松風 090121
[doghouse]に入ってすぐ、右手の壁につくった窪みは何かをきちんと置きたくなるスペースです。招き猫の手拭いを額装した浅草土産に代わって、源氏香に因んだ「にほひ箱」がこの正月に置かれました。スリットの下の子板を引いて中に入っている香りを楽しみます。冬の香りは松風と名付けられていて、漢薬香料を中心に甘さを控えた、渋く気品高い香り立ち、だそうです。五本の縦線とそれらを繋ぐ横線がつくりだす52種類のパターンで構成された記号群は見事な日本のデザインです。それらのひとつひとつが香りの組み合わせを表し、しかも源氏物語の巻名に対応した名を持つ「源氏香」、なんとも粋な遊びです。一度だけ挑戦したことがあるのですが、簡単ではありませんでした。
2009/01/21(Wed) 08:07:02 | doglog