ならしのスタディーズ

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日大生産工学部デザインコース2年3Qの課題は大学前の街「(習志野市)大久保」の活性化が主題。大学近くの市民プラザ大久保で開かれる「ならしのスタディーズ」に学生たちがゲスト参加するというので、遠いなとは思いながらも、顔を出してみた。テーマは「習志野市のこれから」。学生たちはこれまでに積み重ねてきた街の活性化の提案を発表。ほかに市民プラザと商店街からも発表があって、50人を超える参加者が3グループに分かれて意見交換。思った以上に活発に意見が飛び交って2時間があっという間に過ぎた。街に期待することは人それぞれだが、仕事の仕方や街とのかかわり方は確実に変わって来ている、という印象。ナマの声から学ぶことは大きい。写真は設計演習初日に学生たちと大久保の街を探訪しているところ。

住宅地空撮

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宮脇さんの高幡不動の住宅地空撮のためにドローンが飛ぶのを見学した。パソコンで定めた飛行計画に従っててきぱき仕事をする。基本的にはGPSで位置を識別するのだがその精度はメートル単位で、離陸地点に正確に戻って来るのは目印のマークを撮影して画像認識できるからだそう。ホバリングして静止することもできるから安定した動画が撮れる。中国製で軍事技術を汎用した成果だという。こんな精密機械が20数万円というから驚きだ。粗悪品をつくっていた国がいつのまにか先進技術大国に成長しているのだ。撮影した情報が本国に吸い上げられる仕組みが埋め込まれているというおまけつきで、合州国では使用禁止になっているという。ボーっとしているうちに世界は怖ろしいビッグデータ社会になっている。写真はブラジル先住民の椅子展から。

isamu noguchi

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grutto pass #8。オペラシティー。隣りで先端アートの洗礼を受けた後のイサム・ノグチが格別だった。やはり見応えあり。作品解説はほとんど不要と言ってもいいだろう。開催の意義に半畳を入れるつもりはないのだが、あのギャラリーにおさまりにくいもの、例えば大きな石の彫刻とか「あかり」とかは数を抑えて、もう少し間を考えた見せ方をした方がいいのにと思った。庵治の蔵の中での体験と想い比べると負けてしまう。ところ狭しと「あかり」が並ぶのはうれしくない。一方興味深いものはほかに数多。1930年に紙にインクで描かれた「北京ドローイング」が新鮮な驚きだった。「私の無」の英語タイトルがMy Muだったりするところも面白い。写真は同展から1950年作の「こいびと」。18日放送の鈴愛と律は感動的だったなあ。
 

AI

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grutto pass #7。イサム・ノグチ展の隣のinter communication centerで開催中のopen space 2018 in transitionも覗いてみた。入場料無料だけれどもgrutto pass適用でスタンプも用意されている。AIなどの先端技術を使ったアートを展示している。なんだ無料かと高をくくっていたらそれぞれがたいへんな力作。文字による説明をしっかり読んでもよくわからない作品も多く、「こども向け鑑賞ガイド」が役に立った。AIの進化は驚くばかりだが先日のNHKスペシャルで紹介されていたシカゴでの犯罪に関連する確率の高い人をリストアップする試みなどアブナイ適用例も少なくない。音楽でもアートでも五感による素朴な感動がたいせつ、などと言っていると、世の中について行けなくなったりするのだろうが、それでもいいかな。写真はブラジル先住民の椅子展から。対極。

鴎鵜鶺鴒鷺

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grutto pass ##。築地を離れる頃にはまた雨がしとしと降っていた。時間にゆとりがあるので水天宮の浜口陽三ヤマサ・コレクションに寄ることになった。メトロの乗り継ぎがしっくりいかずに経路の選択に迷っていたら、歩かない?ときた。我が意を得たりと傘をさして隅田川畔へ。風もあってびしょびしょになったが、鴎、鵜、鶺鴒、青鷺、仄かに汐の香の水辺逍遥は楽しかった。よく歩いたよね、と辿り着いたら、なんと休館中。顔を見合わせた。11月再開とあったから11月1日期限のgrutto passで行くのは難しいだろう。

鳥藤親子丼

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築地の鮨屋の大将にはお薦めの食事処も尋ねた。当たり前かもしれない、魚はあんまりねということで、「鳥藤」の名が先ず上がった。それからシュウマイ、吉牛並びのカレー屋、団子。いきいきした魚介類の中をひとしきり歩き回った後、場内の鳥藤をめざした。やはり長蛇の列で、大将の「並んでは食べない」を思い出して場外の分店へ。2人待ち10分。「親子カレー」に惹かれたが「親子丼」を選択。おいしかった。鳥スープも抜群。「親子丼しお二号」も気になる。場外はそのまま残るそうだから、また来るのかな(笑)。

築地市場雨

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もうずっと以前から築地市場に行ってみたいと繰り返し思いながら実現しなかった。移転が決まって強く決心をしながらその移転の延期に救われて安心しているうちに、いよいよ切迫詰まって行くことを決めた日にちが9月15日。なんとマグロ競り見学の最終日だった。前日の毎日新聞に14日の申込行列が記事になっていて、5時開始の受付が2時で120人の定員に達したという。豊洲では階上からガラス越しの見学になるという。14日は近くに宿を取っていたので、並べなくはないが、連れを巻き込んでこういう時間の使い方をしていいものかどうか迷った。中條正義展に顔を出した後とりあえずネットの情報から選んだ手頃そうな鮨屋を目指した。案の定の満席で紹介された格上の系列店におそるおそる入った。丁寧な技が施された握りを堪能して気持ちよく生酛がまわって大将ともことばをかわした。競りの見学のことも聞いてみたが、何も知らない代わりに、すっと入っちゃえばいいよと教えてくれた。10時くらいだったか帰りに行列を確かめに寄ったらもう十数人。並ばない決心ができた。翌朝は精一杯早起きをしたけれども競りが終わる頃に場内へ。想像以上の活気に圧倒された。立って運転する電気運搬車が狭い通路を音も無く猛スピードで走る。パイクも自転車も人も走る。湾曲した平面を待つ独特の上屋が力強い。床仕上げのピンコロが丸くすり減っている。外は雨だ。小さな店が連なる棟違いの長屋群には無数の行列ができている。フレードランナーの世界。永い時が積み重ねられた空間の力が生き生きした魚介類とあいまって高密度の熱気に満ちている。感動した。この時空を棄ててしまうのは無念。カジノなどもってのほかだ。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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