法隆寺宝物館
秋分の日の上野公園は家族連れがたくさんいて思いどおりには歩けないくらい賑わっていた。怖ろしい不穏なうねりとは分かれて、小さな漣のような日々のしあわせもある、幸せな休日のみんなの都市公園。群れる人々からはほど遠い法隆寺宝物館は静かで建築は凛としていた。設計谷口吉生。この建築の成果が京都国立博物館平成知新館に結実しているのだと思う。ほの暗い展示空間が外に開かれた明るいホールと併存する建築の本質は、スケールが小さいということが幸いして、むしろ宝物館の方に強く表れているように感じた。国家の尊大さは控えめな方がいい。写真撮影可もうれしい。ダイニングテラスの固定された丸テーブルのワインも美しかった。ここは白。
2017/10/02(Mon) 09:01:29 | doglog