遥縁
涙が止まらなくなってしまった「この世界の片隅に」の舞台になっている呉に通ったことがある。3人の「ワークショップ」だったころ三十数年前だろうか、小高い山の上に住宅の現場があったのだ。クライアントだった亡き父の親友には娘さんがいて当時双方の父親は私たち二人の縁を期待していた節もあったことにかなり経ってから気づいた。不思議なことに彼女はワークショップの仲間の輪の縁でも繋がっていて、そのころ[bigdog house]で時々ひらいていたパーティーにも顔を出してくれたことがあるはずだ。いくつかの縁も目に見える成果を生まぬまま時は遥かに流れて最近は年に一度くらい彼女のロンドンからの帰省をきっかけに再会する。今年もワインとスティルトンとアールグレイを運んで来てくれて故あって万世橋の常陸野ブルーイング・ラボ でオーナーも一緒に卓を囲んだ。新しい縁の端緒かな。写真は彼女の出自に因んで京都和久傳の黒鯛鮨。
2017/01/12(Thu) 09:04:20 | doglog