
秋の長雨とは言うけれども今年のは常ならずのしつこさだった。それでも彼岸の頃には申し合わせたかのようにあちこちで怪しい朱い花。別名曼珠沙華Lycoris radiataヒガンバナ科ヒガンバナ属。

雨ときどき止む祝日にzoorasiaへ。多くの人が動物園を敬遠する空模様だったおかげで動物たちの生き生きした姿を堪能することができた。流麗に泳ぐオットセイはからだが水に馴染むように創られていることがよくわかる。楽しそうな動きをより華やかにしているのが湧いては消える細かい水泡。水中目線で注視していると口から出てくる泡とは別にびっしりとからだを覆う詰んだ毛の中からも泡粒が生まれているのがわかる。こげ茶色の毛皮を飾る小さな宝石。オットセイの速い動きに合わせて写真に捉えるのが難しく相当な時間を水窓の前で過ごしました。

新宿御苑脇の遊歩道に面した通りには楽しい店がたくさん。そのひとつがキッチンのあるレンタルパーティースペース[garden kitchen]。20人分のテーブル、椅子、食器もそろっていて、手軽にパーティーができる。こういう楽しい場所が増えてくると街の暮らしも豊かになるなあ。新宿御苑サーヴェイの打ち上げはここでやりたかったのだが、学生は全体の反芻以下でなくてはならないとの制限があって断念。ま、結果オーライ。

スマホのストップウォッチで西新宿の動く歩道を計ってみた。
@動く歩道を歩いたとき:2分06秒
A動く歩道に乗らずに歩いたとき:2分40秒
B動く歩道に乗って歩かなかったとき:6分47秒
@とAは34秒しか違わない。動く歩道上で遅い人を避けたり抜かしたりアクセクするより乗らないほうが精神衛生上いいかも。でも朝の34秒は大きいかなあ。歩かないと4分41秒も余計にかかるということは舗道のスピードがいかに遅いかということ。からだにハンディがあったり重い荷物を持っていたりする人のためのものと考えた方がいいのかな。写真は動く歩道を抜けたところで一列に集う鳩たち。

丁子草の陰で犬になった彫刻家を想ったりはしないのが猫

あやしい路地は内にも外にも他所の国から来た人みたい

知らない街に気づくことの幸せにふと気づくふたり歩き