ゴジラ

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日曜日にlineで薦められて思い立ち「シン・ゴジラ」鑑賞に出かけてみたら直近の2回は満席で2日後のレイトショーを予約、初めての体験をしてきました。シニア割引も初体験。ほぼ全員がカップルでポップコーンや飲み物を乗せた大きな三角トレイをあいだに置いてデート。時代は変わる、ですね。映画は荒唐無稽に近い荒っぽい筋立てだけれど眠くなることなく一気に楽しみました。日本がいまだに合州国傘下にあり有事、とくに原子力がらみの有事には統治下に置かれる定めにあるという事実を映画に描いたことは評価していいと思うが、電通+フジテレビという体制側の中核部隊の制作したこの映画の主眼はこの不都合な真実や有事には国民は棄てられるということを甘受させるための大衆教育にあるのかもしれない。しかし原子力禍に「キリン」の圖は闇の中に隠蔽されているフクシマの悲劇を思い出させてくれるし、閣僚はこっけいなまでに役立たずに描かれている。けれども自衛隊はそれなりに大活躍。ゴジラの体内で生成された新元素の半減期が20日という都合の良い設定によって首都圏のフクシマ化という想像力に麻酔をかけようとしている。白か黒かではなく白黒まだらの映画なのだ。ゴジラそのものは良くできていて特に第一形態が地上を這っているさまは猫っぽくて好き。ということで写真は猫。しっぽがあるよ。
2016/09/02(Fri) 09:51:22 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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