにデスクを置いている建築家の田邊曜さん。田邊さんとの出会いは日大生産工学部デザインコースの篠ア健一さんの紹介。次々に繋がっていく縁は楽しいなあ。

鼎縁

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谷内田さんが誘ってくれて2004年から日大生産工学部居住コースで非常勤をするようになった。谷内田さん北山さんとは1970年に横浜国大で出会って1978年には3人で「ワークショップ」を設立する永い付き合いだ。その北山さんが居住コースの宮脇賞にゲスト審査員で来てくれる。47年にも及ぶ永い縁に感無量。写真は重森三玲の庭を観に行った京都・松尾大社のお正月。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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